男と女のトライアングル。オフィス・ホテル・レストラン・クラブなど、大都会を舞台に描く男と女のさまざまな愛のかたち。結婚相手以外の異性と出会ったときのゆらめきを基調にした、洒落た連作小説集。
滅びに向う旧家と交錯する末娘の半生。伝統的な菓子の製造販売を生業としてきた家の、日々の仕事と家族の姿。時代とともにうつろう家と、山口の静かな風物の中で秘めた愛を抱いて生きる女性の香気高く描く連作的長篇。
“究極のわかりやすさ”で仕組みと背景を解説。経済記者が足で集めた業界別影響度調査。「売上税法案」も収録、“怪物税”の行方を占う。
アメリカは30万通に及ぶ日本の軍事・外交電報を解読していた。一方、日本は敵の暗号を破ることができず、通信保全における欠陥を是正できなかった。開戦後一年で、情報戦の勝敗は決していた。真珠湾、ミッドウェーの真相に迫る最後の証言。
アメリカは30万通に及ぶ日本の軍事・外交電報を解読していた。一方、日本は敵の暗号を破ることができず、通信保全における欠陥を是正できなかった。終始現場にいた参謀が初めて明かす、〔日米情報戦〕の全貌。
さながら、メスをもって手術台にたった外科医のような緊迫感が毎日続いた。しかも活字になるたびに、当りさわりがありすぎて、身の置きどころに苦しんだ。それもそのはずである。地位のほかには何の値打ちもない経営者や、近くでよくよくみると何の長所も手腕もないが、遠くでみるとごまかされてしまうトップの面皮を遠慮会釈なくひっぱがしたからだ(本文より)。財界御意見番による衝撃の行動指針!
日本産の野生ラン約1500点を全4巻の規模で初めて集大成しました。人気のウチョウラン、ミヤマウズラ(錦蘭)、ネジバナ(小町蘭)などを著者自ら美しいカラー写真で撮影しました。消えてゆく野生ランの貴重な自生地を取材して、カラー図版で記録しました。
520人の鎮魂賦。御巣鷹の峯に散った日航機123便の犠牲者の家族が、在りし日の姿を偲びつつ綴った痛切な手記。事故は時とともに風化しても、残された者の想いを消すことは誰にもできない。
欧米と社会主義諸国においてはファミリー・ファームが主要な経営主体になりつつあり、日本は自作農体制が行き詰っている。世界史的傾向と矛盾を模索する最新の研究。
日本初の社会主義政党設立に挫折した河上清は、アメリカに渡り、K.K.カワカミとして再生。言論界の第一線で活躍する。明治の青年が、異国の地でペンに生きた驚異の軌跡。
千年の歴史の重みに支えられた古都の風情、湖岸の静寂、苔むす熊野・紀伊の古道に冴えわたる陽射し、荒海に向う奥丹後の影深い表情など古くからの生活と自然の融合が甘美なメロディを奏でる。
あやうい青春の姿に魅せられて。不思議な雰囲気を持った高校球界の寵児がプロ入りして1年。彼が心を開いて語る唯一のジャーナリストが、その青年の内面を照射したドキュメント。奥の深い投手の本質に迫る。
異色の画家16人の内奥から現前する幻想リアリズム。異形の宇宙の鮮烈な表出!異色の画集。
過去のルーキーの記録を、ことごとく塗り替えた、西武ライオンズの清原和博。甲子園、プロ野球の舞台で彼との対決に燃えた男達を通して、この稀有な才能の本質と素顔を浮彫りにしたノンフィクション。
日本人は箱を愛した民族である。箱への関心は深く、その用途や種類、かたち、装飾は世界に比類なく発達している。古くは浦島の玉手箱から現代の箱まで、生活文化と歴史の変遷を写真と解説でたどる。