ロンドンを拠点として活動を続けている川畠成道が、初めての協奏曲録音に選んだ2曲。この録音のひと月ほど後に、ボローニャで「四季」を演奏し大喝采を受けている。川畠の新境地を開いた記念すべき1作。
沖縄音楽のコンピ“美ら歌よ”シリーズ第4弾。「花」「十九の春」「島唄」といった定番曲のほか、現在沖縄のミュージック・シーンで注目のアーティストの作品も収録した鮮度のいい内容。
ヒット・シングル「スターゲイザー」をはじめ、「夢追い虫」「メモリーズ」を収録したスピッツ6年間の軌跡。「僕はジェット」はデビュー以前の楽曲からピックアップされた貴重な音源だ。
戦後のソ連を代表する名ヴァイオリニスト、オイストラフの代表的録音のひとつ。「春」の優美さ、「クロイツェル」のスケールの大きな堂々としたたたずまい。盟友オボーリンとの完璧なアンサンブル。
ソングライターとしての才能を改めて実感。(1)の構成の巧さには職人芸の味わいがある。ニューミュージックが茶の間にまで浸透するうえで、彼女の果たした役割は非常に大きい。ちょっぴり甘ったるい歌声も、楽曲の持ち味を生かす重要な要因となっている。
ユーミンのオリジナル約320曲の中からバラード系を中心に選曲されたコンプリート・ラブ・ソング集を2枚組に収録。荒井由実時代と松任谷由実になってからの楽曲から構成された画期的な編集盤だ。
松任谷(荒井)由美のデビュー30周年を記念したトリビュート盤。楽曲の良さは保証付きだから、参加ミュージシャンがそこに寄りかかって間が抜けやしないか心配したが、それは杞憂。井上陽水とともに歌い手としてのオリジナリティを見せつけたaikoが恐るべし。
歌姫テレーザを中心に透明感ある音を送り続けるマドレデウス初のベスト・アルバム。日本で大ヒットとなった「海と旋律」をはじめ、ヒット・ナンバー15曲に、新曲2曲を加えた全17曲を収録。
フランス生まれのピアノの巨匠による代表作。ショパンの音楽を深く理解し、その繊細なニュアンスを見事に表現するその洗練されたテクニックに、聴く者はみな魅了される。
遺作が30曲。イタリアで活躍してきた中堅の関孝弘が、音楽の様式美、民族的な情感、哀愁、歌心を巧みに捉えた演奏を披露している。真面目な研究の成果が音楽に無理なく反映し、非常に好ましい仕上がりだ。嬰ハ短調の例のノクターンで締め括る構成も粋。
フルオケをバックに贅沢な編成で、大正時代のデカダンス的な怪しさと美意識が混在する不思議な作品。アニメチックなチープさもありつつ、華燭の煌びやかさもあり、三文小説の真面目さもある。虚飾の別世界へとひと時誘われるのもいい。ハマると抜けなくなるだろう。★
マッキーの国内アーティスト・カヴァー・アルバム。選曲に関しては、彼自身が実際に影響を受けてきたと思われるものになっている。彼のファンである若い世代に対し、日本のポップ・ヒストリーに目を向けてもらいたいという意図は伝わってくる仕上がりだ。
71年のデビュー以来「17才」や「春の予感」などのヒットを飛ばしてきたスーパー・アイドル南沙織のベスト盤。筒美京平による爽やかなメロディと、清純さを感じさせる南沙織の歌声で作り上げる甘酸っぱい空間にドップリと浸れます。初のCD化の曲も10曲収録。
20周年を迎えるまでのステージを中心に、初期のバンド“The Heartland”へのインタビューなども織り交ぜた、佐野元春の伝説的なライヴ映像を2枚組パッケージに凝縮したファン必携盤。