本書は工学系の学生を対象とした電磁気学の入門書である。著者は30年以上におよぶ教育経験から、難解とされる電磁気学をベクトル解析という手法を軸にしてわかりやすく解説する。
裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。最後の会見も不調に終わったが、直後、恋人が激しい嘔吐に見舞われ、帰らぬ人となる。医師の見立ては急性胃炎。だが解剖の結果、遺体からは砒素が検出された。被告人は偽名で砒素を購入しており、動機と機会の両面から起訴されるに至る…。ピーター卿が圧倒的な不利を覆さんと立ち上がる第五弾。
「春のともしびは、靄気に滲んで、輪郭がぼやけている。この本もおよそそんなものだとおもってくだされば、気が楽である」。脳死と臓器移植と宗教観、国際社会と日本の歩む道ー。今日的な問題から歴史の深い襞に踏み込んで、日本の精神風土を見つめ直す濃密な長編エッセイ5編。
双眼鏡、小型望遠鏡で鑑賞可能な星雲・星団を紹介したもの。199の天体について、簡潔な解説と参考写真を掲載する。巻末に五十音順索引がある。
摂食障害の経験をもつ女性の感情や気持に耳をかたむけ、その言葉を通して、女性と性をとりまく問題群を明るみに出す。
ガリシア語(スペインにおけるロマンス語)の基礎的な語彙2600語を収録した辞典。見出し語にカスティーリャ語(スペインの公用語)を併記し日本語訳を付す。巻末にスペイン語索引と日本語索引がある。
明治以来、日本がヨーロッパから学んだものは、技術中心の近代文明であった。人びとは、物質的な豊かさに達することによって精神的な豊かさを手にすることができると信じてきた。しかし、その豊かさを体験した今、人びとが手にしたのは心の荒廃であり、心の貧しさでしかなかった。今こそ私たちは、ヨーロッパの社会と文化を支えてきたキリスト教の精神に注目すべきではないだろうか。中世の修道士たちが聖書をいかに理解し、生きてきたか。その具体的な姿を時代の変化を通して描き、ヨーロッパの心を探究する。
『近思録』は、中国南宋の朱子とその友呂祖謙が、宋学の大先輩、四子の遺文の中から、学問思想の精髄を選りすぐって編纂したものである。十四の部門より構成され新儒学の入門書となっており、四子の学の梗概はほぼこの書に尽くされている。わが国でも江戸時代以降、知識者階層や経営者に広く読まれた。
『近思録』は、中国南宋の朱子とその友呂祖謙が、宋学の大先輩、四子の遺文の中から、学問思想の精髄を選りすぐって編纂したものである。十四の部門より構成され新儒学の入門書となっており、四子の学の梗概はほぼこの書に尽くされている。わが国でも江戸時代以降、知識者階層や経営者に広く読まれた。
『近思録』は、中国南宋の朱子とその友呂祖謙が、宋学の大先輩、四子の遺文の中から、学問思想の精髄を選りすぐって編纂したものである。十四の部門より構成され新儒学の入門書となっており、四子の学の梗概はほぼこの書に尽くされている。わが国でも江戸時代以降、知識者階層や経営者に広く読まれた。
「わらべうたなんて、古くさいんじゃない」と思いますか。でも『いないいないばあ』や『ゆびきりげんまん』だって、わらべうたのひとつ。ごく自然に暮らしの中で息づいているものです。でも、もっともっと楽しく遊べるわらべうたはいっぱいあります。この絵本では、手をとり合い、肌をふれあって楽しく遊べる歌の数々を美しい絵で紹介します。
絢爛・巧緻の歌人藤原定家(1162-1241)が、『古今和歌集』から『新古今和歌集』までの8つの勅撰和歌集=八代集から秀歌約1800首を選んで編んだ『定家八代抄』。定家の各歌人に対する評価・好尚も興味深い。本巻には巻一から巻十までを収録。『俊成三十六人歌合』『百人一首』など8首の秀歌選を収めた『王朝秀歌選』の続編。