関西の瀟洒な家で、車椅子の夫、老母、パート夫人、ミド嬢、数数のぬいぐるみと共に忙しく暮らす田辺さん。ある日、夫に新たな病が発覚。別れの時を予感しながら、看護と介護と作家仕事を切り盛りしていく。毎日の食卓、原稿執筆、夫の憎まれ口、お葬式、納骨ー。作家のありふれた一日から主婦の一大事まで、日々の思いを敏感に、ユーモラスに書き留めた人生日記。発表時、感動の声が続々届いた話題の書。
下谷車坂の惣右衛門店に新内語りの春蝶を見舞った時から事件は始まった。栄次郎の見知りの宗助が妻子を捨てて失踪したのだ。お節介焼きの己れの性分を自嘲しつつも、栄次郎はその行方を追いはじめた。やがて浮上する下級旗本金谷仙太郎自害死の謎。宗助失踪の裏に何が隠されているのか?美しく巡る江戸の四季を背景に、人と人とのつながりの儚なさと強さを叙情豊かに描く読切連作の秀作。
九世紀なかばに導入された宣明暦は、八二三年の長い期間にわたって用いられてきました。それを終らせたのは、幕府の碁打ちであった渋川春海と、公家で陰陽頭の土御門泰福によって行われた貞享改暦でした。その功により渋川は、幕府の天文方となり、同じころに土御門は、陰陽師支配の権限を掌握しました。これまであまり知られていなかった天文方と陰陽道について、あらたな事実を掘りおこしながら、綱吉や吉宗が、改暦を命じたことの意味を考えてみたいと思います。
春の花びら、夏の夕立、秋の月あかり、冬のひだまり。一日一ページ、三六六日。季節や日々のちいさな物語、「今日は何の日?」試したくなる旬のレシピ、行ってみたくなる各地のお祭、行事、身近な草花や、鳥、虫、星座。ページを開いたとたん、その季節の喜びで満たされていくー日々の暮らしが、いとおしくなる本。イラスト約1000点!旧暦と新暦の話、祭事行事一覧、十年分の二十四節気表つき。
こよみのいえが12けん、みんないえのとをしめてひとりぼっちですんでいた。
チャーミングで実用的ユニークでたくましい雑貨にぎゅっとつまった中国四千年の物語。
剣の要諦はつまるところ敵との間合いにあるーそれは生きる事の全てに通じる。田宮流抜刀術の達人で三味線の名手、矢内栄次郎は、知行二百石の家に生まれたが部屋住の身。ある夜の帰途、篠と名乗る女から“これを羽村忠四郎様にお渡しして”と一つの印篭を押し付けられた事から巨きな陰謀に捲き込まれる事になった…。人生と野望の深淵を描く傑作長編。
祭りや行事、しきたりや慣習など、京都の365日をカレンダー形式でまとめた一冊。年中行事の内容や由来の解説はもちろん、季節ごとの食や見頃の草花なども紹介。“その日を逃せば一年先まで辛抱”しなければならない京都ファン必携の情報が盛りだくさん。月ごとに折々の文化を色濃く残す、「都ぐらし」へいざないます。
国内で自生したり栽培したりしているタケ・ササ類の中から、とくに親しまれ栽培されているものを取り上げ、種類ごとに手入れ・管理(植え場所、水やり、肥料、病虫害の防除、主な作業など)の目安、ポイントを解説。
我らが道志洋数学博士が、世界各地の民族や歴史に根ざしたパズルを、その数学的、社会的背景とともに紹介します。興味深い数学の歴史を学び、パズルを楽しく解きながら、数学に再挑戦してみましょう。そして、忘れていた数学勘を取り戻しましょう。
剣を抜く前に相手を見切る。それを過てば死ー剣のみならず人との関係も要諦はその一点にある。知行二百石の家柄だが部屋住の身の栄次郎は、ある稽古からの帰途、何者かに襲われた。襲撃者はいずれも武士で、しかも剣の手練れ揃い。彼らは何者なのか?なぜ、自分を狙うのか?吉川英治文学新人賞を受賞した作家の人気シリーズ第3弾。書き下ろし連作時代小説。
86年のツアー“歌暦Page86恋唄”より両国国技館の模様を収録したライヴ・アルバム。「片想'86」や「狼になりたい」など、ファンにとっては懐かしい収録曲の数々を収録。彼女のパフォーマンスの凄みがひしひしと伝わってくる。
レーベルの枠を超えた邦楽ベストの決定版“ゴールデン☆ベスト”シリーズ。人気歌手、麻丘めぐみの幅広い層から根強い人気を獲得している名曲の数々が収められたベスト。彼女の魅力が堪能できる、ファンから入門者にまでオススメの仕上がりだ。
「標準語+3地域方言」を併記した日本初のタイ語単語集!「日本語」→「ゆっくりタイ語」→「速いタイ語」で収録された聴きやすいCD!方言独特のアクセントや声調が聴ける「スペシャルCD」が付属!単語をやり直したい中級者、方言を極めたい上級者にも最適。
身近な草・花・鳥・虫・木から季節のうつろいを知る図鑑。見えてくる、聞こえてくる自然のカレンダー。私たちの周りでたくましく生きている小さな命たちにスポットライトを当て、二十四節気に沿って紹介しています。