「どうしてはなぢがでたんだろう。どこにもぶつけてないのに」お母さんが心配したとおり、コウスケくんは、そのとき白血病というむずかしい病気にかかっていたのです。…コウスケくんが小学校にあがった年の秋のこと。お母さんは、たくさんの悲しみとひきかえに大切なものを手にいれました。それは、あさがおのたねでした。いま、コウスケくんの「いのちのあさがお」は骨ずいバンクを広める運動とともに全国へ広がろうとしています。小学校低学年以上向き。
本書は、著者自らが、妊娠期、産後、そして我が子と一緒に実践し、さらにヨーガ教室の皆さんと楽しんだものをまとめました。
劉備と同盟を結び、曹操との決戦に挑んだ孫権軍。だが、曹操が持久戦の構えを見せ、戦況は膠着状態に陥っていた。脱走兵や敵に寝返る兵が相次ぎ、東呉軍は次第に追いつめられていく。ついに周瑜は、脱走兵を装った決死隊を送り、一気に劣勢をくつがえす奇策をとった。だが、決死隊に選ばれた黄蓋には、以前から曹操軍の間諜が接触していた…。
心理療法の現場から仏教に実践的関心をもつ河合隼雄とチベット密教を修行しつづける野生の思想家中沢新一。宮沢賢治、アメリカ・インディアンの神話、箱庭療法の事例をもとに、人類の大きな知恵である「仏教」を語りあう。脱線につぐ脱線の名対談。
南ア共和国。警官に追われたカメラマン・田沢利夫は見知らぬ白人に急場を救われた。そして彼は田沢を“冒険”に誘った。黒人差別に抗議し、大西洋航路の豪華客船を乗っ取ろうというのだ。メンバーは各国の若者九人。計画は実行に移され、彼らは拳銃を手に船長室に向かったが、事態は予期せぬ方向へ…。雄大なスケールで、青春のあり方を問う、傑作サスペンス小説。
45歳の都清掃局課長・松本洋介は仕事も生活も順調で平穏な毎日を送っていた。見知らぬ小男が妻に声をかける日までは…。鵞鳥声の美少女と大男、闇の弔いに集う無数の人々、そしてゴミ処分場の「夜、光るもの」。現実の持つ危うさを描く、山田ファンタジーの秀作。
1958年に刊行された「ロングマン物理学辞典」の第3版の翻訳版。近年大きく進歩した素粒子物理学、核物理学、個体物理学、電子高額、天文学、宇宙論の分野は大幅に追加、修正がなされている。
読書の快楽、生きる歓び。文学をめぐる濃密な往復書簡集。
本書は、世界と日本の畜産への貢献ならびに応用動物科学への寄与を視野におき、畜産技術の基盤としての、畜産科学の各学問分野の内容を解説するとともに、畜産と地球環境問題および人間と家畜、実験動物、伴侶動物ならびに野生動物との共生問題についても検討を加えた。
心に届く言葉たちの波動。時代を共感する160の歌たち。待望の全歌集第2弾。
マリリン・モンロー、テネシー・ウィリアムズ、ジプシー・ローズ、リー、A・セイント・スーパー…。欧米の文学界、演劇界、芸術家たちとの華やかな交流、波乱に富んだ結婚生活、バイセクシュアル的愛に生きた、時代を先どりした作家の生涯を描く評伝。
禁門の変によって荒れる京の町に潜伏する慶喜。彼は、暗殺された孝明帝の復讐を密かに胸に誓っていた。そんな慶喜を突然訪ねて来た勝麟太郎は「人斬り以蔵」と呼ばれる一人の青年を彼に託す。刃の如き瞳を持ち、必殺の暗殺剣を振るう以蔵に護衛されることになった慶喜は…!?最後の将軍徳川慶喜の辿った数奇な運命を軸に、沖田総司・坂本龍馬といった幕末の男たちの熱き闘いを描く力作。