量子力学を古典力学に続くものとして、考え方の基礎的なところをはっきりさせ、初めて学ぶ人々が、ともすればいだくような疑問にくわしく答えられるように心掛けて書かれた教科・参考書。
本書は、古典科学における機械論的な世界像から現代の進化論的な世界像にいたる3世紀間の科学の発展を「人間と自然との対話」という視点から跡づける。さらに、非線形、不安定、ゆらぎなどの概念をキーワードに、宇宙・生命・社会のあらゆる現象に見られる秩序形成過程の具体例を探り、散逸構造や進化の諸理論がはらむ新しい世界観構築への展望を提示する。
時空概念を一変させたアインシュタイン(1879-1955)の相対性理論。その考え方の基本はすべて、最初の論文「動いている物体の電気力学」に述べられている。この論文の邦訳に加え、一般読者の理解のために、原論文の論旨展開を忠実・平易に再現した解説をほどこした。アインシュタインが創出した思考過程にそって相対論が理解できる得難い一冊。
ヒトとはなにか。脳を解剖し自己を解放する。現代は脳の時代である。情報化社会とは社会が脳の機能に近づくことを意味している。現代人はいわば脳のなかに住んでいる。脳は檻なのか、それとも最後に残された自然なのか。
きみは〈学校ネズミ〉を知っているかな?ただのネズミじゃない。2本足で歩き、人間のことばを話すんだ。それに、おもしろい話をたくさん知ってる。コトッ。-ほら、天じょうで音がしただろ?日本児童文学者協会新人賞受賞。小学中級から。
酒がいっぱいあるということで満洲行を決意した話など酒、女、バクチ、芸をしみじみと語り、五代目古今亭志ん生の人柄がにじみでた半生記。
動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。
コンピュータにはなく、人間の思考にだけあるもの、それは「死」の感覚と「他人の不幸を思いやる気持ち」。数学者だからこそ見極められた明晰な論理の底には、深い情緒が流れている。妻の初産にうろたえる夫の心、思考の限界に挑む学者の気概、父・新田次郎の足跡をいつくしむ旅の日記。そしてちょっとトボけた身辺雑記。数学者にして名うてのエッセイストが贈る、選りすぐりの随筆集。
本書は、従来の教科書の記述では読者を右往左往させてしまうばかりだった電磁気学の諸法則を、きれいに交通整理します。法則ひとつひとつの物理的意味と相互の関係を的確にとらえることで、険しそうに見えたマクスウェル方程式への道も難なくご案内します。
写真やイラストが中心の“見て楽しむ百科”。見開き単位の楽しい展開。お母さんのための指導解説つき。小学校での学習時期のガイド満載。
スペクトルを使い実務に役立つ応用例を加えた新版・解析法の入門書。新たに、地盤振動および耐震設計用の模擬地震作成法など、実務的な内容の解説を挿入し、巻末の一章に、総括した理論とともに、実際に使えるプログラム・リストを取りまとめ、一挙掲載。
この本は、経営上のさまざまな意思決定の基礎として重要な経済性分析の諸原則を体系的に整理し、現実の企業実践に活かすための基礎的な考え方と計算技法をまとめたものである。