ブルーナをジャケットに使った「ブルーナ クラシックのお部屋」シリーズの10枚。子供の情操教育用CDで、曲目解説も分かりやすく、クラシック入門者用としても最適。演奏も定評のある音源のみを使用。
(4)(10)は吉田拓郎、ほか8曲は岡本おさみの詞。作編曲は全曲、本人ということで、昔からのファンもすんなりハマリ込む拓郎節。フッ切れたというか、肩の力が抜けたというか、ストレート勝負のサッパリ感が心地よく伝わる。和製フォーク・ロックの元祖健在なり、でうれしいな。
温もりのあるヴォーカルを聴かせるカレンの初ソロ・アルバムが再発。79〜80年にフィル・ラモーンのプロデュースでNYにて録音されたもので、カーペンターズとは違った魅力にあふれている。
年末恒例、ユーミンの新譜です。今回のテーマは“傷つく勇気を応援します”ということだそうだが、さすがにうまく作り込まれたサウンドと詞が詰め込まれている。またまたバカ売れしそうだ。といっても今回はちょっと煮詰まり気味かな?
ポップスから童謡、クラシックまでなんでもピアノで楽しく聴かせてくれるピアニスト、小原孝担当のNHK-FMの番組をCD化。彼のサロンでゆったり過ごしている気分に浸れる約1時間。耳慣れた曲もいいがクラシック名曲『ラ・カンパネラ』のかっこよさも注目。
次から次へといろいろな名称がつくが、早い話がヒーリング・ミュージック。癒しの音楽ってことだ。身も心もほっとするための音楽だが、ライヒやペンギン・カフェ、アレグリやバッハまで入っているところが、面白い。しかし人間はそんなに疲れきっているのだろうか。
バレンボイムが、パリ管と録音した2枚目のアルバム。遅めのテンポでゆったりと大きなスケール感を持った美しい演奏。カップリング曲に、オーケストラ・コーラス版という珍しい「パヴァーヌ」が楽しい。
スチール・ギター、ウクレレなどを演奏する海田明裕と、単身ハワイでの修行も経験したヴォーカルとフラの藤野雅子。ハワイアンに魅せられた2人の演奏は、ハワイの風を連れてくる。
4人の歌劇作曲家の手になる歌曲を一曲づつ丹精に情熱をもって綴っていく。白血病を克服したカレーラスの喉をふり絞る様な美声は愁いを帯び、天才のきらめきを見事にすくい取ったベルリーニの6曲など正に珠玉の輝き。彼の見事な復活を心から喜びたい。
タイアップ曲やファン投票で選ばれた楽曲をコンパイルした、デビュー5周年記念のセレクション・アルバム。ブラック・ミュージックからラップやバラードまで、幅広い楽曲をビートに乗り歌いこなす、一人のポップ・シンガーの成長ぶりを堪能できる一枚。
少年の持つ硬質な美を独特な雰囲気で描いた長野まゆみの『少年アリス』(河出書房新社・刊)に、緒方恵美や高山みなみといった、おなじみの声優陣が挑戦したオーディオ・ドラマ。ナレーションものとは違ったヴォイス・ワールドが展開される。