黄色い日、白い日、赤い日ー。映画、ロック、火花、そして街。10歳から19歳まで、誰かにいつか存在した、ある瞬間。第32回野間文芸新人賞受賞後初の小説作品。
侵略戦争と言われるものは本当にあったのだろうか?著者自らの体験をもとに、日本の近・現代史に切り込む。
ともに大阪府警を追われた、かつてのマル暴担コンビ、堀内と伊達。競売専門の不動産会社に調査員として働く伊達は、ある日、出張で訪れた東京で、かつての相棒でいまは無職の堀内を同業に誘い、二人は大阪に戻る。調査物件は敷地900坪の巨大パチンコ店「ニューパルテノン」。だが調べるほどに、裏で極道や半堅気、警察OBらが寄ってたかって食いものにしている実態が浮かぶ。「パルテノンは金の生る木や」、気づいた二人は…。策略と暴力がからみあい、腐れのスパイラルはノンストップで奈落に向かう。名コンビ復活。ふたたび、大阪を縦横無尽に疾駆する。黒川警察小説の真骨頂。
進化の果てで、テクノロジーに疲れ、戦争に倦む。私たちが幸福を掴むためには、あと何が必要なのか。ゴリラ研究の権威による、霊長類視点の文明論。動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問い直す。
悩み、苦しみ、成長してゆく、師匠と弟子たち。平岩弓枝の筆致が生みだす、今までで、いちばん美しい「西遊記」。大人気の挿絵も収録。
どうにも解決つかない身近な諸モンダイについて石田さんが華麗にジャッジ。20万人が参加した白熱の毎日新聞連載。
深い山(ミヤマ)には、いろんなモノタチがうごめいている。ウンヌ/雲濡ー同じ響きをもった二つの世界をめぐる少年、ハギと透流の物語。
自分で学ぶ、自分で決めるー子どもが変わる暮らしの中の「50の約束」。「『捨てる!』技術」のベストセラー作家が子どもたちに贈る強く優しく生きるための「人生の教科書」。
主人公のまきちゃんはかわいい小学生の女の子!楽しい漫画と、著者のやさしい解説で贈る、子どものための自立のすすめ。読者の子ども達は悩むまきちゃんと一緒に考えることで、身の回りの課題に自分で対処する自立心を身につけることができます。まんがを通して子ども自身で学べる、新しい「自立の教科書」。
わたしは男?それとも女?「性分化疾患」と「性同一性障害」。男と女。生まれたときに性別は決まっているーそう疑わない社会で、誰にも言えない苦しみを抱え込む当事者たち。苦悩する医療関係者、そして現実の壁。人間の根源に迫った新聞報道の金字塔、ついに書籍化。
『菊と刀』に匹敵する名著と評され、官僚批判の火付け役となった『日本/権力構造の謎』につづき、本書では「政治化された社会」等の新概念で日本のリアリティーにさらに深く斬り込む。本書は日本の読者に向けて書き下ろされたオリジナルである。
怖そう、でも本当は…。勇気と思いやり、家族や友達との絆、目には見えない大事なものに気づかせてくれる、不思議な古道具屋さんのお話。
検察の世界へ足を踏み入れた青年を待っていた“地獄”。良心が否応なくすり減らされていく日々の中、佐賀で、ある独自捜査事件の主任を命じられる。“許されぬ大罪”を犯した彼が出した、人間としての「答え」とはー元“暴言検事”が実名告白。検察庁の内部・教育体制を暴く、“冤罪加害者”による衝撃ノンフィクションが登場!刑事裁判有罪率99%の裏側。不当逮捕・違法捜査が生まれる理由がここに。
本書では、東京から各地域に移住し、自分らしいクリエイティブな生き方・働き方を実践することに成功した14人の方にインタビューしました。彼らの生き方は、様々な気づきを与えてくれます。都会に縛られることなく刺激に満ちたライフスタイルを手にすることは、今や誰にとっても可能なことなのです。
死者10人を出した簡易宿泊所放火事件。警察官・寺島が入手したノートの「1970」「H・J」の意味とはー。45年の歳月を経て、2つの事件が結びつく時、過去に囚われた男たちの最後の戦いが始まる。現代史の“闇”に迫る怒濤の公安小説。