シンガー・ソングライター、こんのひとみが描いた絵本がCDになった。この温もりの世界を文字で表わすのは難しいが、子ども向けに限定するのは惜しい。若い女性に人気が出そうな作品だ。平井夏美作曲(18)のギター・ヴァージョン(23)がとくに心に染みる。
人気の全国対戦型オーディション・サバイバルゲームの最新版アルバム。これまで発表された作品を集大成するとともに、9キャラクターによるスペシャルトークや持ち歌のロングヴァージョンなどを新収録。
70年代を中心に、フォーク、ニューミュージックの名曲を収録したコンピレーション・アルバム。今だからこそ、心に染みてくるフレーズがこの1枚の中にきっとあるはず。じっくりと耳を傾けたい。
ワールドカップ・フランス大会決勝戦前夜の三大テノールの競演だ。それもエッフェル塔の下、10万人近くの観衆を集めての大イベント。ドミンゴの子息の曲など今までになく趣向を凝らした選曲。始まりの緊張感から和んだ感じへと、臨場感あふれるアルバム。
ジャケットの髪型がめっちゃ80年代な麻倉未稀のベスト。ボコボコ、トコトンッ! と鳴ってるドラムの音が……。ハイライトは、やっぱり(6)(7)。全然、重量感のない(9)もこれはこれで味わい深い。各曲のタイアップ物件についてはクレジットあり。
半数以上の曲がCD未収録で、完全盤を望む声の多かった人気RPG『WILD ARMS』のBGMをオリジナル音源でコンプリート。“なるけ節”と呼ばれる、作曲家・なるけみちこが手掛けた西部劇の空気感を盛り込んだサウンドをたっぷりと聴くことができる。
若い芸者に一目惚れした大店の若旦那の恋狂いを、番頭たちの策略で何とか止めようとするのだが……。師匠・米朝ゆずりの小粋で端正な語り口に加え、独特の色気を備えた関西の若手の代表格、桂吉朝の第2弾で、手練手管を交えた笑いとしんみりおとす人情噺。
シンプルなアンサンブルに力強い詞。ここ最近のなかでは独特の“エレカシ臭”を特に感じさせてくれる作品に仕上がっている。何よりも“バンド・サウンド”が前面に出た迷いのない練りこみ具合が、いやでもリスナーを触発する。まさに再スタートを予感させる一枚だ。
名作アニメとしても知られる野坂昭如の原作小説を、松嶋菜々子主演で映像化したスペシャル・ドラマ。苦しい戦時中、留守を預かる女性が自分の子供たちを守るため、遠縁の幼い兄妹を追い出す。そこに至る心の葛藤を描く。
『ウルトラQ』がついにミュージックファイルで登場。今までは一曲一曲が短いこともあって、数曲まとめて一トラックだったものが、初めて一曲一トラックになって聴きやすい。ファンには馴染みの曲ばかりで、ブックレットも資料性が高い。まさに決定版。
『デビルマン』に次ぐ永井豪アニメの傑作『ゲッターロボ』のリニューアル・ヴァージョンは、物語、音楽ともに前作とは違った壮大な世界観が魅力。これこそが真の姿だったのかと唸らせるドラマティックでロック調のスコアが印象的。影山ヒロノブの主題歌もイケてる!
脊髄小脳変性症という不治の病を発症して以来、治療法のない難病と向き合いながらも25歳10ヵ月の生涯を懸命に生き抜いた女性・木藤亜也さんの真実の物語。徐々に体の自由が奪われていく主人公を新人・大西麻恵が熱演している。