代議士愛人の引き逃げを目撃した男と女。迫水純一郎は大金を受けとるために博多発「ひかり8号」に乗ったが、広島駅到着直前に毒殺された。札幌で五千万円を入手するはずだった結城佑子は迫水が殺された三時間後、犯人と遭遇、そして殺された。走行中の新幹線から札幌への殺人ルートはいったいどこにあるのか?
名門・山手女学院大学の助教授・弓丘弥生は、テレビのニュースキャスターもこなす気鋭の国際政治学者として、講演に執筆にと引っぱりだこである。博多で老舗料亭を経営している父親は、そんな一人娘に悪いムシがつかないようにと、板前の佐原繁次郎をボディガードとして送り込む。そんな折、学会で訪ねた札幌の盛り場で、口論が高じての殺人事件を目撃した2人は、被害者の残したダイイング・メッセージ「きりゅう、いずし…」を手掛かりに、逃走した犯人を追いはじめるー。
炭田の歴史・農学校・風車の利用・工作機械の発達・電気、電力技術の変遷・橋梁・織物、製紙の技術史・煉瓦焼成・製鉄等々。現在、開発の前に消えようとしている、日本の黎明期の技術を、詳細に記録した。日本の産業史を知るのに必読の書。
日本建築学会賞受賞。長年にわたる徹底した調査を基に地域性を超えて初期洋風建築の歴史的意義を論ずる。
ドイツ連邦憲法裁判所判事のキューリンクさんは労働組合員。全面ガラス張りの明るい裁判所へ、毎日、バイクで通勤します。一方、日本の裁判所と裁判官は…?市民のための司法の実現をめざし、「ドイツの司法改革と日本の現状-裁判官のあり方をめぐって」をテーマに行なわれたシンポジウムの全記録。
一人息子を突然失った泉恵理は、絶望と悲しみの中にいたが、別居中の夫・耕一と離婚の話し合いをするために釧路へと旅立った。だが、恵理はそのまま行方を絶った。二日後、恵理は釧路湿原の展望台で扼殺体となって発見された。警察は、耕一と、恵理の恋人・藤波鉄郎にしぼって捜査を開始するが、二人にはアリバイが。笹谷美緒は、恵理の母親の依頼で、恋人の壮とともに事件の解明にあたる。恵理が殺された夜、帯広の便利屋が依頼を受けた不可解な仕事。死の直前の恵理に接触したかもしれない母子の登場。犯人に迫る壮たちに第二の殺人が。事件に秘められた驚愕の真実。
五月のある夜、東京の井の頭公園で、「スズ…」という言葉を残して男が毒殺された。その一カ月後、札幌・円山公園内の池で、男の刺殺体が発見された。なぜか、その死体にはスズランの花が添えられてあった。警視庁捜査一課の勝は、二つの殺人に関連があるとにらみ、北海道へ飛ぶ。連続殺人の背後に隠された恐怖の事実とは。“花伝説シリーズ”第一弾。
JR、私鉄、第三セクター、地下鉄など全国の新線計画路線を紹介・解説し、利用者のための鉄道網という立場から有益性、実現性を分析・評価する。
あのころは毎日がお祭りだった。座席数48の小さな映画館が俺たちの青春だった。