「親子で快楽を共有するなんて信じられない…」。「それじゃあ、ふたりで君を共有させてもらおうか」。平凡な生活を送っていた木場恭太郎は、友人の父親、矢嶋大樹と出会ってから、その人生を大きく変えられてしまう。巧みな手管によって、無理やり身体を奪われてしまったのだ。しかもその現場を、友人の勇気に見られ、絶望を味わうが、それに反して勇気は、ふたりの淫らな関係に容易く加わってくる。可憐で妖しい親子に囚われ、肉体の快楽に溺れる自分を、恭太郎は嫌悪するのだが…。
さまざまな肉を食べさせる店「百獣屋」は肉同様、多士済々の御助人が集う「御助宿」だ。ある日、剣の遣い手である百獣屋の居候、十四郎が武士に襲われた兄妹を助ける。彼らの父親は藩の内紛で殺され、兄妹はその敵討ちに上京したのだった…。長篇書き下ろし時代小説。
新しい恋をするたび、私は、一体これからいつまで、昔のオトコとの恋愛をいちいち思いだし続けるんだろう?可笑しくてせつない恋物語。第二回ランダムハウス講談社新人賞優秀作品。
「息子を産んでからの日々は、今まで味わったことのない幸せを感じています」良いときも、そうでないときも、一つひとつを心のままに綴った3年半の記録。母としての心中を語ったエッセイと未公開プライベート写真も収録。
屈強だと信じていた父・徹二が病に倒れた。息子・史郎は初めて、父と正面から向き合おうと心に誓う。父が切望する“約束”を果たそう、と。ところが、史郎自身もガンに蝕まれ、父より余命が短いかもしれないという現実が待ち受けていた。親より先に死ぬような親不孝息子にはなりたくない。オヤジ、先に逝ってくれ!-無情な思いを抱えながら、史郎は最期に、誰に、何を伝えようとするのか。『愛のむきだし』で’08年ベルリン国際映画祭W受賞を果たした映画監督が描く“父と息子の絆”を、EXILEのAKIRAが初主演で好演する新作映画の完全ノベライズ。
“圧政を避け、東へ”-東アジア文化圏の始まりは、始皇帝の統一による大量の民族移動だった!隋滅亡、唐建国、百済滅亡、高句麗滅亡、大化の改新ー革命は同時期に連鎖的に起きていた!流行の韓流・華流歴史ドラマの時代背景もすっきり分かる!古代国際情勢から日本古代史を見る中国人専門家による“日中朝”古代三国史。
超人気学園ラブコメディ、シリーズ完全完結!克穂の猛烈なヤキモチで、2人の間は微妙な空気。こうなったのも自分の甘えが原因と、反省しながら寮に帰った千亜稀を待っていたのは、衝撃的な提案だった…!2人の、新地の、咲人の、みんなの思いを乗せて、感激の最終巻。乙女川学園、感動の卒業式を描いた書き下ろしを含む短編も収録。
都の北西、漢源の町は神秘的な湖のかたわらに横たわる。その湖水で溺れた者の死体は決して上がることはなく、死者は町を彷徨い歩くといわれる。その地に赴任したディー判事は、地元の名士たちが歓迎のため催した船上の宴に出席した。宴もたけなわ、ひときわ美しい芸妓が判事に近づき、囁いた…この地に陰謀があります。だがその真意を語ることなく、彼女は何者かによって湖水へ突き落とされ無惨に溺死してしまった。されば、あの告発は単なる芸妓の戯言ではない。判事の頭脳が目まぐるしく回転する!著者初期の傑作が、待望の最新訳で登場。
海外赴任する両親が勝手に雇った家政夫・神瀬と、ふたりきりで生活することになった高校生の智弘。超美形な彼の笑顔に不覚にもトキめいてしまった智弘は、照れ隠しで神瀬に反発。ハンストと逃亡を繰り返すが、結局神瀬のご飯に餌付けされてしまう。だけど、智弘をからかいつつも業務外に家庭教師までしてくれる神瀬を「ちょっと良いヤツ」と見直した途端「家庭教師代はきっちり頂きますよ」とキスを奪われて…!?意地悪家政夫×ツンデレ高校生のドタバタラブ。
天才?科学者ベル博士(アメリカ西海岸)、『アミ小さな宇宙人』の作者エンリケ・バリオスさん(タスマニア)、漢方薬の和士秀大先生(中国雲南省)、グランドファーザー(本物インディアン)のサバイバル術をきわめたトム・ブラウン・ジュニアさん(ニューヨーク郊外)、スプーン曲げの名手綾小路鶴太郎さん(長野県)-ももこが行くとき、すべての謎はとけるのよー!?UFO、宇宙人、超常現象のことはこの「ももこ」にまかせなさい!不思議大好きファンに贈る超ド級の大爆笑エッセイ。
初任地での激務に疲れたディー判事は、都出張の帰途おしのびで風光明媚の地、威炳の町に滞在する。副官のチャオタイだけを同行させ、ゆっくりと骨休めをしようという魂胆だ。しかし神の探偵に休息はなかった。挨拶のため現地の知事を訪問すると、なにやらその挙動があやしい。どうやら家庭内に問題を抱えているようだ。屋敷内に飾られた漆塗りの屏風が原因らしいのだが…そのうえ、町では無頼漢に間違われ、泥棒仲間に誘われてしまう。さらに城外の沼地で女性の死体が発見され、判事はたちまち事件の渦中へ。シリーズ代表作を、最新訳で贈る。
ルナが恋に落ちたのは、彼女の胸の奥に潜む欲望のすべてを見抜いてしまう、セクシーなシェイドだ。しかし、シェイドの裏切りに傷ついた彼女は、思いがけない事態から、“人間”ではない存在へと変えられてしまう。そして、そうなってはじめて、自分が愛した男の正体がインキュバスだと知ったのだ。そんなルナと最悪の状態で再会したシェイドには、彼女を愛してはいけない理由があった。彼は未来永劫の苦しみをもたらす愛の呪いをかけられていて、もし誰かを愛してしまったときには、その相手を殺さなくてはならないからで…。デモニカ・シリーズ第2弾。
沼田のみそパン、京都のあぶり餅、大阪のけつねうどん、天王寺のヨーグルトケーキ、出石の卵かけごはん、金沢のハントンライス、名古屋のシロノワール、三島のうなぎ、ハワイのロコモコ丼…etc.B級グルメからセレブごはんまで大集合。
時は平安のある春のころ、天桃山の瑞調寺近くの森に白い鳥が姿を見せるようになった。気味の悪いことに、鳥は夜な夜な文殊丸の名をさえずり続けていた。僧侶たちは、鳥に死霊が取り憑いているのではないかと怯え、調伏を冬弦に頼む。そんななか瑠璃若とウロは、興味津々で鳥を見に出かけるー。恋しい人、親、子を想う心、人を赦し受け入れる心を、優しい眼差しで描いた愛のお話。