避暑地・土筆町に暮らす十一歳の柊寿々音は、年に一度、同地に集まる三組の家族の子どもたちと夏を過ごすことが何よりの楽しみだった。そのあくる年、最年少の幼女が失踪、行方不明に。六年の時を経て、寿々音は一通の手紙を目にすることになる。止まっていた未解決事件の時計が動き出しー。第二十五回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作!
人生は「ひらめき」と「判断力」で9割変わる。脳のエキスパートが教える、最高の意思決定を生み出す極意。最新研究で、直観を導く脳の部位が明らかになった。優れた判断をしたいなら、「集中」してはいけない。直観力を高めるためには、むしろ意識を「分散」させることが重要となる。これまであいまいとされてきた「直観のメカニズム」と実践的思考法を、脳の専門医が解説。
民主主義はなぜ後退しているのか?人類の叡智をもってすれば克服できると考えられていた諸問題は、グローバルに発生し続け、とらえどころのない不安と恐怖を拡大させている。人口爆発、食糧・エネルギー危機、格差による社会の分断は世界各地で広がっている。長期化するウクライナ戦争、中東での衝突に世界は手を打つことができない。独裁国家の台頭、民主主義の機能不全とポピュリズムによって危機が加速する中、連帯と信頼を取り戻すにはどうすればよいのか。民主主義と自由主義の今後を大予測。
常識を超えた宇宙の謎を物理学者がとことん真面目に考えた。宇宙の外側には何があるか、並行宇宙は存在するか?物理学者は、難解な問いに挑み続ける探求者である。奇人か変人か、しかしてその実態は…。物理学者のユーモアあふれる発想法から、科学的なものの見方・思考法まで、型破りな頭の中を大公開!著者による渾身の文末注も必読。
「大学合格ランキング」東大・京大+難関国立主要大学の合格“超速報
灘、日比谷、聖光学院など“超進学校”を徹底取材し「合格力」に迫る
AERA3月18日増大号は、大学合格ランキングシリーズのなかでも、最も“速報”に力を入れる、東大・京大+難関国立主要大学「合格“超”速報号」です。3月10日に合格発表があったばかりの東大・京大の合格者高校ランキングを圧倒的な速さで詳報します。普段より大幅に増ページして、「1人合格」の高校もすべて網羅したデータを完全収録しました。受験生やその家族だけでなく、母校の動向が気になる方々にも“絶対保存版”の一冊です。そしてAERAは、データだけではありません。灘、日比谷、聖光学院など“超進学校”を徹底取材し、その「合格力」にも迫っています。日本発の作品がW受賞したアカデミー賞や、世界が注目する米大統領選についての記事もあります。大好評連載「松下洸平 じゅうにんといろ」は、俳優の仲野太賀さんとの対談のラスト回です。良きライバルをテーマに語り合います。ほかにも、多彩な記事が詰まった一冊をぜひご覧ください。今号は、大学合格速報のため、発売日が通常とは異なり、3月13日(水)となりますので、ご注意ください。
●東大・京大+難関国立主要大学の合格超速報
「週刊朝日」で続いてきた名物企画、「大学合格者高校ランキング」が、今年から「AERA」に引っ越しました。今号は、東大・京大+難関国立主要大学の合格超速報号です。43年連続で東大合格者トップの開成の今年の合格者数は何人か、京大に最多の合格者を出す高校はどこか、驚異的な伸びを示した高校は一体どの学校か、地方の注目校はどこかなど、関心あるデータが一目瞭然でわかります。東大・京大のほかにも、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大、一橋大、東京工業大、神戸大といった難関国立大に、どの高校からの合格者が多いのか、詳細データが掲載されます。
売りはデータだけではありません。灘、日比谷、西京、聖光学院、堀川、西大和学園、東大寺学園といった「超進学校」を徹底取材し、その「合格力」を解剖しています。圧倒的な結果を出し続ける高校にはどんな秘密があるのか、ぜひご覧ください。さらに、受験生を支える親向けの記事もあります。親はどんな姿勢で子どもたちの力になればいいのか、声かけのコツを専門家がアドバイスします。共働き世帯が増える中、働きながら受験を乗り切るためのノウハウもあります。
AERAは週刊朝日より判型が大きいため、より見やすいのが特徴。内容もより充実してお届けします。目印は「東大安田講堂」の表紙です。
●アカデミー賞でW受賞
日本時間の3月11日に行われた米アカデミー賞授賞式から朗報が届きました。「ゴジラー1.0」が邦画初の視覚効果賞を受賞。ジブリ作品「君たちはどう生きるか」は長編アニメーション賞を受賞しました。この受賞の背景には価値観の「揺り戻し」があると分析します。どんな変化がこの受賞を導いたのでしょうか。そのほか「オッペンハイマー」「バービー」「アメリカン・フィクション」など注目の受賞作と、どのような社会背景が今回の受賞につながったのか、専門家への取材で読み解きます。
●米大統領選 トランプ圧勝とバイデンの地雷
