なんのために、戦ったのか。近代日本の戦争を大胆に読み直す。
戦争はなぜ起こったのか。戦争の真実を知り、新しく進む道を考えるための手引。長年、教育に携わってきた教師の提言。
日清戦争の戦場には、兵士だけでなく、補給・輸送を担う民間人軍夫の姿が大量に見られた。彼らはどのような思いで近代日本最初の対外戦争を戦い、そこで何に直面したのか。戦地から日本へ届いた兵士や軍夫の手紙から戦場の風景を再構成し、「戦争を体験すること」の意味を問い直す。兵士たちの肉声が、この戦争の本当の姿を描き出す。
新組・新装でいま改めて世に問う日清・日露戦争と庶民。その追体験によって傷ついていく庶民が見え、近代化する日本の光と陰が見える。
写真報道の開化期だった明治時代、日清・日露などの対外戦争に多くの写真師が従軍した。戦争の一瞬を切り取った「報道写真」は、何を記録し、何を伝えたのか。写真の持つ記録性に着目し、写真ジャーナリズムの役割を探る。
「八紘一宇」「アジアの解放」の名のもとに朝鮮統治に始まり、太平洋戦争に至るまで、なぜ日本は、戦争を続けざるを得なかったのか?欧米列強の植民地政策と東アジアの地理的要件からひも解く、シリーズ第五弾にして完結作。
製糸・紡績、鉄道、鉱山、金融。日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか?本書は日清・日露両戦争と産業革命の関係を軸に、構造を変革する主体の姿を解明、新たな歴史像を描出する。明治の国家目標「殖産興業」が「強兵」へと転換する過程を追い、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて世界経済の中で日本が選択した道を鮮やかに活写する。
憲法制定にあたって対立した大隈重信・福澤諭吉の早慶連合を、「奥の手」を使い葬った伊藤博文・岩倉具視ら維新生き残りコンビ。その陰で暗躍した「明治国家形成のグランドデザイナー」とは何者か?また“眠れる獅子”清国に勝ち、日本が手にした「莫大な利益」とは何だったのか?
朝鮮半島は、東アジアの国際関係史を考えるうえで、きわめて重要な位置を占めている。一六世紀の東アジア情勢から説き起こし、江戸時代の「日朝交隣関係」と「清韓宗属関係」の併存、一九世紀後半の「属国自主」を検証。そのうえで、近代の日清韓の利害対立、国際関係の行方を追う力作。日清、日露戦争にいたる道とはなんだったのか、大きなスケールで描く。
乃木希典は本当に愚将だったのか「智謀湧くが如し」秋山真之の弱点とは?戊辰戦争の生き残りが見せた勇猛果敢東郷ターンは偶然だった?明治期の陸・海軍、歴史に精通した五人が日清・日露両戦役の真実に迫る。乃木愚将論について意見を戦わせ、作戦を検証し、司令官・参謀たちの知られざるエピソードを披露する。昭和の失敗、平成のリーダー論にもつながる白熱の議論。
日清戦争に至る経緯には不思議なことが多い。維新まもない日本が1876年に日朝修好条規を結んで朝鮮開国の役割を担い、その後朝鮮の独立を承認させるために清国と戦わねばならなくなったのはなぜか。日朝の二国間関係にとらわれていたら解けない謎だが、ここに米国のアジア外交の視点を加えてみれば、答えはおのずと浮かび上がってくる。これまで看過されてきた日本の抑制的な外交、黒子に徹した米国の役割も見えてくる。米側の未公刊史料を取り入れ、近代東アジア関係の原点ともいうべき日清戦争開戦史を新たなパラダイムで読み解いた画期的な書。
日清食品チルドの社員が考えました。料理ビギナーのパパにおすすめ!春夏秋冬の44レシピ&有名店の直伝レシピ。
日清戦争の連戦連勝に東京中が沸いた明治二七年一二月九日。上野公園を会場に開催された「祝捷大会」へとタイムスリップ。川上音二郎一座による野外劇、清国軍艦の撃沈劇、野戦病院の再現、ハリボテの凱旋門…見世物研究の第一人者が現場からレポートする。
日清戦争(1894-95)の時の日本外交の全容を述べた、当時の外務大臣=陸奥宗光(1844-97)の回想録。新たに草稿をはじめ推敲の過程で刊行された諸刊本との異同を綿密に校訂、校注と解説で本書の成立経緯を初めて明らかにした。表題は、「蹇蹇匪躬」(心身を労し、全力を尽して君主に仕える意)という『易経』の言葉による。
日清・日露戦争から太平洋戦争まで。陸海軍の激闘の軌跡。