ロルフとキャリーは二人だけの兄妹だ。二人は極端に厳しい父親のもとで抑えつけられて育ったが、兄ロルフは父親に反抗して勘当の身となり、メキシコで自由を謳歌している。妹キャリーは、父親に従順なあまり、自分の意見一つ言えない娘だ。そんなキャリーが生まれて初めての旅に出ることになった。メキシコ人の女性との結婚を決めた兄が式に招待してくれたのだ。太陽の国メキシコへ!キャリーの胸は躍る。ところが、メキシコシティの空港に兄の姿はなかった。早くもキャリーは、心細さに泣きだしそうになった。
熱波が襲うサンフランシスコの空地で、一人の娘が殺された。美しい顔を歪ませた死体は背中で両の親指を縛られ、近くの地面には牛の絵が刻まれていた。これは中米ゲリラの復讐の印か?捜査を始めた刑事クルスは、事件に絡む密入国組織の存在を知るが…。戦火の中米から密入国したゲリラが潜む都会のジャングルを舞台に、中年刑事の心死の捜査を描く力作。
生前から、神話のヒーローとしての道を歩かされてきたジム・モリスン。謎に包まれたその死には、未だに数多くの憶測がなされている。本書は、短い生涯ではあるが、彼が可能性を求めて生きた証しを克明に記した、唯一無比のドキュメンタリー・ブックだ。
地球温暖化により40年後(2030年代)には、岡山は一体どうなるか?など最新情報のほか、岡山県内の気象に関する情報を網らした“お天気小百科”です。
NYストリート・シーンの真実。ヒップホップ感覚のラップで放つ90年代の〈ビート小説(ノヴェル)〉。
女性がからんだ仕事はしない。安全保障会社『ペルセウス』に所属するショーンが、頑として貫く信条だ。それを承知のうえで、上司は新しい仕事を命じた。“妻の従妹スザンナを護衛してほしい”と。殺人現場に居合わせたスザンナは銃で撃たれて重傷を負い、それ以来、口がきけなくなってしまったという。顔を見られた犯人は、もう一度彼女を襲う可能性がある。スザンナは両親の農園の片隅にある廃屋に一人で寝起きしていた。知らない人が怖い!-初対面の相手に極度に恐怖を抱いてしまう。しかし、ショーンと顔を合わせたとき、彼女の胸は恐怖とは異なる思いにどきどきした。“私の平穏な生活を乱しに来たの?”尋ねたくても声にならない。皮肉にも、いつもほとんど他人と口をきかないショーンが、彼女の心を読みとるように会話をリードしはじめた。
ゾーイはドキュメンタリー映画監督として忙しい日々を送っていた。彼女にとって仕事は、何にも代えがたいほど大切なもの。どんな男性であっても、それに代わることはできない。恋に溺れたり、愛に生活を支配されるなんて想像もできなかった。降りしきる雨の夜、あの男とかかわりあうまでは。仕事から車で帰る途中のことだった。窓越しに突然現れた、身なりも汚れた大柄の男性は、車が故障したから、近くまで送ってほしいという。だが、夜ひとりきりの車に、見ず知らずの男性を乗せるつもりはない。タクシー会社に連絡するとだけ約束して、彼女は強引に車を出した。この約束を彼女が思い出すのは、家に帰ってしばらくしてからだった。人生が大きく変わり始めることにも、彼女はまだ気づいていなかった。
「やっとのことでペルーの麻薬組織をつぶしてきたところなんだぜ」安全保障会社『ペルセウス』では、任務終了ごとに休暇が与えられる。それなのに、帰国したジェイクを新しい仕事が待っていた。依頼人の不動産王はなぜか興奮気味に、娘をアマゾンの奥地から連れ戻してほしいと言い張った。誘拐してでもいいから、という言葉に不審なものを感じたが、環境破壊をくいとめるために闘っている娘の話が気に入った。上司は、ものごとに夢中にならないところがジェイクの長所だと言う。だが、彼はインディアンの血を引く娘、シャーに心を奪われていた。勇気ある行動と美貌に導かれ、ジェイクは彼女のもとへ向かう。実際のシャーは写真よりはるかに美しく、毅然としていた。彼女のボディガードとなろう。そう決意したとき、ジェイクは確信したーこれは人生の冒険だ。
ニコールは仕事のため、カリブ海に浮かぶ小さな島、カボ・デ・ベリョへ向かうことになった。今回の仕事はどうしても成功させなければならない。亡き父の興した会社が、倒産の危機にあるのだ。しかし、島ではニコールがまとめようとしているビジネスに対して反対運動が起こり、民間路線のフライトが中止されていた。仕方なく、一匹狼の運び屋、エースに頼ったニコールだったが、彼に会ったとたん、その荒っぽい魅力に惹かれてしまう。今は男性にうつつを抜かしている場合ではないのに…。だが、そんなニコールの思いをよそに、島についたとたん、彼女は思わぬ事態に巻き込まれ、エースと二人きりで密林をさまようはめになった。
大好きな馬たちに囲まれているのに、ロリの心は晴れなかった。ロリは馬の調教師。“フライングM牧場”には、ここでロケを行うハリウッド映画のスタッフとして滞在している。憂鬱の原因は牧場主の弟ザックだ。いくらそっけなくしても、ハンサムでセクシーな自分の魅力をロリに見せつけに来る。しかも彼は、馬と家族を心から愛する正真正銘のナイスガイなのだ。この四年間、人と親密になるのは固く慎んでいたロリだったが、ザックに惹かれる気持ちは抑えようがなかった。でも、油断してはだめ。ザックは保安官代理よ。わたしが何をしたかを知ったら、きっと彼は…。まさに恐れていたことが始まった。ザックがロリのことを誰かれかまわずきいているというのだ。もうだめ。すぐに仕事を辞めて逃げなければ。わたしの居所が知られたら、あの男がやってくる。
幼いころに両親を亡くしたステファニーは、同じ境遇にあったジェイと一緒に名付け親のダンカンに育てられ、今では彼のリゾート会社で働いている。ある日彼女は、リゾート地の買収で出張しているジェイに合流することになった。ところが出迎えたジェイは、いつもとは違った様子で、彼女に妻のふりをしてくれと頼みこむ。何か事情があると察し、ステファニーは彼と夫婦としてコテージに宿泊することになったが、それはつまり、寝室をともにすることを意味していた。ステファニーはジェイを初めて男性として意識した。確かに彼はハンサムで、セクシーで、相手としては理想的な男性…。しぶしぶ引き受けた偽装結婚なのに、今は胸がときめき、心も体も熱くなっている。どうしたらいいの?彼は家族同然で、おまけに、絶対に結婚はしないと言っている独身主義者なのに。
君もアニメーションマスターになろう。ロマのフ比嘉「Wired Bob」および1999年度CGコンテスト上位入賞作品2本をCDに収録、クリエイター自らがそれらの制作秘話を大公開!アニマス以外の3D CGユーザーも必読の1冊。