母なる温かさがどの曲からもじんじん伝わります。優しくて、ほのぼのした彼女の声を聴きながら過ごす午後は、貧しくても幸せ。めちゃめちゃ安らげる珠玉の2枚組。個人的には天才夫桑田氏の手に成る1枚目の(10)が◎。これを聴かずに死ぬのは圧倒的に損だ。
その指先から紡がれ、奏でられる調べは、鍵盤の水面を揺らすさざ波のごとく……甘やかで詩的なソロ・ピアノの世界にひたりきれば、あたかも胎児であった頃の記憶さえもよみがえりそう。過去、そして明日への旅? (10)(11)が新曲なれど、ベスト・オブ・ベストなCD。
D.ブルーナ(おなじみ口が×印をしたウサちゃんの作者ですな)のかわいい絵がついた名曲集。よくある企画かと思いきや、何と! ほとんど演奏がJ-クラシックという荒技が隠されていた。だって渡邉暁雄、山田一雄指揮だよ! 0歳児に聴かせるには過激かも。
“ボサ・ノヴァの女王”の登場です。スタン・ゲッツのテナーに乗ってうたうアストラッドの気だるい唱法の(1)の大ヒットによって、ボサ・ノヴァのスタイルは決まってしまいました。未だに彼女のうたは、忙しくて乾いた都会人の心をいやしてくれる。
コミックの人気に負けず劣らずの大ヒットとなった、TVアニメ『ラブひな』に使用されていた楽曲を、岡崎律子自身がセルフ・カヴァーしたアルバム。人気楽曲に加え、新たに3曲の新曲を収録。
UHF系にて2005年4月から放送された、ハイクオリティ・アクション時代劇アニメのアルバム第1弾。アニメでは描かれない忍者の日常を綴った書き下ろしドラマや、中川孝による重厚な和風サウンドが楽しめる。
YMOを解散した後、細野晴臣がテイチクとの業務提携で発足したレーベル、ノンスタンダードとモナド。斬新な構成とジャケの目新しさで話題になった名盤をリイシュー。
D.スカルラッティ以降の、有名なピアノ独奏曲ばかりを27曲収録している。プーランク、シンディングなども入っているのが洒落ている。奏者も16人が名を連ね、一流ピアニストの華麗な競演集にもなっている。
昔から歌いつがれているスタンダードな童謡の数々を一挙収録している。今作は、童謡15周年を記念するベスト・アルバムとなる。「鯉のぼり」や「海」など、季節を春夏に限定した選曲。⇒親子で楽しめるCD・DVD・ブルーレイはこちらをチェック!
化粧品業界最大手・資生堂のTV-CMソングのみを集めた3社合同企画盤。本作は東芝EMI編で、りりィの75年“ミルキィオレンジ”CM曲、松田聖子の80年“エクボ”CM曲などを収録。
30年間の作品をまとめた全33曲2枚組。シュガーベイブの「いつも通り」、ソロ第1作の「街」……と日本のソフト・ロックの創成期から徐々に大貫妙子という表現者の輪郭がクッキリとしていくなかで、彼女の世界がドンドン広がっていく様子がチャーミングな唄声に乗って手に取るように実感。
ハスキー・ヴォイスと感傷的な歌詞で70年代にシンガー・ソングライターとしての地位を築いたりりィ。このベスト盤には、ヒットした「私は泣いています」ほかの名曲を高音質にて収録。