政治家との結婚に夢破れたフォト・ジャーナリストのリンダは、思いがけずジャッドと再会する。ジャッドは、7年前の恋人で、テキサスの牧場主、そして、一度は結婚しようと夢見た相手だった。リンダは胸をときめかせ、ジャッドと会うが…。
悪女役をやらせたら右に出る者のない女優ケリー・ウェスト。彼女はスターの座を捨てて、今テキサスに帰ってきた。カリフォルニアから4日間もかかる車の旅で、故郷の町にたどり着いたとき、ケリーは疲れきっていた。1杯のコーヒーを求めて懐かしいデイリー・バーに立ち寄ると、そこで幼なじみのマットに出会った。今や、彼は町中の敬愛を一身に集める医者になっている。2人は昔と変わらぬ親しげな言葉を交わす。ところが疲労の極に達していたケリーは、その場で気を失い、マットの腕の中に倒れ込んでしまう…。
ダイナの恩人である、ソーシャルワーカーのレオのもとに、彼が面倒を見ていた女の子の一人から、救いを求める手紙が届いた。南米で、身重の体を抱えて困っているらしい。だが、レオは二ヵ月前に亡くなっていた。死の床にある彼から女の子たちのことを頼まれたダイナは、さっそく車で南米へ向かった。ところが、目的地も間近の山道で、車が動かなくなってしまった。そんな彼女を、ヒッチハイク中のジョーという男が助けてくれる。ジョーにはどこか人を寄せつけないところがあるが、仕事を持たずに放浪していると話す彼にダイナは心を惹かれた。
ビクトリア・レッサーは若い男女の仲を取り持つのが趣味で、今夜も自分が紹介して結婚した2組のカップルとディナーのテーブルを囲んでいた。その席で、2組のカップルは、お礼の意味をこめてビクトリアをカリブ海への宝さがしツアーに招待する話をまとめた。喜んで招待を受けたビクトリアは、姪のシェイを連れて港へ行くが、彼女たちを待ち受けていたのは、大学でラテン語を講じる教授と、彼の甥、ノアだけだった。こうして、2組のカップルが乗り合わせた古めかしい帆船は、コスタリカに向けてカリブの海へと帆をあげた。
ヴァレリーは胸の動悸をきっぱりと無視するとペンを取った。この面接だって、ほかの面接と変わらないはず。たとえ机の向こうに初恋の人ジェイが座っていたとしても。彼の履歴書は文句なく立派なものだった。でも、どうしてシカゴの大手法律事務所をやめて、故郷アムズデンの郡検事補という下級職に応募したのか。ヴァレリーは尋ねなければならなかった。大手ではなかなか法廷に出られない、と嘆いてから、ジェイはまっすぐヴァレリーを見つめた。「もちろん、個人的な理由もあります」ヴァレリーは、赤くなってはだめよと自分に言い聞かせた。それがわたしと関係あるはずないじゃないの。あれからもう何年もたつのだから。
探偵志願のチャーリーは、早く実務に取りかかりたいのに、ボスが言いつけるのは雑用ばかりで、手持ちぶさた。そこへ大学教授のデービッドから、失踪した母親捜しの依頼の電話が…。チャーリーは二つ返事で引き受けると、ボスに内緒でベテラン探偵になりすまし、二人で母親の追跡旅行に…。活発で機敏なチャーリーと、学問以外はからきし不器用な、どじのデービッドが、熱い思いを交わすのに、1週間とかからなかった。だが、旅の途中でチャーリーの嘘がばれ、怒ったデービッドは彼女を首にしてしまう。諦めきれないチャーリーは、密かにある場所を突き止め、独力で捜し出してみようと、目的地へ向かった。
都会の雑踏に紛れて、忘れかけていたものを探しにでかけた南の島。抜けるような蒼い海と澄んだ空。さわやかな風に吹かれて髪をなびかせ、暖かい光に抱まれていると、本当の自分がみえてきます。夢のような毎日が続き、白い肌が太陽と同じ色に変わった時、私はおとなの“女”になっていくのです。そしてもう一度、都会が待っているあなたのもとへ帰ってきます。ピュアーな気持ちと一緒に…。もし街の片隅で偶然にでも出逢えたら、手を広げて迎えて下さい。優しく抱きしめて下さい。’90クラリオンガール、かとうれいこの新たな旅立ち。
新らたなる生き方を求め、狭い日本を飛び出し、さすらいの狙撃手「虎」と呼ばれ恐れられるまでに成長した、神出鬼没の弾丸無宿…。その実像は誰も掴みきれないが、ブロンド美女の誘惑に乗り欲望を満たしながら、国際詐欺団の陰謀を追う強靱な男の決死の活躍は。