薩摩藩主の養女・敬子には将来を誓い合った男がいたが、江戸幕府に輿入れさせられてしまう。大奥は作法だらけで窮屈な場所だった……。かつて社会現象にまでなった名作時代劇をリメイク。
2曲とも突き詰めれば、“人は思い悩みながら、生きていくものなのね”という歌か。どちらも適度なビート感のある曲なので、体を揺らしながら聴いてしまいそうだが、都会に生きる人々の漠然とした不安感を表わした、けっこう重い曲といっていいかも。
GARNET CROWのサード・アルバム。最新シングル「君という光」ほか、「スパイラル」など全12曲を収録。センチメンタルで牧歌的なアコースティック・サウンドとエンヤ風の広がりのある世界が独特だ。心地よいだけではない、実験的なメロディと音作りが意欲的だ。
“音楽ゲーム界の歌姫”Sanaの3rdアルバム。今作は、『pop'n music』や『beatmania 2DX』人気曲のロング・ヴァージョンに加え、書き下ろし新曲やカヴァーも収録。
圧倒的なスケールを感じる今作は、前作からわずか6ヵ月でのリリース。宮本の強烈なメッセージ性のある詞の上に添えられたサウンドは、激情任せの一片押しにあらず。吹き抜ける風のようにしなやかで力強いロックに変貌を遂げ、聴く者の心に優しく響く。
70〜80年代に全盛を誇ったヤマハ・アーティストの1stアルバムをCD化するシリーズ。ほぼ全曲の作詞作曲を門あさ美本人が手がけた。今聴いても新鮮な響きの歌声を、廉価にて。
アイドルから大人のシンガーへと成長した小林麻美。ガゼボのヒット曲「アイ・ライク・ショパン」をカヴァーし、オリジナルを凌ぐ大ヒットを記録した「雨音はショパンの調べ」ほか収録。
鬼才・黒沢清監督が、オダギリジョー、浅野忠信という人気俳優を迎えた作品。他人と心を通じ合うことができない若者の姿を描いた、異色の青春ドラマ。
これはうれしい。デビュー曲から73年10月「他人の噂」までの日本コロムビア時代の平山三紀/筒美京平作品全22曲を完全収録。R&B歌謡平山節は日本のソウル。軽妙だがねばりはたっぷり。少々シラケっぽさがむしろぐっときてしまうほど素敵。
鎌倉時代に開創された曹洞宗の修行道場・永平寺。湧き水のせせらぎ、目覚ましのための振鈴、1分50秒の間隔で18回打ち鳴らされる“大梵鐘の十八声”といった永平寺の朝の音と「般若心経」を録音。現代人の疲れた心に引き締める“癒し”効果満点の1枚。
「魅惑のハスキーボイスが誘惑(デビュー時の宣伝コピー)」するちあきなおみの6枚組ボックス。往年のちあきファンはもちろんのこと、増え続ける若い新規ファン入門用としてもおすすめ。
放送10周年、創立30周年を迎える日本アニメーションを記念した音楽アルバム・シリーズ第4弾。笠原弘子が歌うオープニング&エンディング・テーマをはじめ、様々な劇中歌、若草恵によるBGMなどを完全収録。
ウィリアム・ギロック(1917〜93)はアメリカ合衆国ミズーリ州で生まれた作曲家、音楽教師。数々のピアノ小品を残し、それらはさまざまなピアノ演奏上の大切な問題を扱っており、ピアノ練習曲としても価値ある作品となっている。
BGMの続編、続々編と新テーマ曲を収録したマニア向け音楽集。この手のCDにありがちな、細部へのこだわりからの単調さには落ちいらず、さすがにガンダムシリーズならではのクォリティをたもっている。旋律にやや安易なナショナリズムを感じるのは考え過ぎ?
(6)(8)(13)(14)(15)は初CD化。巧い、ホントに巧い。(13)は凄味の固まり。浅川マキの追っかけオジもこれには脱帽だろう。この人の唄をリアルタイムで聴き、美空ひばりの物真似もナマで観て聴くことのできた私は幸せ者。この19曲を“いま”の音にしてくれたスタッフの尽力に深謝。
ユーミンが'78年に発表したアルバム『紅雀』から最新作の『ノーサイド』まで、オリジナル・アルバムでCD化されていなかった12点の総てが、やっとCD化されて出た。'80年12月に発表された『サーフ&スノウ』以前と、ミニ・アルバム『水の中のASIAへ』をはさんで、'81年11月発表の『昨晩お会いしましょう』以降とでは、ユーミンが想定している聴き手が大きく変わっているようだ。荒井由実時代と松任谷由実時代との間にある違いは、歌われている情景のリアリティーの有無だったが、ここではニューミュージックの女王から歌謡曲の女王への歩みが始まったといえるのではなかろうか。より広い幅の聴き手を対象としはじめたのが'81年にシングル「守ってあげたい」のヒットから、ユーミンのアルバム・セールスが飛躍的に伸びているのだから……。 半年に1作のペースでアルバムを発表してきたユーミンも、最新作『ノーサイド』以降はその間隔が長くなりそう。というのも、各作品ともにしっかりと水準を保っていること自体が、実は驚異的なことなのだ。ポップ・スター、ユーミンの歴史のすごさを思い知らされる一方で、これからに期待させる作品群を持っているのがユーミンなのだ。アルバムで味わうユーミンの楽しさの他に、コンサートの楽しさもある人なのである。