長崎の無名の国見高を、わずか4年で高校サッカー日本一に育てあげた男の熱いドラマが、今ここに甦る。
シンディ・スー、最大のピンチに見舞われる。快進撃中のピンク・ドラゴンズの前に強敵『谷の騎士団』が挑戦してきた。次々と襲いかかる強敵にシンディとイブはどう立ち向っていくのか?一方、バンドのメンバーとの関係に大きく心を痛めるシンディの前に、なぜだか心惹かれる男性シーラ・アダムスが現われる。だが、彼には得体の知れない部分が…。シンディの乙女心は大きく揺れ始めた。果たしてシンディはこのピンチを切り抜けることができるのか?SFバトル・アクション・シリーズ第2弾ついて完成。
ルーク・ブランスンはこれまで冷静さを決して失わずに、女性の心をとらえてきた。だが、今回の出会いはいつもと違っていた。黒い髪、グリーンにきらめく瞳、小柄だが、ほっそりとして魅力的な体つき。個性的な雰囲気を持つセリーナを一目見ただけで、ルークの心は燃え上がってしまったのだ。彼女のためなら、命だって賭けられる。タフで強烈な魅力でいっぱいのルークに男性不信のはずだったセリーナも…。
希望に胸をときめかせ、ブライアニーはシチリア島へやってきた。恋人と喧嘩別れした直後、ひょんなことで知り合った伯爵夫人から夫が遺してくれた館でホテルの経営を始めないかと誘われたのだ。青い地中海に囲まれた島で働けるなんて夢のようだわ。ところが着いた翌日、彼女は重大な事実を告げられた。本当は館の主人は夫人ではなく、亡き夫の甥ラファエルだという。甥とは敵対関係にあり、ホテルの件も秘密なので協力してほしいと。「わかりました」ブライアニーはきっぱりと誓った。私も彼と闘うわ。そんな矢先、ラファエルが館に現れた。夫人は出かけて留守だった。「今夜きみは一人だろう、一緒に夕食をと思ってね」そう言うと彼は身をかがめ、ブライアニーにキスをした。
リップは、キーパー牧場の巡回飛行機パイロットだ。彼は何事にも無頓着で、いつも超然としている。あるとき、牧場オーナーの息子が一匹の弱った犬を発見し、飼い主を上空からさがしてみるよう、リップに頼んだ。やがて重傷を負った男を見つけ、牧場の仲間に救援を頼む。他人の地に不法侵入した愚か者め。リップは男にはなんの同情心もわかなかったが、犬を自分の家に連れ帰り、獣医に診せ、世話をしてやった。数日後、犬とともに病院を訪れたリップは、男の妹だという魅力的な女性を見て、たちまち心を乱された。
ロルフとキャリーは二人だけの兄妹だ。二人は極端に厳しい父親のもとで抑えつけられて育ったが、兄ロルフは父に反抗して勘当の身となり、メキシコで自由を謳歌している。妹キャリーは、父親に従順なあまり、自分の意見一つ言えない娘だ。そんなキャリーが生まれて初めての旅に出ることになった。メキシコ人の女性との結婚を決めた兄が式に招んでくれたのだ。太陽の国メキシコへ!キャリーの胸は躍る。ところが、メキシコシティの空港に兄の姿はなかった。早くもキャリーは、心細さに泣きだしそうになった。
あれはブラッド…?ケリーは我が目を疑った。彼は四年前、まだケリーが十八歳のときに出会った初恋の相手ー。そして熱い思いを打ち明けた彼女を冷たくつきはなした卑劣な男だ。以来、ケリーはダムや橋を建設する土木技師を目指して脇目もふらず一心不乱に勉強を続けてきた。それなのに、メキシコで建設中のダムへ行こうというこの日に、ブラッドと再会するとは、なんと運が悪いのだろう。その上、偶然にもそのダムの現場監督を務めるブラッドは男ばかりの工事現場に若い女性を入れるわけにはいかない、とケリーのダム行きに強く反対した。
もうすぐ二十二歳になるマリアンは、叔母が家政婦を務めるテキサスの油田王、ワードの家へ行くことになった。不治の病に冒され、余命幾ばくもない老人の回顧録を書くーそれが叔母から聞いていた仕事だったのに、空港で出迎えてくれた相手を見て、彼女は唖然とした。ワードと名乗ったその男性は、顔立ちは古代ローマの彫刻のように完璧、肉体はたくましく鍛え上げられ、健康そのもの。頑固で横暴ともいえる態度の、青年実業家だった。すべては叔母が、二人を結びつけるためについた嘘だったのだ。初めは腹を立てていたマリアンだったが、次第にワードの魅力に引き込まれていく。そして彼の優しい導きによって、彼女は未知の世界へと一歩を踏み出した。
頑固な父親に反発していたグレイグは、大学卒業と同時にハワイに移り住んだ。大勢のガールフレンドと自由なビーチライフを満喫し、所持金が底をつくと、観光客相手にシュノーケリングツアーを始めた。その事業は大成功して、今や彼は億万長者だった。刺繍店を営むペネロープは、ある日、上得意の老紳士からハワイにいる息子の様子を見てきてほしいと頼み込まれた。断るわけにもいかず、彼女はしぶしぶ承知する。グレイグと過ごす休日が熱い日々になるとは予想もせずに。