舞台裏で見せた政治家たちのさまざまな姿を、ベテラン政治記者が、鋭い目で温かく描く。
信長・秀吉・家康…、三人の天下人の世にあって、こころの領土をひろげることに情熱をかたむけた右近。追放さきのマニラにて死す。彼の夢みた真の故郷とは…。
小石川伝通院の境内に、今日も子連の風車売りが坐っている。一見平凡なこの風車売り、実は根津の親分と呼ばれる凄腕の御用聞、江戸の巷に起こる明暗さまざまな難事件に挑む。
ニューヨークで学位を取得した柊子は、激烈な競争のつづく日本のホテル業界に飛び込む。結婚よりも大きなものを掴みたいー不幸な恋の記憶を振り払い、野心に燃える柊子。しかし、彼女を待ち受けていたのは、ビジネスの罠と、新たなる危険な恋…。そして、いつしか彼女の「秘密」が、破局へと向けて大きくふくらんでいったー。華麗なる業界を舞台に描く、おんなの企業サスペンス。
イト老が、枕もとのやぶ医者先生に笑いかけた。小さな町の診療所の、ささやかだけれど、かけがえのない、それぞれの生と死。医学エッセイ。
日本を支配する受験エリートたちはいま、何を考えているのか。小学校を休んでまで塾通いする受験競争の過熱ぶりから、有力大寡占を批判した中教審での攻防まで、私立中高一貫校をめぐる教育の現場を迫真のドキュメントで描く。
ゴルフ場開発にまつわる、さまざまな怪事件。現代社会の暗部に鋭く迫る。野心的長編社会小説の決定版。
鋼の闘魂、不死鳥「ウルフ」。あの一番、あの名勝負…。比類なき大記録を打ち立てた栄光の土俵人生が、いま鮮やかに蘇る。
平安京は人口30万。大都会の珍難事件は花盛り。紫式部17才、夢みる和泉式部は14才。爽やか乙女探偵団が大活躍。芥川賞作家がはじめて小説界に新ジャンルひらく痛快傑作小説。
華麗で哀しい信長の女たちの人生を丹念に追跡取材。いまベールをぬぐ信長をめぐる女たちの実像。
午後のコーヒータイムに、なじみの店でひとり憩う“男”の胸をよぎる感概、世相への批判と意見。政治・経済から相撲・野球まで。ときに峻烈なれども、やさしさを忘れず。「サンデー毎日」好評連載。
日本列島全都道府県から登場する61種の魚たち。各地の風土、生活、伝説、祭り等と魚たちの生き方との関係を探る。
バブルが弾けたいま美術市場はいったい誰が動かしているのか。絵のある暮らしをめざすあなたへ知っておくべきマーケットのからくり。
土門拳賞受賞の写真家が撮りつづけた野生動物とその動物たちの生態。ここには、人間の気づかないさまざまな警告がみえる。
昭和天皇と政治家たちの、緊迫した言葉のやりとり。厚いベールに包まれていた内奏(国政報告)での対話が、歴代首相の証言で今、明らかになった。’92年度日本記者クラブ賞受賞。
中国路攻略の秀吉軍団に、本能寺の凶報が届く。蜂須賀小六父子は茫然自失の秀吉を叱〓@46C4、乾坤一擲の“大返し”を決行し、山崎・賎ヶ岳合戦にも勝利、天下人への道を歩ませる。
「神々のラッシュアワー」時代といわれる中に、ニューウェーブとして登場した幸福の科学。若い人々を集め急成長するそのトータルな実態は何か。