頭はいいが体力はいまひとつ…そんな京都大学アメリカンフットボール部が、並いる強豪を退けて2度まで日本一に輝いた秘密は何か。そこには、鬼才・水野監督の合理的でシステマチックな戦略と戦術がある。本書は、不利な状況を克服してスポーツの場で「勝つ」ための実践の書であるが、あらゆる戦いの場で「勝つ」ための冷徹にして攻撃的な方法論であり、また教育論でもある。
岬一郎に“世直し”の期待をかける人々と恐怖を抱く人々。そのはざまで彼はどう動くか。SFと人情物語を結合させ、現代に聖書的世界を展開する。新分野を切り拓いた長篇小説。
ギリシャ全土に鏤められた数々の神話は、日本の神話にも少なからぬ影響を与えている。その神々、英雄、人間のドラマを、自らの足でたどり目で見つつ綴ったはじめての神話の旅。
南部藩の内紛は、折から天下統一をもくろむ秀吉の恰好の標的になったが、難攻の堅城は容易に落ちない。だが一通の密書で五千の将兵は城を枕に討死。一女性の眼を通して描く歴史長篇・
山の手住宅街に連続して起こった愛犬毒殺事件!ちょっとアブナイ仲の2人、犬の訓練士と獣医が愛犬とともに謎を追う。コミカルでスリリングに展開するニューミステリー。
おやじは著名な洋画家、亭主関白、芸術家、専制君主、瞬間湯沸器。でも人情家。そんな父親との日常を軽妙に綴る。
新聞記者を卒業間際に、わが国初の名古屋市立大学「社会人大学院」へ入学。厳しいリポート、緊迫の講義、熟年学生は悪戦苦闘。“落ちこぼれ”は挽回できるのか?かつての“遊学生”のツケは?泣き笑いのキャンパスライフを本音で綴る、生涯教育の必読本。
世界初の海底隧道に挑んだ国鉄技術陣が、行く手をさえぎる大自然の脅威を克服して、遂に掴んだ勝利の軌跡。
燃えさかる政争の炎の中、戦後日本の礎を打ち立てた大政治家の熾烈な生涯。
年上の人妻と不倫の果てに家庭を持ったぼんぼんの長男・忠紘とその妻、タマノコシ願望のチャッカリした妹、見栄っ張りの両親…総勢9人の菊池ファミリーが巻き起こす仰天騒動と、おもしろおかしい人間模様。現代人の欲望を凝縮した家族のテンヤワンヤが、らせん階段のように渦巻く。
日本人はいつごろから白菜を食べていたのでしょう。白菜の歴史をしらべてみたら、次々とおもしろいことがわかってきました。身近な野菜にかくされた〈なぞ〉をといていって、科学のたのしさを体験する本。
お笑いの世界で生きる紳助が、タレントとして、夫として、父として、そして男として、自分自身をさらけ出した初のエッセー集。
ペリー来航に始まり現在の通商摩擦に至る日米経済関係。大戦を経て戦後復興、高度経済成長、経済大国へと進む日本の歩みはアメリカとともにあったが、両国の関係はどう推移してきたのだろうか。史実に学び、今後の国際関係を考える上で重要な示唆を与える一冊。