無職のキョウコは都内のふるい安アパート「れんげ荘」で、相変わらずのひとり暮らし。六十歳すぎのおしゃれでしっかり者のクマガイさん、「旅人」をしていたが三十歳を過ぎて、人生模索中のコナツさんや、近所のネコ・ぶっちゃんなど、個性豊かな人々&猫に囲まれて、のんびり楽しく過ごしていた。だが、突然倒れて病院に運ばれていたキョウコの母親の入院は長引きそうで…。心豊かに生きるとは!?三十五万部突破の大ロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ第四弾。
「いま、ここにいない人やモノの声を聴く」-都会のへりのガケ下の町。鯨塚があるその町で、僕は“流星新聞”を発行しているアルフレッドの手伝いをしている。深夜営業の“オキナワ・ステーキ”を営むゴー君、「ねむりうた」の歌い手にしてピアノ弾きのバジ君。“ひともしどき”という名の詩集屋を営むカナさん、メアリー・ポピンズをこよなく愛するミユキさんー個性的で魅力的な住人が織りなす、静かで滋味深い長編小説。
この世界に生きる全ての人は、空の上に自分だけの星がある。少女の病気を治すために、世界の果ての島に住む火守のもとを訪れたサシャ。独り火を守る老人は、星の位置が記された本を持つという。サシャは天に昇る代わりに、火守の仕事を受け継ぐことを誓うがー。中国SF『三体』の劉慈欣が贈る物語絵本。
焼き魚定食、ニラ玉豆腐、牛丼、新じゃがのお味噌汁ー姑の一子、嫁の二三が仲良く営む東京は佃の「はじめ食堂」は、昼間は定食屋、夜は居酒屋。定番メニューも豊富。二三たちは、鰻素麺、月見うどんなど新メニュー開発にも余念がないが、常連の瑠美、康平カップルの仲が、どうも気になってー累計四十五万部突破、続々重版の大人気シリーズ、熱望の最新刊。初めての方も大歓迎です。どの巻からでもお読み頂けます。
つりばしの むこうに きつねの おんなのこが いることを きいて、きつねの おとこのこは、ひとり わたる れんしゅうを はじめました。
平和な森でのびのびと暮らすセルマ、ロジャー、ジェームス、そしてハリエットの仲よし4兄弟。喧噪の街に残るお母さんが気になって飛んでいってみるとー。こわされる直前のビルのかげに小さな翼をはやした影。それがジェーン、彼らの小さな妹だったなんて。『空飛び猫』につづいて、おたのしみください。
本書は、アルコール依存症に伴う身体的、心理的な家庭内暴力の被虐待児(これをアダルトチャイルドと呼ぶ)をモデルにした、その回復のためのワークブックです。著者は交流分析療法の理論とその技法、そしてアダルトチャイルドの概念を統合して、一般の人にもわかりやすい理論と技法を縦横に駆使し、誰にでも使えるワークブックにしました。
ごろごろずでーん!にんじゃのまねをしていてがけからころがりおちたわんぱくだんのさんにん。「いたたた…。」「みて、あそこにおしろがみえる。」「うまもいる。」さんにんはきづきました。「ここはむかしのおさむらいのじだいだ」。
北海道・函館。3年前の交通事故により、失明し、声も失ってしまった青年・笙吾。事故直後、心を完全に閉ざしてしまった彼に立ち直るきっかけを与えたのは担当の看護師・奏の存在だった。献身的な看護と時に厳しいリハビリによって笙吾は再び生きる力を取り戻すのだった。そんなふたりは時を重ねるにつれ、言葉を超えて心通じ合う特別な存在になっていく。しかし、幸せな時間はこれからという時、再び笙吾は事故に遭い、奏の目の前で亡くなるのだった…。しかし、流星のパワーがふたりに数日間だけ猶予を与えてくれた-。北海道・函館を舞台に、純粋な“想い”が招く“恋の奇跡”を描いた、ファンタスティックなラブ・ストーリー。
3歳の女児は段ボール箱でミイラのように餓死していた。2000年12月10日、愛知県名古屋市近郊のベッドタウンで、3歳になったばかりの女の子が20日近くも段ボールの中に入れられたまま、ほとんど食事も与えられずにミイラのような状態で亡くなった。両親はともに21歳、十代で親になった茶髪の夫婦だった。なぜ、両親は女の子を死に至らしめたのか、女の子はなぜ救い出されなかったのか。3年半を超える取材を通じてその深層に迫った衝撃の事件のルポルタージュ。第11回小学館ノンフィクション大賞受賞。
近場の秘境、魔都、パラダイスを徹底探検。
あの子たちには飼い主に見せない“空白の時間”がある。あなたの知らない猫の世界。
刑事の小山臣が新進気鋭の画家・秀島慈英と恋人同士になって4年、同棲を始めて1年が過ぎた。幸せではあるが、画家としての地位を確立していく年下の恋人に、自信を持てない臣。そんな二人の前に慈英の大学時代の友人・三島が現れ、慈英につきまとう。不安を感じる臣だったが…。慈英&臣、待望の書き下ろし最新刊。表題作ほか商業誌未発表短編も同時収録。