俳優とは、演技・演劇とは何かの話をまじえながら、「発声」「せりふ」「役づくり」等の基本的なことがらを、若い演出家とこれから俳優になろうとする生徒との対話を通して解説。中・高校生から職場の演劇サークルまで自由に使えて演技力を伸ばせる基礎演技読本。
田沼期日本のもっとも面白い知識人の一人、画家司馬江漢が書き残してくれた、同時代の日本体験記。長崎出島潜入、捕鯨の島生月での見聞、往復道中の庶民生活など、愉快で皮肉で赤裸々なワンダーフォーゲルの紀行の傑作。自筆本を全挿図と共に忠実に翻刻。
もうふぶきの1月の夜、いじわるなまま母にいいつけられて、女の子はマツユキソウをさがしに、森に出かけました。こんな冬のさなかに、春の花が見つかるはずもありません。ところが森の中で、女の子は、ふしぎな12人の人びとに出会いました。そして、そこでー。12の月全部と、一度に出会った女の子の、この魅力的な物語りは、ボヘミアの民話を、サムエル・マルシャークが、再話したものです。
みなさんは、新聞などで、LP盤10枚組〜20枚組セットの広告を、屡々ごらんになられたことがおありと思います。ところが、ちゃんとしたピアノ伴奏譜がついている抒情歌の楽譜集となると、全く出版されていません。今までは沢山の楽譜集をあちこち捜し廻らないと、これらの楽譜が集まりません。若しかして、こんな不自由さを解消できるのではないかと思いついて、この楽譜集を編纂した次第です。
息子を私立医大に裏口入学させるために、数千万円もの多額の寄付金を支払う開業医。金の力で医者になった息子は、投資した金の回収に患者を薬づけにし、やたら注射を打っては保険点数を増やし荒稼ぎする。乱診乱療、そして脱税。その気になれば、開業医はいくらでも儲けることができるーこの暗い、悪循環。愛する人のために犯していく罪と、医大不正入学の実態を描いた表題作ほか、日常の営みのなかで誰もが遭遇しうる事件を収めたミステリー集。
アイヌ民族を研究するため、北海道にわたった米村喜男衛は、網走の地で、おもいもかけぬ貝塚を発見した。かつて北のはての地に、まぼろしの民がすんでいたことのあかしを見つけたのだった。その後、貝塚とまぼろしの民に、“モヨロ”と名づけた喜男衛は、家業の理髪店をいとなみながら、郷土博物館をたて、この文化遺産をまもるため、弧軍奮闘したのだった。
かんおけを列車ではこび、農場の古いぶた小屋にかくれているちびっこ吸血鬼のリュディガー。でも、都会っ子で家畜を見たことのないリュディガーは、牛や馬の大きさにびっくりしたり、にわとりやくじゃくのなき声にふるえるしまつ。腹ぺこでたまらず、たまごの中身を全部のみほしてしまうが、その犯人さがしに、カギマワールマンがやってきた。かれは、吸血鬼を木のくいでつきさすこわーい村の医者だった。
海軍航空隊最後の切り札・新鋭戦闘機「紫電改」を駆って戦い抜いた松山343空の6人の若者たちの生涯。昭和20年7月24日の夏空に消えた空の男たちの苛烈な日々を、米側パイロットの証言を得て書き下ろされたノンフィクションの醍醐味!
おおくの人びとに愛されつづけてきた、ルドウィッヒ・ベーメルマンスの名作。“げんきな マドレーヌ”(福音館書店)がお気に入りの場面の数々とともに、おもしろさいっぱいの楽しいしかけ絵本になりました。
純文学から大衆文学に転じ、「文芸春秋」の創刊、映画会社大映の初代社長就任、衆議院・東京市会両選挙出馬など、旧来の反俗的文士像に抗し、あえて「文壇の大御所」となった、最初の市民的作家の生涯。
エリカの後輩、中宮則子が母親と刺し違えて心中をはかった。エリカとクロロックの超能力で命はとりとめたものの、心中の動機は不明のまま。蛇と剣が浮き彫りになった扉の奥に、赤いものが目のように光っているのが奇妙だったー。(『吸血鬼が祈った日』)ホンモノの吸血鬼・クロロックとその娘・エリカが大活躍の『吸血鬼はお年ごろ』シリーズ6弾目。他に『吸血鬼を包囲しろ』を収録。
少年少女期に必読の最新決定版。大自然のなかでたくましく成長していくみなしごグマの生涯。足に千ドルの賞金をかけられた、西部をかける自由な野生馬の物語。ほか5編。
ガンダー峰の大自然のなかで、いさましく生きた岩山の英雄クラッグの一生。カナリヤに育てられ、カナリヤのように鳴く1羽の雄スズメのほんとうの幸せとはー。ほか3編。
イノシシと少女の心のあたたまる友情と、力をあわせて生きる親子の姿とはー。アライグマの冒険と、親が子どもに教える生活の知恵の数かず。ほか4編。
本書は、電気・電子関係の技術や業務にたずさわる者が必要とする製図の一般的基礎事項を身につけることができるよう編集したものである。
一ぴきの野良ネコが高貴なネコに。その生いたちと貴族生活とは。仲のよいキツネの夫婦愛と、力をあわせて子どもたちを敵から守る美しい姿。