小さい頃から絵ばかり描いていた少女は、17歳の冬、一冊の絵本にひと目で恋をしてしまった。作者の名はエロール・ル・カイン。その少女はさくらももこ。彼に弟子入りしたいとまで思いつめた少女ももこ。そしてついに、憧れの人の地を訪ねることに!だけど、チャララ〜ン、やっぱり思いもよらぬ爆笑珍道中。イラスト満載、涙と笑いの桃印エッセイ。巻末インタビューにもエピソードがいっぱい。
ミシシッピ川沿いの小さな村を舞台に、わんぱくな少年トム・ソーヤーが浮浪児ハックルベリ・フィンを相棒に大活躍する、ゆかいな冒険物語。大人たちをはらはらさせながら、自由にのびのびと生きる子どもたちの姿を描きます。小学5・6年以上。
ピクニックの途中、トムは仲よしの女の子ベッキーと二人で、奥深いまっくらな洞穴で迷子になり、三日三晩とじこめられてしまいます…。自然の中で生きる子どもたちの夢と冒険を描き、世界中の人々から愛されてきた少年文学の傑作。小学5・6年以上。
時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語。
ある年のクリスマス・プレゼントのひとつとして、ぼうやのもとにやってきたビロードうさぎ。木綿のビロードとおがくずでできたビロードうさぎは、子ども部屋の他の高価な機械仕かけのおもちゃの中で、肩身のせまい思いをしていました。でも、仲よしの皮の馬から、子ども部屋には魔法がおこることを知らされます。「もし、そのおもちゃをもっている子どもが、ながいながいあいだ、そのおもちゃを、ただのあそび相手でなくて、とてもながいあいだ、しんからかわいがっていたとする。すると、そのおもちゃは、ほんとうのものになるのだ」ビロードうさぎは、自分もほんとうのうさぎになりたい、と思いました。やがて時は過ぎゆきます。
まる子と楽しく俳句のお勉強!芭蕉から現代の俳句まで、声に出して覚えたい俳句が全部で153句。まるちゃん流解釈まんが入りで俳句の世界が楽しく学べます。
ベートーベン「運命」のメロディとともに肛門を襲った強烈な痔を完治させた、驚きのドクダミ療法。台風直撃、さらに食中毒にも直撃された台湾旅行。そして、「ノー・プロブレム」な国民性に振り回された、初めてのインド…。日本中をわかせた、あの爆笑エッセイ第二弾が文庫になって帰ってきた!デビュー前夜の妄想炸裂な日々を熱く語り合う、文庫オリジナルの巻末お楽しみ対談つき。
「ビオトープ」という言葉を知っていますか。「野生の生き物が暮らしている場所」という意味のドイツ語です。昔は里山、小川、ため池、田んぼなど、身近な自然にいろいろな生き物が暮らしていました。私たちの身のまわりのほとんどの場所が「ビオトープ」だったのです。でも、今ではそこで暮らしていけなくなって、絶滅が心配されている生き物が多くなってしまいました。なぜでしょうか。このものがたりは、一九九七年、兵庫県きすみ野地区の田んぼや水路を、稲作りが楽に効率的にできるだけでなく、多くの生き物が暮らしやすい「ビオトープ」にしようと立ち上がった人たちの、実際にあったドラマです。
「ジャックと豆の木」「三びきの子ブタ」など、世界じゅうの子どもたちに親しまれているお話を集めたジェイコブズらによる昔話集です。語り継がれるなかでむだを省かれ、みがきあげられてきた言葉と、ととのったストーリー。グリムの昔話集とならんで、昔話のアンソロジーの古典です。小学校中級以上。