本書は、現象学によってつきつめられた時間性のアポリアを、フィクションと歴史という2大物語の交叉によって得られた物語の詩学によってのりこえようとする。ハイデガー的な時間の独白性から物語的対話性に至る道である。
1950年代から1992年まで、モダニズムの極北であるインターナショナル・スタイルにも陥らず、日本に眼を据えながら日本主義に堕すこともなく、一貫して〈都市と建築〉の生態的・文化的意味を問い、都市のなかにたたずむ建物の美を求め続けた建築家・槙文彦の世界。
新版では、旧版の基礎の上に、著者が国立公衆衛生院に移ってからの教育・研究活動で経験した事例も多く追加することにより、医学系全般の、より広範囲な領域で、統計学的なアプローチの重要性を解説している。
Linuxのソースコードは誰でも自由に目にすることができます。この恩恵を最大限に活かすための助けとなるのが本書です。実際に大学で使われている講義ノートを基に書かれたもので、複雑で難解なLinuxカーネルの仕組みを基礎からていねいに説明しています。Linuxカーネルの基本機能を網羅し、ハードウェア依存部分についても踏み込んだ本格的な解説書ですので、Linuxのソースコードを理解する上でのガイドブックとしても、オペレーティングシステムの入門書としても最適の一冊です。
日本語の形容詞を軸に、形容動詞、副詞、動詞およびその関連語を中心に、これに豊富な用例を配して、フランス語訳を付した。2,000の見出語と12,000の例文からなり、和仏表現用例辞典として、フランス語用例の手引きであることはもちろん、他に類のない、いわば「読む」ための辞典でもある。利用者が多くの表現・用語に辿り着きやすいように、巻頭には総目次、また巻末には、和仏総索引に加え、仏和索引も付した。
総合的な学習にホームページを完全活用!調べ学習の興味が広がるホームページガイドの決定版。総合学習の主要テーマ別と、教科別に分類した250の学習テーマを掲載。直接ホームページアドレスを打ちこむことなく、検索やリンクを活用して目的のホームページが探せる。それぞれの学習テーマについて広く深く学べるように学習に役立つホームページを3つずつ紹介。
本書は、公務員の勤務時間及び休暇制度の解説書である。関連諸制度の改正を含めて勤務時間法下における勤務時間・休暇制度について詳細に解説しており、実務担当者が良き参考書として活用できるよう編集した。
時間は物語のかたちで分節されるに応じて人間的な時間となり、物語は時間的実存の条件となる時にその完全な意味に到達する…。カントやハイデガーなどの時間論に胚胎するアポリアを、“物語的自己同一性”の概念によって豊饒な解決に導く。
デリダの脱構築と、ヘーゲルの弁証法、ハイデガーの存在論の関係の生産的な問い直しを続け、現在フランスで最も注目される哲学者、カトリーヌ・マラブー。本書においてマラブーは、ヘーゲルの時間論を批判的に読解するハイデガー、ハイデガー哲学を批判的に継承するデリダといった複数の対話を潜在的に共鳴させることで、彼女自身の哲学の核心をなす「可塑性」の運動、すなわち、自ら形を与えるー受け取るという時間的な塑造過程を見定めようとしている。
MACD(マックディー)開発者である現役マネージャーはシステム売買に役立つ「パワーツール」を伝授。
1976年7月、カリフォルニア州農村部の町チョウチラで、26人の子どもたちがスクールバスごと誘拐されるという前代未聞の事件が起こった。事件発生から2日後、子どもたちは生き埋めになっていた穴から自力で脱出し、事件は無事解決を見た、と誰しもが思った…。しかし、レノア・テアはこうした体験が子どもの心に何らかの「傷」を残しはしないかという懸念を抱いてチョウチラへと向い、その後数年にわたって誘拐事件に巻き込まれた子どもたちの人生を追うことになる。本書は、この「チョウチラ・スクールバス誘拐事件」の調査研究を縦糸に、猛犬に襲われ首を喰いちぎられる被害にあった子ども、ヒルガード保育園における集団性的虐待事件に巻き込まれた子どもなど、トラウマ性の体験をした人々の夥しい「物語」を横糸にして編み込まれた、複雑で精緻なタペストリーである。さらに、膨大な量の文学や映画、芸術作品を貫くトラウマ性のテーマを探索することにより、他の専門書群を圧倒する質を備えた比類なき1冊となっている。
夢と希望を胸にトレーディングの世界に入ってくるトレーダーのほとんどは、6カ月もしないうちに無一文になり、そのキャリアを終わらせる。この世でこれほど高い「授業料」を払う場があるだろうか。こうした高い授業料を払うことなく、最初の数カ月を乗り切り、将来も勝てるトレーダーになるためには、市場での実績が証明されたプログラムが不可欠である。本書はこのような過酷なトレーディングの世界で勝つためのプログラムを詳しく解説したものである。トレーディングの現実を著者独自の観点からあぶり出し、短期トレーダーと長期トレーダーたちによる実際の成功例や失敗例をチャートとケーススタディを通じて検証する本書は、まさにトレーディングの生きたガイドブックといえるものである。
サンヴァラは、9世紀以降仏教界に展開した後期密教の巨大な宗教伝統であり、インドでの仏教滅亡以後も、チベットやネパールの仏教の重要な構成要素として現在も生き続けている。本書は、その重要性とは裏腹に、これまで本格的研究に乏しかったサンヴァラ系密教に関する初の包括的研究であり、数々のサンスクリット語写本等を通じ、この一大密教体系の重要な諸側面を、同時代のインド・ネパールのサンスクリット文化の中に位置付けながら紹介・論考した労作である。