富士正晴は詩から出発した。野間宏らと同人誌『三人』を創刊。ひたすら詩を発表し、詩作は晩年まで続いた。本巻1には28篇の詩を精選して収める。また2には、師である竹内勝太郎に関するもの、『三人』に触れた論稿等を、3には、諧謔の中に人間への深い洞察を秘めた「あひるのドナサン」等、小説8篇を収録した。
本書は、TURBO Pascalを用いたデータ処理用の統計解析プログラミングの入門書である。はじめに基本的な文法や操作法の説明とそれに基づく簡単なプログラム例を挙げ、次にさらに複雑な処理を行うための機能の解説と応用プログラム例を示している。さらに多変量解析プログラムやシミュレーション、データベースのための実用的なプログラム例を記載してある。
GNU Emacsは先進的でドキュメント機能を備え、カスタム化機能と拡張性に富んだ実時間画面エディタです。このマニュアルにはEmacsの使用方法および簡単なカスタム化の方法が記載されています。対象読者はプログラマである必要はありません。本ドキュメントは本来リファレンスマニュアルですが、入門書としても利用できます。Emacsの紹介としては、印刷されたマニュアルよりも効果的でしょう。
1年生はえらいって、みんながいうけど、ほんとかな?少女のとまどいを素直に描く楽しいお話。小学校1・2年むき。
本書は、奈良時代から江戸時代におよぶ、わが国の古典文学の中から100点余の名作・文学史上の問題作を選び、その梗概・概要をできるだけ平易に紹介したものである。ただし、法語・随筆・説話集などは、作品の性質上、その一部を抄出して概要に代えた場合が多い。
砂漠の道、そして草原の道をわたって遥かなるローマに至った壮大なシルクロードの旅は、再び長安を目指し残されたもうひとつのシルクロード“海の道”に船出する。本書は、地中海から紅海、インド洋、そして東南アジア沿岸、中国沿岸へと“シルクロード・海の道”をたどり東西交易と文化交流の歴史をさぐる冒険とロマンに満ちた大型紀行ドキュメントである。
江戸時代の本草学者・岩崎常正の稀覯『本草図譜』を初公開。色鮮やかな野草の図版を季節に分けて配した情趣深い自然観察カラーガイド。草の全体の生態・特徴・用途なども詳細に解説。草にまつわるさまざまな季語を開花の時期を中心にして記述。野の草につけられた古い名称、地方によって異なる呼び方など700におよぶ異名を掲げる。古今の文献から,和歌や俳句を中心にした用例文を採集、季節の野草と文学とを結びつけた野の草の文学図鑑。
母を喪っての、1人暮らしより、2人暮らしへ。ひそやかにも溢れでる日々の愛の想いをつめこんだ素顔の太田治子のエッセイ集。
数式処理システムは、MACSYMA、REDUCE、μ-Math、Mathematicaはその代表的システムであり、とくにREDUCEは世界中で数千人以上に及ぶ科学者、技術者に利用されており、スーパーコンピュータからパソコンまで、ほとんどの計算機に移植されて利用可能な状態にある。本書の目的は、構造力学分野で有効な数式処理システムの適応法を、実際のプログラム例(種々の理由により、数式処理システムとしては、REDUCEの使用を前提とした)に従って紹介することにある。
本書は、公害防止管理者試験の中から特に水質関係第一種および第三種の第1回から17回までの問題を選抜して、これに解説と正解を示した。さらに過去のものを参考にして新しく問題を推定し、追加した。
豊臣秀吉の天下統一を授けたものに僧侶安国寺恵瓊があることを知る人は少ない。東福寺の住持で一方位予六万石の大名になった幅の広い人生を持ち、毛利氏の外交僧として敏腕を揮い、転換期を泳ぎながら、ついに関ケ原の役に石田三成・小西行長らとともに西軍の主謀者として処刑される波瀾の一生を、確実な史料によりその全貌を描く。
「地球最後の秘境」の全貌を写真集で刊行。コナン・ドイルが「ザ・ロスト・ワールド」と表現した南米北部のギアナ高地を、日本人探検家関野吉晴が初めて踏破した。地球が20億年前に誕生して、陸地ができたときの原点がここにある。圧倒的スケールの写真の数々を一挙掲載。
このハンドブックは、初心者およびベテランのユーザのために用意されたvi(visual〔視覚的〕の意)テキスト・エディタの手引き書であり、リファレンス・マニュアルである。
1984年に創刊され、87年までの4年間に15号刊行された季刊マンガ誌「COMICばく」は、強烈な個性をもった作家をずらりと並べた〈マンガ界における純文芸誌〉として、熱狂的ファンの支持をうけた。その「COMICばく」の看板ともいえたのがつげ義春で、寡作をもって鳴る彼が毎号(!)作品を発表するということ自体、重大事件と呼んでも決しておおげさではなかった。本書は、ほとんど独力で雑誌を作りつづけた著者が、創刊からやむなく休刊にいたるまでの迂余曲折を綴った、「もうひとつのマンガ史」である。