名録音技師、デイヴィッド・ルイストンがバリ島の各地を訪ね歩き、伝統音楽を録音したアルバム。幻想的なガムラン音楽と躍動的なケチャの魅力を、世界中に知らしめた名盤だ。
ロマンティックなCDである。春の息吹に満ちあふれた旋律をボニーのシルキーな声が綴っていくさまはじつに美しい。明晰な和声で支えるパーソンズのピアノがチャーミングな歌唱を一層魅力的にした。
CF曲に加え、シュガーベイブ時代を思い出させる(4)(8)、メリサ・マンチェスターとのデュエット(10)など、ベスト・セレクション的な内容をすでに有するゴージャスなアルバム。音が流れると空気清浄・視界良好にさせるクリアで立体感のある録音技術にも◎。★
このところ日本の伝統大衆芸能の収録に力を入れているオーマガトキ・レーベルの会心の一作。俗曲を、お宝音源の復刻ではなく、いま現在活動している人による新録でリリース。最近、落語に目覚めた若い人たちに、次はこの粋な世界を知ってもらいたい。★
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今も生き続けるあの曲、この曲すべて古関裕而作曲によるもの……この一枚を聴くだけで、その幅の広さに驚かされます。詳細な解説もついて、まさに生誕90周年/没後10年にふさわしい名作選。『鐘のなる丘』主題歌(1)はタイトルが違うってコト初めて知りました。
2000年結成、2005年夏にはセカンド・フル・アルバムを発表した人気バンドのメジャー4枚目のシングル。エッジの立ったハードなサウンドと詩的な歌詞がマッチする。テレビ東京系アニメ『キン肉マンII世 アルティメットマッスル2』エンディング・テーマ。
奄美の島唄、笠利節で鍛えたヴォーカルを活かした里アンナは、同郷の元ちとせとは対極にある“のどかなJ-POP”として、伸びる歌声のしっとりとした歌唱によるラブ・ソングにうっとり。唱歌「ふるさと」やルーツである島唄「俊良主節」まで聴かせる。
稲川淳二の得意芸のひとつ? である実話怪談話2作を収録。秋の虫の鳴き声をバックに、普通の会話調での淡々とした語り口。山場にくるとかえってトーンが落ちたりして、話す本人が一番怖がってるふうなのが不気味。派手さはないがジワジワ冷汗がにじむぞ。
エキセントリックな歌詞が話題を呼んでいる人だが、時として過剰なまでにヘヴィになるのも、実はコンディション・グリーン以来の沖縄の伝統では。本人自作の英語詞も数曲。日本語で歌う時より舌っ足らずな表情が際立って聴こえるのがおもしろい。
ついにスタートする21世紀初の“ガンダム”新シリーズ『機動戦士ガンダム SEED』のエンディング・テーマ。歌はSee-Sawが担当している。
もうデビューして5周年になる川畠の、今回の新録も小品集となった。この人の表現意欲はかなり旺盛で、楽器を美しくうたわせるというよりも、伝えたいことを最優先させる人なのだ。そういう意味では真の芸術家と言える。そして、それを支えるテクニックは十分にある。
東京のクラブ・シーンで活躍、数々のイベントを成功させてきたDJ、小林径によるコンピレーション・アルバム、ビクター編第2弾。クールな選曲が人気だ。