戦後最大の奇書『家畜人ヤプー』の著者が綴る、夢想と汚辱に満ちた半生。“正常”の裏側へ。少数派の栄光を。あの強烈な瞬間を!あるマゾヒストの魂の記録。
かつてない破壊をもたらした戦争と革命。果てしない人間の欲望が生んだ産業主義社会。宇宙や生命の謎に迫る「知」の拡張。そして、その間に織りなされた日本と世界の思想潮流。様々な視点から、人類がたどった100年間の「精神」の営みを、多彩な執筆陣が解き明かす。
日本陸軍参謀本部が編纂した日清・日露の戦史を検証し、乃木希典の「神話」が戦史改竄の末に捏造されたことを明らかにする戦史論。日本軍負の本質を衝く。
本書は、「おくのほそ道」文中俳句の一つ一つの原風景を、田中紅兆の感性で再現して、伝統的な友禅の技法で表現したものである。芭蕉の夢幻の世界を、多様な色の世界に置き換えてみたところを、味わってもらいたい。
黒人音楽、ユダヤ人音楽、沖縄にたくわえられた豊かな歌…。アイデンティティを引き裂かれた者たちが、その只中で震える声を上げる。国家に抗し、民族にも収まらぬ分裂した音が、未来の自由を夢見る。
奄美に今も残る八月唄から島唄まで。随一の唄者・朝崎郁恵の島唄をピアニスト・高橋全が限りなくやさしく包み込む。今まで聞いたこともない唄の世界。太古の響きが胸の奥へと語りかけてくる。
キラ星のごとく輝く中国の詩人たちの作品を、日本人はどのようにして、自分たちの血肉としていったのか?先人たちの粒々辛苦の跡を追いながら、読者を風雅の過去へと導く、石川博士渾身の好著。
放浪と無頼の旅の果てにたどり着いた、極彩色のカーニバル…めくるめくラテンの真髄。
少子高齢化の問題を経済学・社会学・保健医療など各分野の第一人者が豊富なデータを基に議論する。
天下大乱、黄天立つべし。黄巾軍の蜂起に漢朝もはや力なし、天下制覇を競う英雄豪傑たちが擡頭。中国歴史小説の最高傑作を再び。大文字で読み易くなりました。
天下三分。魏、呉、蜀鼎立。諸葛孔明の秘策に曹操、赤壁に破れ、劉備、蜀を奪い、孫権、呉に自立す。中国歴史小説の最高傑作を満喫。大文字で読み易くなりました。