壮大なロマンを求め旅と人間の心を語る、感動の写真紀行文。
織田信長の「天下布武」を軸に、政治・軍事的な戦略の要地であった伊勢・伊賀を舞台に活躍した伊勢国司北畠具教、志摩水軍九鬼嘉隆、蒲生氏郷、藤堂高虎ほか、戦国武士団の興亡を描く。
犯罪者の多くは隔世遺伝により生れながらに犯罪者たる運命をもつ。19世紀末、ロンブローゾの生来的犯罪者説は、世界的反響を呼んだ。これを契機に社会学、人類学、精神医学の立場からの反論が相次ぎ、犯罪人類学、犯罪社会学、社会衛生学、法医学の進歩・発展を促した。興味深いエピソードを交えた異色の犯罪学思想史。
本書において、著者は聖書的リアリストの立場から新約聖書にアプローチする。その際、イエスを精神化し現実政治とは無関係とする立場、またイエスを挫折した革命家として政治化する立場の両者を斥けつつ、イエスの言葉と行為において指向され実現された神の国の独特な政治性を明らかにする。
隅田川の中洲に理想の町をつくろうとして挫折する奇妙な男たちの物語「美しき町」、“夢見心地になることの好きな人々の為めの短篇”「西班牙犬の家」など、選り抜きの8篇を収録。芥川・谷崎と共に大正文学を代表する早熟の天才詩人・作家佐藤春夫の、上質の酒の酔い心地のような、小説を読む楽しさを満喫させる短篇集。
物を売るのではなく「安全・安心」を売る企業「セコム」に世界中の熱い視線が集まる。21世紀を見すえた壮大な社会システム産業の急成長の秘密は?
世紀の大プロジェクト「ヒトゲノム解析計画」。その先駆的役割を果たしてきたジーンハンターたちの緊張と興奮、喜び、そして苦悩。そこに見えてくるゲノム研究への期待と課題とは…。
タイの国が、隅から隅まで、手にとるようにわかる、“国際派”必携の書。
日本プロ野球が生んだ最高のスーパースター、長嶋茂雄がグラウンドに還ってきた。巨人担当記者時代に天才・長嶋と出会い、以来、長嶋の光と影を間近に見てきた作家・新宮正春が、ミスター・プロ野球の実像に迫る。
平安時代の中ごろ、一条天皇の中宮定子に仕え、あこがれの宮中の暮らしや四季のうつりかわりなどをつづり、わが国初の随筆文学『枕草子』を完成させた清少納言の一生。