誤字や不適切表記と格闘する日々。プロの現場から生まれた傑作コラム74編。
男色、小児愛、老人愛、近親相姦、獣姦、屍体愛、スカトロジー、嗜虐、フェティシスムと、強靱な構想力によって、人間の深層にひそむ性の異常を描きつくしたサド文学の代表作。ロマン主義の先駆、フロイト及びシュルレアリスムの祖として位置づけられるサドの形而上学の原点となった大作の完全翻訳。
2006年に誕生35周年を迎えた、日清食品のカップヌードル。本作は、その歴史の中で商品CMを彩った音楽をまとめたコレクション盤。中村あゆみや鈴木雅之などを収録しており、名曲コンピとしても楽しめる。
「どこにいても、俺はお師匠様のことを忘れはしない」数々の試練を経て、深く結ばれてゆく師弟の絆。平岩弓枝が描く、今まででいちばん美しい「西遊記」。身命惜しまず守り抜いたお師匠様との旅ーいよいよ天竺へ。大人気の挿絵も収録。
なぜ貧困は拡大してゆくのか?なぜ労働の尊厳は奪われたのか?なぜ人間らしい生活が蹂躙されているのか?10年にわたって貧困の現場を伝えてきた新聞記者が、丹念な取材と緻密な分析、そしてこみ上げる思いによって書き上げた入魂のルポルタージュ。
中学受験から、ビジネス最前線まですぐに役立つニュースの基礎知識。
それは石拾いから始まったー都大路、箱根、そして都道府県対抗駅伝。果敢で冷静、強い責任感。誰もが目を見張る、佐久長聖出身選手の大活躍。その走りと人間力の土台をつくった監督、両角速の信念とは。ないない尽くしだった駅伝部発足から、上野や佐藤悠基ら選手とのエピソード、駅伝という競技の楽しみ方まで。長聖駅伝部の強さの秘密がここに。
みなさんも、インスタントラーメンを食べたことがあるでしょう?全世界で、なんと毎年950億食以上が消費されている大人気の食べ物です。それを発明した人物が安藤百福です。設備のとぼしい粗末な小屋で、朝から晩まで努力と工夫を重ね、ようやくチキンラーメンを創り出したとき、百福はすでに48歳でした。その後も、前進する姿勢と柔軟な発想を持ち続け、61歳のときにカップヌードルを開発します。「食が足りてこそ、世界は平和になる」、「食を創って、世界のためにつくす」という強い信念を胸にいだき、96年の人生を休むことなく駆けぬけていったのです。
義弟・浅井長政の突然の裏切りにより、敵地・金ケ崎城で孤立した織田信長。すべてをあきらめた信長、末端部将の木下秀吉はびびり、流浪の中年武将・明智光秀は捨て鉢になり、信長の盟友・徳川家康は我が身の運のなさを嘆く。思考停止、パニック、狂態…のちの天下人らしからぬ行動をとりまくった戦国のヒーロー四人、最後の決断の行方は。
初の世銀融資。夢の水島製鉄所ー「世界をつくる火」が燃え上がる。「暴挙」「二重投資」「製鉄所にぺんぺん草が生える」…批判の嵐の中、信念を貫き、高炉メーカーへの脱皮を果たした川崎製鉄社長・西山弥太郎は、世界の鉄鋼需要拡大を見通し、さらなる巨額投資に踏み切る。西山弥太郎が示した、真のリーダーシップとはー。
大反響をよんだ新聞連載に、未掲載だったツイートも数多く収録。厳しい時代を懸命に生きる30’sの本音。
グールドのピアノ椅子、靴下を食べる靴、レース編みのすきま、セーターを穿くおじさん…日常にはこんなにもたくさんの奇跡がある。“第28回講談社エッセイ賞”受賞第一作。
1894年の夏、日清両国が朝鮮の「支配」をめぐり開戦に至った日清戦争。朝鮮から満州を舞台に戦われた近代日本初の国家間戦争である。清の講和受諾によっていったん終わりをみるが、割譲された台湾では、なお泥沼の戦闘が続いた。本書は、開戦の経緯など通説に変更を迫りながら、平壌や旅順の戦いなど、各戦闘を詳述。兵士とほぼ同数の軍夫を動員、虐殺が散見され、前近代戦の様相を見せたこの戦争の全貌を描く。
「猟師になろうと思う」家族への突然の猟師宣言から1年ー狩猟免許や銃砲所持許可を取得するまでの戸惑い、知識のなさ故の効率の悪さ、本人だけが手に汗握っている実技試験、初めて持つ銃の重さ、家族の反応、どうしたら出猟できるのかわからず途方に暮れる感じ、先輩猟師と自分との違い、獲物の探し方、ジビエ料理、山や川を見る目の変化…。右も左もわからないまま走り回った「しんまい猟師」の山里フントー記。
いまなお論議を呼ぶ太平洋戦争とはいかなる戦いだったのか?3年9カ月に及ぶ大戦の全貌を日米双方の視点から描き出すピュリッツァー賞受賞作。1巻はその前史となる二・二六事件、満州事変、日中戦争、日独伊三国同盟、日米交渉決裂、真珠湾奇襲前夜までを詳述。未発表文書を含む膨大な資料を駆使し、日・米・アジア各地で500人余にインタビューを行ない完成させた傑作ノンフィクション。ピュリッツァー賞受賞作。