映画の中には魔物がいるー場末の映画館で彼の映画を観た時からジョナサンはその魔物に囚われてしまった。魔物の名はマックス・キャッスル。遺された彼の監督作品を観るにつけ説明できない何かの存在を感じるのだが…。ミステリーファンのみならず、映画ファン、文学ファンをも満足させた98年度ミステリー・ベスト1。
この先どんな企業が成長するのか?倒産しそうな会社とは?うちの会社の弱点はどこ?-長引く不況下を生きぬくため、経営の実情を読みとき、一歩先を見通すスキルが求められている。そこに欠かせないのが「会計」の知識だ。本書は、現実の企業会計をふんだんに用いながら、「生きた数字」をとおして経営を理解するための基礎を平易に説きおこす。苦手な数字を味方につけるための必読書。
休日には人でごった返し、いまや一つの文化でもあるショッピングモール。でもよく観察すると、困っている客やイライラしている客も。本書では読者は「小売の人類学者」と呼ばれる著者とともに、各店舗だけでなく駐車場やトイレなどモールのすみずみまで歩き回り、さまざまな問題点や売るための妙案を発見してゆく。
事件は無事解決、映画は大団円へ。いや、男はほんとうに妻を殺害したのでしょうか?一本の作品を克明に「見る」こと、徹底的に分析することで浮かび上がる二重のミステリ。「ヒッチコックの映画的冒険、その胆力、その果敢さにわたしたちは心底おどろかねばならない」-シネマ・スタディーズ最前線の真髄をお見せします。
GNP比に対して約一三倍、石油生産量は七二一倍の米国に対して、総力戦を挑んだ大日本帝国の指導者たち。彼らはあの戦争にいかなる幻影を見たのか。泥沼化する中国大陸、自壊する陸海軍、「統率の外道」としての特攻。すべては国家経営の原則をわきまえない無謀な賭けだった。当時、海軍の一航空隊員であったエコノミストが、戦時中の日米経済格差を生産力、輸送力、開発力などから徹底的に比較検証。矛盾に満ちた狂気の歴史を再照射する。日本はなぜ敗れたのか。戦後六十年の節目に改めて問い直す渾身の大作。
最高の音で楽しむために!
松本清張の同名小説の映画サントラを再編成した作品(75年発表)。一昔前のイージーリスニング風だが、映画では原作と異なり主人公がセミ・クラシックのピアニスト役ということもあり、映画全体のイメージをピアノに代弁させることに成功している。
映画『キル・ビル』のサントラに起用され、再評価された梶芽衣子。その挿入歌「修羅の花」「怨み節」を収録した全曲集。全曲集がリリースされるのは約20年ぶり。
人気時代劇『鬼平犯科帳』。本作は、TV、映画、舞台で使用された楽曲の中から厳選された1枚。TVのメイン・テーマの完全版や、ジプシー・キングスの歌までも収録。かなりサスペンスあふれるハードボイルドなテーマ曲が多いのも本作の特徴。格好いい1枚だ。
最高の音で楽しむために!
“めざましムービー”の第2弾は、心温まるわんこからのクリスマス・プレゼント。さまざまなわんこを取り上げた、ほのぼの感動ストーリーを収録する。ナレーションを広末涼子が担当しているのにも注目だ。
日本映画批評家大賞受賞(2004年度・功労賞)。業界の権威に衝撃を与えた本気の映画コラム8年分。ベストテン付。
本書は、ロックや、ポップスの名曲をソロ・ギター・スタイルでアレンジした楽譜集『ソロ・ギターのしらべ』の第8作目である。
それを言っちゃオシマイのツッコミ満載。タブー知らずの毒舌映画漫才コンビが贈る第3弾。
「音の世界」を、様々な観点から包括的に紹介。音が生まれて、空間を伝わって、人間に届くまで、その過程を支える科学、技術、社会、文化についても包括的に解説した。
映画監督デビューは1984年、51歳のときだった。デザイナー、俳優、エッセイスト…様々な分野で超一流の仕事を残してきた才能を惜しみなく注ぎ込み完成したのが10本の映画だった。それらは、観客動員を誇るエンターテインメントであり、同時に卓越した日本人論でもあった。1997年に世を去って10年。伊丹映画を支えた役者やスタッフが熱い思いで初めて明かす、映画監督伊丹十三の真実。