1960〜70年代のフォークやニューミュージックのヒット曲を集めた6枚組コンピレーション。J-POPの礎となった当時の音楽は、団塊の世代だけでなく現在の若い世代にも十分聴き応えがあるだろう。
デビュー13周年、福山本人がセレクトしたというバラード集。苦しいほどに丁寧に唄い上げた、淡い情感にあふれる佳曲ばかりで、かの大ヒット・ソング(は収録されていないのだが)もかすむほどスロー&メロウ。それにつけても、実のある多才ぶりにはしばし驚かされる。
70年代伝説の子供番組『カリキュラマシーン』はシュール・ギャグ&ポップ・アートで大人も楽しめる番組であり、なんといっても音楽がカッコ良かった。すべて宮川秦によるものでジャズありラウンジありのサウンドはコミカルでゴージャス。
シャルル・ペローの名作童話をもとにした長編アニメ『長靴をはいた猫』の続編。アメリカ西部に流れ着いた猫のペロがニセ金作りの強盗団を相手に大暴れする。名アニメーター、森康二の代表作。
舘野泉のデビュー40周年記念アルバムはセヴラックのピアノ作品集。南フランス出身のセヴラックの、村人の生活や自然に根ざした美しい作品が舘野の詩情あふれるピアノ演奏で紹介される。
千住真理子が幻の名器“デュランティ”(ストラディヴァリウス)との邂逅を果してから約1年。3世紀の眠りから覚めた稀代の名器の勘どころを押さえた千住は、その魅力をフルに引き出して一曲一曲丁寧に磨き上げていく。彼女の誠実さが如実に現れた小品集だ。
細野といえばつねに日本のミュージック・シーンをリードしてきた音の求道者。リマスタング再発されるソロ3作目は、エキゾティックなサウンドが限りなく生かされた、細野ワールドの金字塔だ。
83年発表作『STARGAZER』と82年発表作『OVERLAP』に、それぞれボーナス・トラックを加えてのカップリング復刻。米英ポップ・ミュージックのエッセンスを、念入りにさりげなく取り入れたカラフルなポップ・サウンドからは、初心者でも踏み込める気楽さが漂う。
ナイアガラ・レーベルは早い時期からユニットにもチャレンジしていた。『トライアングル』のVol.1&Vol.2 がその代表例。本作は『ロンヴァケ』後の実験期(第何期?)に発表されたが、ひょっとしてホントは“聖子”と佐野、杉で狙ってたのかなとかって……。
2001年秋、最大のヒットとなった竹之内豊、ケリー・チャン主演の映画のサウンドトラック。映画のストーリー中でも、印象的な使い方をされていたチェロを大幅にフューチャー。
チャップリン映画の主題曲・挿入曲を集めた“ベスト・オブ・チャップリン”。オリジナルではなく、フランスの《ヴォーグ》の企画で、ミッシェル・ビラールの編曲・指揮による1972年の録音だが、映画の雰囲気を忠実に再現した演奏はファン感涙の仕上がり。
デビュー時から時代に噛みついてきた泉谷がエレック時代に残した名作を1枚に収録。70年代からレゲエ、パンクなどを取り入れた彼の音楽センスや、存在感のある詩は今こそ再評価されるべき。
80年代初頭に「ウエディング・ベル」を大ヒットさせた女性グループ、シュガーのゴールデン・ベスト。アニメ『伊賀野カバ丸』主題歌「CIRCUS GAME」他、ドラマティックでキュートな楽曲ばかり。
“あ、所さんて、タレントじゃなくて、シンガー・ソングライターでデビューしたんだ……”ということを確認させてくれる作品。77年のデビュー当時の初期作品で見せるナンセンスさは、今、改めて聴いてみても面白い。2枚組のボリューム感も嬉しい。
93年『MY HOME TOWN』以来となるオリジナル・アルバムのリリースだ。デビュー30年を迎えた小田和正が、じっくりと時間をかけて制作した完成度の高い作品だ。
2ヵ月で完売した大反響のシングル「深夜高速」を含むアルバム。喜怒哀楽などのリアルな感情を飾らない言葉で表現した歌詞が清々しく、真っ直ぐなロック・サウンドとともに心に突き刺さる。
横浜から出現した10代の男性5人組、RADWIMPS(ラッドウィンプス)の1stアルバム。高校生“だから”“なのに”“らしく”というモノサシを叩き壊す彼ら。歌詞の内容が微笑ましい。
ゲーム・ミュージックの復刻版“GAME SOUND LEGEND”シリーズの第2弾は、あの細野晴臣がプロデュースした3作品3曲。さらに、スーパーゼウス編集ヴァージョンをボーナス収録。