教育を受け暮らしが上向きになり社会的地位も安定してわたしたちの苦難が始まるなぜなら黒人らしさをすてたらいのちがあぶないのだから。臨床心理医/ソシャルワーカー/放送局オーナー/詐欺犯/殺人者。そして奴隷だった両親の娘が語る。
かぎばあさんが人気者になりすぎて、とうとう、かぎばあさんのにせものまであらわれました。ほんもののかぎばあさんとおなじように、おやつを作ったり、紙しばいを見せてくれるのですが、どこか、ちょっとへんなのです。-表題作ほか、「いじわるおばけポラポラ」「なぞのSOS」「もうひとつの学校」など計4編収録。
時代はフォトジェニック!いきいき幕末・明治・大正、そして昭和 朝日新聞に好評掲載中の「古い写真」が大集合!!
のどかなまきば村を舞台に、元気いっぱいのこぶたたちの姿をいきいきとえがいた、幼い子にはじめて読んできかせるのにふさわしいお話集。
気骨あふれる下町育ち、女優で主婦で物書きの「おていちゃん」が見すえた昭和の世情。どうせ人生苦楽の両面踊り、愚痴は誰も買っちゃくれない-たしなみわきまえた下町気質をいとおしみつつ、老いゆく日々の喜怒哀楽を、飾りを捨てて綴る人生随筆。
夢迦(ムカ)国王女・真昼(マヒル)は、父王と家族を謀殺した5人の王への復讐を誓い、当代随一の死客・鹿毛里を探して旅立った。ある日、鹿毛里への橋渡しを引き受けた非無呂(ヒムロ)老人が衆人環視の中、真昼の手にかかり死んだ。真昼に老人を殺さねばならないわけがあったのか?その夜、真昼の繋がれた獄舎に鹿毛里が現われた…。鮮かな筆さばきで蜃気楼にも似た世界を描出する、傑作ニンジャ・ファンタジイ。
在外経験豊かで英語の達者な日本人工学者と、在日経験豊かで日本語の達者なアメリカ人工学者とが、自らの長年の経験を踏まえて、わかりやすく著した日本の学生・技術者・研究者のためのマニュアル。多数の例文により、具体的かつ実際的に解説する。
庶民のアジア体験。第二次大戦中、ベトナム民衆と共に生きた4人(特務機関員、製麻会社員、農業指導員、ベトミン砲兵大隊長)の聴取り。
おかあさんの頭の中って、どうなってるか知ってる?やさしくて、たくましくて、フツーなんだけど、オカシナおかあさんが、25人登場!
名句を読む楽しみ。現代俳句に明快豊穣な風景句の世界をひらき、その面目を一新させた著者が、子規以後、明治・大正・昭和三代の名句を懇切に鑑賞する。
日本・中国・朝鮮・ベトナム-をつなぐことばの輪。今、共通して用いられる漢語400あまりの表記と漢字音を、わかりやすく整理。発音の類似がひと目でわかる、画期的チャートを採用。耳から理解する《東アジア漢字文化圏》ノート。これ1冊で、ことばの壁を越え、アジアがぐっと近くなる。一読驚嘆、漢字音マニュアルの登場。中国語、朝鮮語、ベトナム語を学ぶ人にはもちろん、誰にでもわかる漢字音の世界。
惑星ダーコーヴァは、孤児であったジェフ・カーウィンにとって、子供の頃から夢にみてきた故郷だった。地球帝国の公務を得て、この星に赴任してきた彼は、失われた記憶を求めて調査を始めるが、彼とその両親に関する情報は何者かによって抹消されていた。カーウィンの出生に隠された秘密とはなんなのか?物語はサスペンスフルに幕を上げる。
第二次大戦で「地中海のとりで」といわれたマルタ島は、アフリカ戦線へ物資を運ぶドイツにとって目の上のこぶだった。マルタを占領せよ!ドイツ軍は空海から襲いかかった。一方、守る英軍に物資を運ぶ英輸送船団が進む。ここに英独両軍の攻防戦がはじまった。
持ち噺の多彩さでは史上最高といわれた故六代目円生は、また、本番の落語の前にちょっと喋る短い話-いわゆる「まくら」の名手でもあった。その洒脱な語り口は、江戸時代の社会や落語の舞台についての綿密な研究に裏打ちされている。数々の名高座から、65編をよりすぐった定評ある円生の「まくら」集は、一味変った珠玉の小エッセイ集ともいえよう。
「南京事件」は1937年12月13日から数日間、偶発的に起こったものではない。11月5日に杭州湾に上陸し、首都・南京を攻略するまでのわずか30数日のあいだ、各戦線で中国人捕虜や一般民衆に対して残虐行為を重ねたうえでの出来事だった。中国人被害者の赤裸々な証言と詳細な資料とによって、日本軍の実態を明らかにする。
「明るい悩み相談室」の連載を始めたのは、59年の11月、最初は朝日新聞大阪本社版の日曜「若い広場」欄であった。本書は全国版になる前の、西日本エリアでのみ掲載されたものを集めてつくったものである。