新選組が大活躍した心はずむ話から、幕軍生き残りが官軍に追いたてられる哀話、また番町皿屋敷伝説の真実など、古老の話をひとつひとつ拾い集める。権力の側からの高みにたった発想や判断はかけらもなく、市井に生き抜く者の温かい心情や心の生命に対する強い共鳴に満ちあふれたヒューマンなエッセイ集。
品質展開は、顧客の要求把握から始まり、開発・設計の段階から製造までのプロセスにおいて品質を確保し、新製品の品質保障を行うための具体的な方法である。本書は品質展開の導入部としての品質表の作成と、企画品質の設定、設計品質の設定までの手順と、実際例を示したものである。
リンネ以前の植物学の世界。ヨーロッパの「本草書(herbals)」の起源と発展。
キャッ!大学の学食で、エリカは手にした盆を思わずとり落した。一瞬、憎しみがこめられた強烈な「力」を感じたからだ。そして、プレイボーイと評判の折田という学生が「胸が…苦しい」といって息絶えた。殺したいほど憎い、と思った人間を念力で殺す力を持って生まれてしまった少女の運命をエリカとクロロックは救おうとするが…。
国会議事堂、第一生命館、川奈ホテル…。近代日本の名建築をたずね、建物と、それをめぐる人間たちの姿を浮かび上がらせる。軽妙な筆致と豊富なカラー写真が評判のシリーズ最新刊。カメラとペンで追った名建築と建築家たちをめぐる物語。
人間社会は、森林とどのようにかかわってきたのか-。有史以前から現代まで、世界の文明史、経済史を「森林」というキーワードによって鮮やかに再構成する。森林問題の第一人者が死の直前まで書きつづけた本書は、地球をおおう「環境危機」の常識を根本から問い直す視座を私たちに与えてくれる。
企業をエクセレント・サービス会社に仕立てあげるうえで、もっとも難しいことは、アイディアを生み出すことではなく、アイディアを実行することであり、企業をダイナミックでエクセレントなサービスを提供する会社の状態で維持できるアイディアを実行し続けることである。この本は、優れたアイディアを具体化する実際的なアドバイスの数々について書いたものである。
暦は天文学の諸分野の中でも長い歴史をもち、人間の日常社会生活に深くかかわってきた。この本はその暦を含めて実地天文学で扱う広い範囲の情報・地識を、それぞれ使いやすい数表の形にした“永久保存版”基礎データ集成である。
賢治の詩の精髄ともいえる「ちゃんがちゃがうまこ」「原体剣舞連」「永訣の朝」と最も童話らしい味わいの深い「鹿踊りのはじまり」「祭の晩」を収める。第14回巌谷小波文芸賞受賞。詩と童話のうれしい組合せ。
旧約聖書と並ぶユダヤ教の聖典『タルムード』中から伝承説話「アガダー」を物語ふうに紹介した本書は、現代人に分かりやすく書き下ろされ、大人から子供まで楽しみながらユダヤ民族の伝統と生き方を学べる仕組みになっている。ここに綴られた話の数々は、ユダヤ人なら誰でも耳にした民話であり、彼らの文化を理解するうえで、また聖書の背景をうかがい知るうえで格好の書物である。