米大統領選の天王山「スーパーチューズデー」が終わりました。これだけ問題が伝えられながら、トランプ氏が圧勝し、再び共和党の指名候補になることは確実。つまり、本選挙で、バイデン現大統領と一騎打ちとなる“高齢者対決”の構図が固まりました。このような選挙戦となる背景には、米社会に渦巻く怒りや世論のうねりがあります。その正体はなにか、米在住ジャーナリストが読み解きます。また、バイデン大統領がかかえる地雷とは何でしょうか。世界を揺るがす米大統領選挙の行方を見通す記事です。
●松下洸平×仲野太賀
大好評連載「松下洸平 じゅうにんといろ」は、俳優の仲野太賀さんと全4回続いてきた対談のラスト回です。二人が思うように活躍できない時代から抱いていた、良きライバルたちへの思いについて熱いトークを交わします。厳しい世界で切磋琢磨する二人だからこそわかり合える感覚を率直な言葉で語り合っています。各ゲストのラスト回で、松下さんがゲストを色にたとえます。仲野さんは一体何色でしょうか。二人のかっこいい雰囲気をそのまま収めた撮り下ろし写真と、仲の良さが伝わってくる自撮り写真を両方楽しんでください。
ほかにも、
・年金の「壁」211万円の是非 税金・社会保険料を払うのがイヤ
・桐島聡とは誰だったのか 「東アジア反日武装戦線」とその時代
・プーチン体制揺るがず ナワリヌイ氏死去も真相は闇の中
・皇室への“両極”の心理 分断社会も影響
・周縁を歩き、文化とらえた 司馬遼太郎『街道をゆく』
・村上春樹×川上未映子 大隈講堂で伝説の朗読会
・ブロッコリー 癖がないから無限大
・SHINee's BACK これからを歩く 【ライブレポート】
・タイ人俳優・ガルフ「猫は僕のすべてです」
・武田砂鉄 今週のわだかまり
・ジェーン・スーの「先日、お目に掛かりまして」
・新連載 会いたい人に会いにいく 野口みずき
・現代の肖像 新沢としひこ シンガー・ソングライター
などの記事を掲載しています。
役員秘書を務める萌衣は、社内外で才色兼備と言われるものの、実は恋愛がよく分からないというコンプレックスを持っている。このまま結婚もできないのでは…ともやもやしていたところ、なんと取引先の御曹司である玖生に、契約結婚を持ち掛けられた。どうにかして、親のすすめる政略結婚を避けたらしい。こんなチャンスはもうないかもしれないーそう思った萌衣は、その申し出を受けることに。そうして始まった二人の新婚生活は、お互いに干渉し過ぎず、想像以上に快適!このまま穏やかに暮らしていければと思っていたら、突然玖生に夫婦の夜の営みを求められて…!?
全ての資格の取得方法と試験情報、かかる費用まで網羅!6つの領域と21の資格を詳しく解説!
叔母の店を救うため結婚を決めた陽菜の前に、突然、学生時代に喧嘩別れした元彼の大智が現れる。ホテルに攫われ、離れていた5年を埋めるように甘く激しく抱かれ…。戸惑いながらも大智のプロポーズを受ける陽菜。だが、同居後も自分の存在を公表しない彼に不安が募りー。そんな時、街中で大智と女性秘書が、親密にしているのを見かけてしまい!?
片想い相手の幼馴染・夏生の会社に、受付として派遣された千珠。喜んだのも束の間、自分の嘘が原因で、女除けが欲しいという夏生の同僚・田乃家健太郎と偽装恋人になることに!?ゴージャス&強引な田乃家は、出会ったばかりなのになぜか千珠のことにやたら詳しい。本当の恋人のように迫ってくる田乃家の甘い誘惑は、千珠の心も体も蕩かせてー!?
シンフォニアとは「共に鳴り響く」を語源とするイタリア語。世界とそのなかにおける日本の歴史を相互にとらえる歴史総合を理解するために、さまざまな仕掛けを用意しました。日本と世界、過去と現在、歴史と今を生きる私たち…それぞれが共に奏でるストーリーの響き合いに耳を傾けてみましょう。
4技能(読む、書く、聞く、話す)を使って医学英語を学ぼう!
われわれ現代人の日々の生活において、動物・植物・鉱物といったいわゆる自然物との関係はきわめて希薄になっている。しかし、新石器時代の中国においては、食料として、道具の材料として、あるいは建材として、自然物は日常に存在していた。生活文化の大部分を自然物が占めていたと言い換えてもよい。考古学的遺跡から出土する遺物のうち、何らかの形で人の手が加わったものを人工遺物、加わっていないものを自然遺物と考古学者は呼びならわしている。しかし、その区別は便宜的なものにしかすぎない。人工遺物であっても、その素材は粘土(土器)、石塊(石器)、樹木(木器)、動物骨(骨器)といった自然物であることに変わりはない。そこに、狭義の考古学者だけではなく、人類学、動・植物学、遺伝学、分析化学、地球化学などの専門家が研究に参画する必然性が生まれる。本書は、そうした研究者グループにより進められている日中共同研究プロジェクトの研究成果の一部を収めたものである。「1 遺物の考古学的研究」「2 動植物遺体に関する研究」「3 出土遺物の考古科学的研究」の3部構成としたが、この区分もまた便宜的なものである。いわゆる文系の学問と考えられている考古学であるが、実は自然科学者との協働なくしてはもはや成り立たなくなっている。逆に言えば、自然科学との学際的連携によって考古学は新たな飛躍のチャンスを手に入れた。伝統的な学問としての「中国語」の世界に新風を吹き込もうとする研究者たちの奮闘する姿がここにある。
崩レル日常、何者カノ世界。