夢を追い“独創”に賭けるホンダマンの熱く激しいライブ・リポート。
慶長3年(1598)8月、太閤秀吉が死んだ。秀吉は豊臣政権の存続を「五大老五奉行制度」に求めたが、筆頭大老・徳川家康は次代の天下人たらんと策動する。五奉行の1人、石田三成は太閤の遺訓を盾にそれを阻止しようとするが、その前に彼はまず在鮮日本兵5万3千人の撤退を無事に終わらせねばならなかった。日本最初の事業創造者、石田三成の生涯。
朝鮮帰りの加藤清正、福島正則ら秀吉子飼いの武功派と石田三成の対立、反目はますます激しくなるばかり。その動きを煽り立てる家康の巧妙な手口によって、政情不安は一挙にふくれ上がる。三成は次席大老・前田利家を前面に押し立て、必死の巻き返しを図った。秀吉死して五大老・五奉行制の危機。
オフィス、ホテル、レストラン、クラブなど、大都会にちりばめられた恋のかけら、愛の棘…。騙されて、魅せられて、誘われて、男と女のさまざまなかけひきを華麗に描いてゆく。結婚相手以外の異性と出会ったときの心のゆらめきを基調に、シティ派小説の名手がおくる、洒落た連作小説集。
明治憲法制定による初期議会の予算案をめぐる政府と野党との激しい攻防の過程に日清戦争が勃発、戦費を公債・増税に求め、戦勝し賠償金を梃に金本位制が確立したが、軍事費を中心に財政は大膨張し、戦後恐慌を経て日露戦争を内外公債と増税で賄い、戦勝したが無賠償であった。第2次西園寺内閣のあと第3次桂内閣は大正デモクラシーで瓦解、第1次山本内閣も海軍汚職事件で瓦解、清浦内閣の流産、大隈内閣の成立という政治過程を背景に財政の政治過程を解析した。
戯作者、浮世絵師、俳人、地本問屋、旧幕臣、漢詩人…。ユニークな個性と情報生活。ここに近代マスコミの原型がある。
この3年間。日本経済は大変貌をとげた。早い話が。円が対ドル相場2倍となり、1人当たりGNPが米国を抜き、世界一の大債権国となった。ブラック・マンデーで、一時蒼ざめた株式市場も、先進国中、最も早く回復して、ダウ3万円説は証券業界の合言葉になっている。だが、本当に良いのかね。コラムニストの虫がうごきはじめている。経済事象に深く斬り込み、ハッとさせる真実と、庶民が言いたくとも言えない不満を小気味よく展開。
み仏を護る太い列柱。古建築が秘める美とロマンの起源ーひとつの建築で一巻にまとめた『魅惑の仏像』姉妹編。
城の興亡に運命を翻弄された女たち。全国に点在する諸城を丹念に取材し、治乱興亡の歴史と、その陰に生きた女性群像を探る。古代、中世、戦国初期までを収録。
妻と夫、OLとサラリーマン…。“ふたり”のあいだに生じる行き違いのあれこれを、軽妙な感覚でとらえた当世家庭&職場事情。各界で活躍する著名人45氏がアドバイス。
いまや国際的にも高い評価を受けつつある、一字から四字までの少字数書の神随を、あらゆる角度から、作例を基に解説した手引書。
NHK朝の連続テレビドラマ「風見鶏」でデビューした、爽やかな女優、新井春美のはじめてのエッセイ。
古代朝鮮語で解く古代史の謎。ヤマトコトバの「根」・出雲方言を辿ると忘れられた『記・紀』の世界が展開する。卓抜した発想と丹念な実証で浮び上ったヒーロー、スサノオの声が示すものは?
世界初の太平洋縦断「メルボルン〜大阪」1万200kmに挑んだヨットレーサーたちの人間ロマン。ヨットの魅力をあまねく紹介。
家康は対立する会津の上杉中納言景勝を討つべく兵を挙げた。時到る!プロジェクト・メーカー石田三成は宇喜多秀家らと図って大老の一人、毛利輝元を豊臣方の総大将とすることに成功、彼の目論見は実現したと見えた。だが、天下分け目の戦いに彼自身が乗り出さざるを得なくなった瞬間、惨めな敗戦の実施者となったのだった。
次席大老・前田大納言利家が死んだ。最大の政敵が消えて、家康の野望は一挙にふくれ上がった。迎合する反三成派の諸侯によって、石田三成に危機が迫る。窮鳥が猟師の懐にとび込む如く、家康のものとに救いを求めた彼は、大志を秘めて佐和山の自領に退き、隠居の身となって他日を期した。