19世紀初め、一攫千金の野望を胸に、オーストラリア・タスマニア島に渡ったロンドンの貧しい煉瓦職人ロビンソン。タスマニア人のなかに難なく溶け込んだ彼は、高額の報奨金を得るべく、「フレンドリー・ミッション」を組織し、「融和」の名のもとに原住民の囲い込みに励む。旺盛な好奇心ゆえに彼のミッションの水先案内をつとめた島の少女トルカニニは、はからずもタスマニア人絶滅に加担し、みずから最後のタスマニア人として、波瀾の生涯を終えた。運命的に出会った二人の足跡をたどり、大英帝国に未曾有の繁栄をもたらした植民地政策が引き起こした「楽園の島」の悲劇の全貌を明らかにした異色の歴史読み物である。
本書は、肺がん診療を専門としない医家の方や研修医、あるいは少しつっこんで肺がんのことを知りたいと思っている患者とその家族を対象として執筆された。外科、放射線治療、化学療法について書かれている。
猫・病い・大事な人たち・老い。ゲラゲラとイライラの連続。還暦すぎての刺激的な日々を綴る評判のエッセイ。
本書は、歴史上の人物本人が、自分を思い出す旅のルポを書くという、歴史上類を見ない新機軸の本である。外見の似た人は、考え方も日常の習慣も似ている。だから、外見を似せれば本人の考え方も体験できる、という「本人術的理論」を提唱した著者自身による、理論実践の写文集。
史上未曾有の大動乱期、没落する公家社会の最高貴女として、美しい自然と人生の実相を的確に、永遠の「詩」としてうたいあげた女性歌人の伝記とその全作品集。永福門院と時代の影を捉えて、筆者の筆は冴えわたる。
同居を始めて四ヶ月。禁断の男同士カップル芳&久住は、休暇を利用して軽井沢に新婚旅行に行くことに。ふたりきりの甘〜い時間を期待していた久住だが、息子の公平も連れていくはめになったうえに、芳に迫る妙な中年男まで現れてちょっぴり機嫌が悪い。そんなとき、事故で頭を打った久住が、なんと芳を愛する感情をなくしてしまって…!?大人気シリーズ、波乱の「新婚旅行編」。
本書は、「記録・メモリ材料」の現状を、磁気記録、光および光磁気ディスク、半導体メモリの三大ストレージ分野に分類し、解説を加えてハンドブックとしてまとめたものである。また、次々と登場する新しい専門用語については、その背景を説明する必要がある。このために、本書はそれぞれの項目について、入門的解説を備えた教科書的な構成をとっている。また、各章の末尾では、次世代を指向し開発途上にある未来型情報記録技術についても紹介した。
長野県新知事・田中康夫と知の仕掛人・浅田彰による政治・経済・社会・風俗対論集。石原慎太郎都政からコギャル文化までバッサバッサの本音トーク全開。
彼らが本当に伝えたかったこと。民衆史から見た犠牲と慰霊。
生病老死、愛別離苦は、人の世の定めです。親しんで下さったみなさん、それでは、さようなら。
花びら餅に秘められた宇宙観とは?「ぼたもち」と「おはぎ」の違いは?「べらぼうやき」とはどんな菓子なのか…。虎屋につとめる著者が、和菓子をめぐる興味深いエピソードをからめ、その歴史や意匠に秘められた謎を探る和菓子ファン必携の書。カラー図版多数。
朝日新聞日曜版で連載が始まったのが1984年。毎週10話ほど、身近な話題の、味のある投稿文を掲載。ふっと笑ったり、爆笑したり、妙に納得したり、ドキッとしたり。本書は95年1月から2000年7月の掲載分から、家族の面白ネタをセレクト。とかく親子をめぐる暗い話の多い昨今、このコーナーで心の潤いを取り戻している方も多い。
通じる英語を身につけるなら、アメリカ兵に学ぶのがいちばん。なぜなら、彼らはごくフツーのアメリカ人だから。
あなたの気持ちを絵本で伝える。『あなたといると、いいことがいっぱい』カードのかわりに贈りたいシリーズ。
1950年10月2日に連載が開始されて以来、世界でいちばん愛され、読み続けられてきたコミック『ピーナッツ』。その50年間の歩みを、作者チャールズ・M・シュルツの回想と、選びぬいた名作コミックでたどる。スヌーピー、チャーリー・ブラウン、ルーシー、ライナス、シュローダー、ペパーミントパティ、ウッドストックなど各キャラクターが生まれたきっかけや、シュルツの創作の秘密など、ファン垂涎のエピソードが満載。『ピーナッツ』のすべてがわかる50周年記念ブック。ハードカバー豪華愛蔵版。