400万年の時を経て東アフリカから南米大陸最南端へ達した人類の旅路5万キロ。これを逆ルートで辿る探検家・関野吉晴が、旅の途中で捉えた自然と人々の鮮烈ドキュメント。壮大な旅路の写真記録集第1弾!パタゴニアからアンデスへ。
八代将軍吉宗との存亡を賭した闘い。“四民共楽”“自由”を理想とし、商品経済を受け入れ、名古屋を繁栄に導いた男、宗春。-彼は天下を望んだのか。御三家筆頭、尾張藩主・徳川宗春の波瀾に満ちた生涯を追う快作。
戦死、5万余。昭和19年夏、太平洋に浮かぶ小島で起きた悪夢の如き凄惨な米軍との死闘の全容を、万感の思い籠めいま再現する血と慟哭のドキュメント。
「常識」をことごとく覆えす日本プロ野球の革命児・イチロー。その知られざる素顔に迫った、渾身の話題作。
戦後日本を席捲した稀代のボードビリアン!トニー谷とその時代を描く書き下ろし。
中国の発表した史料の分析によって、対日戦略の深謀遠慮の跡を解明。対等な視点の構築を目指して日中の近現代史を読み直す。
鮮やかな写真と珠玉の文で紡ぐ信州の四季。さわやかな信州の風を、今、あなたに贈る。
村上龍が稀代の表現者25人と“いま”を鮮烈に語り合う、熱い対談集。
バラバラ家庭の喜びと悲しみは?柱を失った大庭家に新しい結びつきは生まれるか?模索する人間を描き出す佐藤愛子の筆は、時に辛辣で、時にユーモラス。そして、泣きたくなるほどあたたかい。
サンタさん、はやく来て。いま何していますか?ことしもまたサンタさんに会いたい。北の果ての太陽はもう沈もうとしています。一年に一度の夜がやってきました。あたりはもっと静かになりました。クリスマスの前の日の静かな興奮がゆったりと伝わってくる美しい絵本。あなたとあなたの一番大切な人のために…。
盆の十六夜、仏送りの晩。九州山地の奥深いダム湖を、一人の青年が訪れた。祖父の骨灰を、三十年前湖底に沈んだ故郷・天底村へ撤くため、東京から来たのだ。そこでめぐり逢った人びとと、ある巫女の死、そして歌が、彼にもたらしたものとはー。
妻子を捨て、社会を捨て、全国をさすらった山頭火。俳句と生き方がいつしかひとつになっていく過程を探る、ファン必読の書。
市井の人びとの日常の生活を、声高に主張することなく、淡彩の趣で描きつづける作家の、季節感溢れるエッセイ集。博多っ子だった母のこと、父のこと。小説のこぼれ話、古里の岩手県一関市への想い。四季折々の食べものについてなど。
越後の豪雪の地を離れることなく静かに世を去った陶斎。多彩な陶技を駆使した数々の作品は今も座辺で日々の酷使に耐え、生活に彩りを与え続ける…心と芸の結晶が光を放ち、今ここに蘇る。