本書は、太陽の恵みをいっぱいに受けて結実した果実に含まれる含有化学成分に対する興味をわかり易く解説し、近年のめざましい斯界の内外の研究の進捗を背景に、果実の科学全般にわたる研究状況の紹介を意図して編まれたものである。
ありえたかもしれない人生のいくつかを失いながら、人は歩む…。現代人のひそやかな「生」を切り取る33のストーリー。
ゴミ焼却炉から、小人や妖精やおばけの住むおとぎの国へワープしてしまった。サスケとヒメ。ところが、この国、いまは、闇の国の女王と呼ばれるハイテクずきの魔女に支配されたおそろしい国になりはてていた。
なつかしい童謡からテレビで人気の歌まで、日本と世界の童謡・唱歌を100曲収録。全曲ひらがなの歌詞と楽譜付きで、お母さんと子どもが一緒に歌える。みんなで楽しく遊べる、絵かき歌・手遊び歌などの、あそびうた10曲付き。各曲ごとに歌に合わせた色とりどりのイラストで、絵本的な童謡の本。
政治家・軍人の日記・書簡・議事秘録など激動の時代の息吹をビビッドに伝える一次史料を読む面白さー。昭和史の流れにとって重要な史料を選択し、その性質・内容を理解し、背景を平易に解説することで近代史のさまざまな側面への理解を深めようとする…。
ポスト・バブル・エイジの気鋭が、コピー感覚でロゴスをあやつる書き下ろし長編小説。
えっ、機械オンチの万智ちゃんがハイテク・ランドに迷い込んだって?言葉とコミュニケーションについて考える。
日本映画を代表する名作「東京物語」「晩春」の父親役、「男はつらいよ」の御前様役で知られる俳優・笠智衆87歳。見事に年輪を加え、いよいよ滋味あふれる風姿と味わいを深める演技。生まれ故郷の九州、避暑地蓼科、40年余の住処鎌倉などに四季折々の日々を追った初の写真集。
母が空の上へいって9年。今、3歳の女の子の母親となった。かつての自分のように、娘もまた名画とともにいる。あふれでる愛情で、日々を綴る珠玉エッセー。
宗教か?哲学か?生活の規範か?日本人の心にひそむモラルの原点を探る。ルーツから現代までやさしく語る儒の流れ。
時代を駆け抜けた「若者の神」の寂しい素顔を、身近な証言と徹底取材が容赦なく暴く。全米で驚異のベストセラー。
腰布とサンダルしか身につけなかったガンジーは、なぜこのように有名なのでしょうか?職業ももたず、財産とよべるものは、何ひとつもつことがなかったガンジー。しかし、ガンジーが暗殺されたとき、その葬儀には、世界の半数以上の国の代表者たちが参列しました。ガンジーは、イギリスから、その帝国の宝石であったインドを、戦争もなしに手放させ、独立に導いたのです。ガンジーは、現代の聖者でした。その信念のうち、何よりも大切なのは、非暴力主義で、不正とたたかうには暴力を使うほかないのだという迷信をやぶり、不正をうちくだき、勝利をもたらしたのです。小学中級から大人まで。
3億年の歴史を持つ昆虫と、数万年前にこの世に出現したヒト社会との関わりから生まれた珍談・奇譚集。
「一流品をぶちこわす」「自分の目で見ること」「暮らしは流行ではない」…。戦後、『暮しの手帖』の名物編集長として、特異なジャーナリズム活動を行った花森安治。その全活動を、戦前から戦中、そして高度成長期に大衆消費財の氾濫に警告を発した「商品テスト」の敢行までを克明にたどる。第37回「日本エッセイスト・クラブ賞」受賞。
本書は、「ソフトウェア再利用技術」を軸としてまとめた、ソフトウェアの開発技術に関する解説書である。ワークステーションやパーソナル・コンピュータを中心とするコンピュータの大衆化を前提とした、「オープン・ソフトウェアの開発パラダイム(開発指針)」について解説するものである。
既刊詩集の全て、数多くの未刊詩篇を収録。主要詩論、クリティック、エッセイなどを収録。多彩な書き下し作品論、詩人論を併録。
光太郎と智恵子の生涯は平担なものではなかった。智恵子の自殺未遂あり、精神の乱調あり。光太郎は見る気になれば、そこに地獄すら見えたはずだが、彼はひたすら愛の讃歌を書き続ける。智恵子が求めたのは何か、2人の間に生起したものは何か。フェミニズムの視点から詩人の生涯を描く。