さあ、こなを出して、パイきじをねって、バターのたっぷりはいったおうさまケーキをつくりましょう!おうさまケーキを食べる日は、みんなワクワク。なぜって?それは食べてのお楽しみ。
久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町…。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃!旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。
エイゾー君が撮った、もうひとつの「辺境・近境」。ハルキさんが中国の動物園で抱いた虎の子も、草原の狼も、打ち捨てられた戦車も、ゴールドラッシュの夢の跡も、エイゾー君が石を投げられたメキシコの村も、みんなここにあります。「裏庭で太い薪をごつごつと割る鉈みたいな」写真が、村上春樹のタフでファンキーな旅の全て、文章とは一味ちがう作家の旅の醍醐味を見せてくれます。
祭りの夜の留守番、裏路地の影、深夜の電話、風呂場からの呼び声、エレベータの同乗者、腐臭のする廃屋、ある儀式を必要とする劇場、墓地を飲み込んだマンション、貰った人形…。ある人は平然と、ある人は背後を頻りに気にしながら、「実は…」と口を開いてくれた。その実話を、恐怖体験コレクターの著者が厳選。日常の虚を突くような生の人間が味わった恐怖譚の数々を、存分にご賞味いただきたい。
炭鉱労働者の自立と解放を願い、筑豊文庫を設立し、炭鉱の記録者として廃鉱集落に自らを埋めた上野英信と妻・晴子の日々を描く。
野球少年ワタルが、特訓を決意します。毎朝、早起きして海辺まで走ってゆこう!うち寄せる波をめがけてバットを振ろう!ピンチヒッターでもいいからなんとしても夏の大会にでよう!-と。その純真な少年の心と行動を描く絵本。きめこまかで、鮮やかで、文と絵とが共鳴しあった、さわやかなファンタジー絵本です。
国内で数少なくなった湿原という自然環境を残していくために、人はどのように考え、行動しなくてはならないのか、ということも視野に、湿原の素晴らしさも開発の現状も含め釧路湿原を様々な角度から探訪していただく自然ガイド。
北海道の小さな町に移住した絵描きの守谷順一と妻の久美。そこで隠遁生活をおくる、隣人で農場主の円城夫妻との出会いが、彼らを退廃と官能と狂気の渦のなかへ引きずり込んで行った。森から聞こえてくる死滅したはずの狼の叫び、そして少女の失踪事件。いつしか順一は、円城に狼の姿を重ねあわせるようになっていった…。狼をめぐる恐怖をテーマに二重視点で描く、ホラーミステリーの傑作。
いままで、怖い体験をしたことがないから、これからも大丈夫だろう。誰もが、そう思っている。実際に怖い体験をするまでは…。人は出会ったことのない恐怖に遭遇すると、驚くほど、場違いな行動をとる。事の重大さを認識するのは、しばらくたってからである。恐怖体験コレクターは、そのプロセスを「恐怖の熟成」と呼ぶ。怪しい芳香を放つまでに熟成した怖い話ばかりを厳選した本書を、存分にご賞味いただきたい。
本書は、読者のみなさんが、中国の人々と身近にコミュニケーションし、中国社会に溶けこむことができるようにとの願いをこめてつくられました。中国語で、中国の人々と主張しあったり、意見をきいたり、笑いあったり、励ましあったりするための、基本的なコミュニケーションストラテジーを身につけることをそのねらいとしています。したがって中国語をまったく初めて学ぶという人が、本書を始めから利用するのもよいし、一度文法的な教科書で学んだ人が、これを会話のテキストとして利用することもできます。
究極の回文五十音かるた。
きのうもきょうもずーっとあめがふっています。そらまめくんたちはあまやどり。「これじゃあそとであそべないよー」「はやくやまないかなあ」。
ヘーゲルの国家論といえばたしかに官僚制度と官僚を重視するものである。しかしこの文章は、ヘーゲルの目が市民生活の細部にまで届いていること、しかもその目は確かであることを物語っていないであろうか。この大思想家は、一見そう見られがちだが、大情況ばかりを論じているわけではない。彼には官吏の言動や教養と市民生活との接点までもきちんと見えているのである。
ドライビングには“理屈”がある。人間は理屈が分かると危ないことは自然にしなくなるし、上達も目に見えて早くなる。2輪のレーサー時代を含めると40年以上、多くの与えられた経験の中で芽生えていた“走りの方程式”の“解”。点と点が結ばれ、線となり、ドライビングを「科学」した書。
フロイスが日本への歴史的第一歩を刻した、横瀬浦とドン・バルトロメウ(大村純忠)の敗北による横瀬浦の炎上・破壊の顛末及び、島原・五島・天草・長崎に於ける苦難の布教活動を感情的に描く。また長崎の開港、有馬晴信の父、義貞の改宗など興味深く記す。毎日出版文化賞、菊池寛賞受賞。
原寸カラーが誘う清香の世界。最も役に立つ案内書。