引き算、省略、その果てに生まれる余白の力。東日本大震災復興からも証明された「日本人の美徳」について、渾身の書き下ろし。
予想できない方法でわたしは姿を現し、生き返る。遺された取材ノートから知った、ロートレックの名画『マルセル』盗難事件。1968年、嵐吹き荒れた時代の不可解な事件を、父はなぜ追い続けたのか。謎に導かれるまま、新聞記者・千晶は、東京から神戸、京都、パリへ…。実在の未解決事件をテーマに恋愛小説の名手が贈る芳醇な「絵画」ミステリ。
われわれが求めているのは、わが国民が法の支配のもとで平穏に暮らすのを許されるべきであるということだけである。果たしてそれは、とてつもなく不当な要求だろうか。逆境のなかで日本の読者に届けられたスーチーさんの肉声。1996年度日本新聞協会賞受賞。
東日本大震災発災から350時間14分の、自ら収入を断つことに他ならないCMカット連続生放送。社の存続さえ危ぶまれるなか、ラジオ福島はインターネットとの連動型災害放送で県内外、海外へも声を届け、多大な支持を集めた。いまも闘いは続き、果ては全く見えない。苦悩と苦闘のなかから社員55人、中継車2台の小さな放送局が目指す道とは。
宇宙の謎に人類はどのように挑んできたか。これから何が解明されていくのか。わたしたちが宇宙に行ける日はー“宇宙教育の父”による、宇宙一わかりやすい宇宙読本。
“絶望”の中で生まれる、新しい“希望の物語”。「臓器移植の現場」を見つめ、支えつづける著者が、優しさに溢れる文章で贈る医療エッセイ。
町をうばった圧倒的な力をまえに、子どもたちはなにをみて、なにを感じてきたか。-内閣総理大臣賞受賞の学校新聞を発行する大沢小の子どもたちによる「毎日小学生新聞」大反響連載。
世界の熱い注目を集めながらも、謎の多い“未知なるミャンマー”へ潜入取材。
パリで暮らしていた頃から、ロンドンへは何度も足を運んだ。…初めて訪れたのは1997年だったか。…初めて口にした本場のミルクティーが、身震いするほどおいしくて、本でしか見たことがなかった焼き菓子1つ1つにも感動した。…あれから15年。ここでご紹介するのは、足しげく通って見つけたとっておきの50軒。イギリスの伝統と革新の集合体を、ゆっくりとご賞味ください。
渡辺美智雄、アラカン、沢村栄治、網野善彦…自らの信念に従って骨太な人生を歩んだ「昭和の人」の50の物語。
「老後資金ン千万円」なんてウソ!デフレ時代は「現金主義」で突っ走れ。投資なんていりません。老後資金づくりは50歳からでいい。中古マンションは粗大ゴミになる!?-老後に不安ばかり感じていませんか?リタイアが待ち遠しくなるような、お金と心の準備のしかたを教えます。
営業路線最長、車両数最大の民鉄、本業を貫く近鉄スピリット。他社の追随を許さぬ車両性能と特急ネットワーク、伊勢神宮を目指して合併を繰り返した歴史、細分化された近鉄独特の車両形式を総解説。
強化され恒久化される米軍基地、戦場さながらの軍事訓練、日米軍事一体化への企み…住民の苦しみと怒りの声を聞き、日米安保・地位協定・密約の闇を暴き、沖縄戦の記憶をたどりながら、戦争というこれ以上ない危険を負わされた沖縄の歴史と今を描く。
製糸・紡績、鉄道、鉱山、金融。日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか?本書は日清・日露両戦争と産業革命の関係を軸に、構造を変革する主体の姿を解明、新たな歴史像を描出する。明治の国家目標「殖産興業」が「強兵」へと転換する過程を追い、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて世界経済の中で日本が選択した道を鮮やかに活写する。
百年後も記憶される日に日本の叡智は何を考えたのか。吉本隆明氏最後のインタビューを含む、知識人たちからの伝言。これからの日本社会のあり方を思索する。
日本は歴史問題で中国に謝る必要はない!つねに中国から反省と謝罪を求められてきた「侵略の過去」。しかし、明治維新から日中戦争にいたるまでの日中間の「歴史の真実」を知れば、日本が中国に謝る必要はまったくないことがわかる。本書では、日本人が知っておくべき日中の近代史のポイントをわかりやすく解説。日本人が自らの歴史と誇りを取り戻すための必読の一冊。