たったひとりで主の子を産んだ光乃。一生かげの人間でいいんです。歌舞伎界不世出の名優、十一代目・松川玄十郎との宿縁に、つつましくも激しく燃え、やがて妻となった60年の忍耐の生涯。
’75年のデビュー以来、哀しくも強かな女の心象風景を歌って、世代を超え多くのファンの心をとらえ続ける中島みゆき。『時代』『化粧』『ひとり上手』『悪女』などのヒット曲をはじめとする全歌詞を一冊にまとめた、目で聴くみゆきのアルバム。解説は谷川俊太郎氏。
歴史は言葉で造られた。孔子様から社会党のマドンナまで、古今東西の名言でつづるフシギ世界史。
国会議事堂、第一生命館、川奈ホテル…。近代日本の名建築をたずね、建物と、それをめぐる人間たちの姿を浮かび上がらせる。軽妙な筆致と豊富なカラー写真が評判のシリーズ最新刊。カメラとペンで追った名建築と建築家たちをめぐる物語。
独自の方式を編み出し、50余年、治療に立ち向かってきた名歯科医が、「抜かずに治す方法」のすべてを公開する。
体重98キロ、誰も近づけない猛獣のようなかみ犬、セントバーナードのボスを引き取ったムツゴロウさん。よし、体当たりだ!とボスの心の治療にとりかかりました。感動いっぱい、心にしみる愛の物語。
5つの国と国境を接し、東西の文化が混じり合う国パキスタン、この国の人々と私はどのような関係を持ちうるのか…。イスラマバードのユニセフ事務所から発信された問の数々。
東京でも数少ない、“正統江戸前鮨”をにぎる浅草弁天山美家古の四代目主人がしみじみと綴る職人ばなし。浅草という土地にまつわる話、弁天山での暮らし、そして何より江戸前の鮨の話。さらには下町の人々の人情話の数々まで、“美家古の親方”の江戸っ子気質そのままの世界。
“青い鳥”をさがす旅に出てから7年後。チルチルは16歳になりました。ある晩のこと、一人の妖婆があらわれ、とても大事な話があると言うのですが…。日本ではほとんど知られていませんが、「青い鳥」にはその後日物語ともいうべき続編があったのです。70年以上もの昔に書かれたメーテルリンクの“幸せな結婚”とは?
「仕事中毒」「働き過ぎ症候群」と診断された男たちの背後には、しかし誰にも語ることなく、心の奥深く秘めてきた残酷で哀しく、美しくも気高い「物語」があった。心病める12人の無器用な男たちの人生の軌跡を描く。
はじめての一人暮らし。浩志はハイツ・グリーンホームに引っ越してきた。その時抱いた言いようのない嫌な感じ-これはいったい何なんだろう?緑の扉、鳥居、落書き、無言電話、郵便受けに投げこまれた猫の死体…。日々増す不安感は、浩志を押し潰すまでに膨張した。そして、ある日、浩志の住む9号室のドアがノックされ…。
19世紀の末に発見され、その当時は太陽の光と同様に有益無害なものと思われていた放射線。以来、核兵器や原発事故による以外にも、無知や不注意のもたらした被曝は、どれほどの人命を犠牲にしてきたことか。「許容量」のあいまいさが指摘される一方で、医療・産業面での放射線の利用はますます広がりつつある今日、科学者は、また民衆は何をなすべきかを問いかける。
政治、経済、学術、芸術、スポーツから風俗や事件まで、あらゆるジャンルの人物を網羅。激動の昭和を彩った人物群像、平成のキーパースンあわせて1万1000人。歴代内閣閣僚一覧、主要企業歴代社長一覧、文化勲章受章者・文化功労者一覧、日本芸術院会員一覧、昭和-平成略年表など付表も充実。