落ち着いたたたずまいが魅力の、原種系クリスマスローズ。親しみやすい有茎種から、風情あふれる無茎種まで、ポイントとなる夏越しを中心に、栽培のコツを解説。
晩秋の神田川左衛門河岸で浪人が斬られ、次いで和泉橋で商家の番頭、湯島で若い職人が斬殺された。手口は袈裟懸けの一刀。犯人は武士で凄まじい剣技の主である。偶然現場に居合わせた三味線の名手で居合いの達人矢内栄次郎は、密偵の新八と共に密かに探索を開始したが、それが御徒目付の兄栄之進を危地に追いやることになった…。
「立春」は一年のスタートの日。「芒種」は田植えの基準日。旧暦の二十四節気と、それを三分割した七十二候の言葉には、四季の移り変わりを豊かに感じられるものが多い。古来、日本人が使い続けてきた美しい日本語を、暦をめくるように追ってゆけば、見慣れた景色も輝き、毎日が楽しくなってくる。「春一番」「秋の七草」「冬茜」などの季節の言葉、覚えておきたい季節の名句・名歌も味わいながら、心の中から美しくなりませんか。
東風解凍、桃始笑、土潤溽暑、楓蔦黄…うつくしい日本の季節をあらわす「七十二候」の言葉たちを中心に、ビジュアル、俳句、旬の食べ物、行事をお届けします。
目の覚めるような酸味とほのかな甘み。レモンは1本だけでも結実する人気の果樹です。冬の寒さと果実のなりすぎにだけ注意すれば、園芸ビギナーでも手軽に栽培できます。毎月の作業と管理のポイントを初心者にもなるべくわかりやすく解説します。
豊富な色とユニークな姿が魅力の多肉植物。丈夫で育てやすいので、園芸ビギナーにもおすすめです。本書では、スタンダードなものから、ちょっとマニアックなものまで100種類以上の多肉植物を収載。育て方を3つの生育型に分けて解説します。
天地の理は、いかにして解き明かされたのかーその実像に迫る。
今日が何年何月何日か分からない日常を、想像できるだろうか。古来、暦は人々の生活に不可欠であり、その変遷をひも解けば、各時代の生活・文化・社会が鮮やかに見えてくる。日本人にとって暦とはなにかー。日本最古の暦をはじめ、宣明暦・貞享暦ほか旧暦のあゆみ、貴族の男性たちが使った具注暦や女性が使ったかな暦、月の大小を示す「大小暦」や字の読めない人のための「絵暦」などを詳説。豊富な事例とともに、時代を映す暦の森羅万象がわかる。
栄次郎を尾行する女の出現が、連続失踪事件の予兆であった。田宮流抜刀術の達人で、三味線杵屋流の名手、矢内栄次郎は、深川の遊女おしまから妹分おさんの行方を調べてほしいと頼まれ、早速、着手するが、やがて第二第三の失踪事件が浮上し、しかも自分の名で、女達が誘き出されたことを知る。誰が?何の目的で仕組んだ罠と犯行なのか。
コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」の近くに、ライバル店「つづら」が開店した。つづらは元和菓子屋だったが、近隣では経営難のオーナーから詐欺まがいの手口で土地家屋を買い叩く業者グループがいるという噂がある。小蔵屋を営む気丈なおばあちゃん・杉浦草は、背景を調べ始めるが…。
国家支配の基本となる暦。六世紀に中国から伝来するが、天体運動との差が生じやすく、太陰暦は改暦を必要とした。やがて日本独自の暦が作られるなど、“暦”に携わった天文研究者たちの活躍を辿り、歴史の真実に迫る。
森の民ケルト…もうひとつのヨーロッパ文化の源流。ケルトの円還暦と木のカレンダー、ケルトが愛し畏れた樹木と草花、森の賢者ドルイドとヤドリギ、癒しの薬罐、植物治療術、植物にまつわる祭式と風習と神話。植物を切り口にした新しいケルト観を展開。
着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一は、職人としての腕もよく、若くて男前なのだが、人と深く関わろうとしない。一方、余一の古馴染みで、柳原土手の古着屋・六助は、難ありの客ばかりを連れてくる。余一の腕を認めながら、敵対心を燃やす呉服太物問屋の若旦那・綾太郎。朴念仁の余一に片思いをしている一膳飯屋の看板娘・お糸など…。市井の人々が抱える悩みを着物にまつわる思いと共に、余一が綺麗に始末する!!人情味溢れる筆致で描く、連作短篇時代小説。
御徒目付矢内家の次男栄次郎は、田宮流抜刀術の達人で三味線の名手である。冬のある日、師匠の杵屋吉右衛門に呼ばれ“東次郎さんが半月以上顔を見せずに心配”と言われ、兄弟子東次郎宅を訪ねるが、まったく相手にされず疑惑と焦燥に苛まれる。一方、旗本坂本家は作事奉行の要職にあり、次男の東次郎は、父東蔵を囲繞する巨悪に苦闘していた…。
戦争という人災を生き抜いた水木しげるが、中世の天変地異と鴨長明の無常観あふれる生涯を活写。
事始めのベストタイミング、60日に一度やってくる「甲子の日」を知っていますか?花見、七夕、お彼岸、土用…暦に寄りそって毎日を過ごすだけで知らないうちに運がよくなっていた。最も人気がある開運のコツを1冊に。
“恨みは必ず晴らす”という投げ文が、南町奉行所筆頭与力の崎田孫兵衛に送りつけられた矢先、事件は起きた。妾のお秋宅からの帰途、何者かに襲われ重傷を負ったのである。しかもそれは矢内栄次郎の眼前で起きたのだ。事件の背景は何なのか?犯人は?栄次郎の心配をよそに、お秋は他の男に夢中になりつつあった…。
“ただそれでも、できることは全部やりたくなるじゃない”美しき吸血鬼と出逢った春夜から、怪異に曳かれつづけた阿良々木暦。立ち止まれぬまま十二ヶ月はめぐり“物語”は、ついに運命の朝を迎える。