大金もちのナンデモモッテル家のひとりむすこ、フライは、ほんとになんでももっていました。ものすごくたくさんのおもちゃや、ありとあらゆるおかし。じぶんだけの遊園地や、どうぶつがいっぱいいるサファリパーク…。たんじょう日に、これ以上、何がほしいかわからなくなったフライに、めしつかいがいいました。「ごくふつうの男の子を家によんで、うらやましがらせてやったらどうです?」そこで、フライのところにつれてこられたのは、ごくごくふつうの家の男の子ビリーと、飼い犬のピュンピュン。ビリーといっしょにあそぶうちに、フライが気づいたことは…?わくわくするさし絵がたっぷり入った、楽しい物語。小学校低・中学年から。
「高校生の私にだって、言いたいことはある!」女子高生・榊原玲奈のリアルな語りが話題となった、橋本治のデビュー作「桃尻娘」をはじめとするシリーズ第一部。著者自身が、「自分の原点」と呼び、愛する大河青春小説、待望の復刊。巻末に著者特別インタビュー「桃尻娘の意外なルーツ」を収録。
現代数学の話題を織り込みながら、魔術的な数に関する初心者向けのガイドブック。
名前って不思議。知ったとたんに友達になれたような気がする。友達がいることのすばらしさを伝えるお話。
トイレは楽しいところだよ。子どもたちが「やってみようかな」と思えるようなトイレがいろいろ。トイレのやり方でなく、子どものモチベーションを上げるお話。
「この日記を書いていた頃は息子が5〜8才ぐらいでホントに小さくて可愛らしかったなぁ…といろんな場面を思い出し、つないでいた手の温もりが蘇りました。」運動会の話や絵本を作ったことなど、ほのぼのとした母としての子育て。おなじみ父ヒロシのことから、長島監督やビートたけしさんのことまで。アーティストとしての驚きの体験など、クスッと笑えて、しみじみ楽しい絵日記シリーズ第一弾。
ミラノ、ヴェネツィア、ラヴェンナほか、世界遺産からアルプスの隠れ里まで、北イタリアの12の聖堂を訪ね、その見どころと逸話を紹介。中世ヨーロッパの教会をめぐる「古寺巡礼」シリーズ第1弾。
「人間レベル2」の僕は、教室の中でまるで薄暗い電球のような存在だった。野良猫のような目つきの美少女・百瀬陽が、僕の彼女になるまではー。しかしその裏には、僕にとって残酷すぎる仕掛けがあった。「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった…!」恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説集。
時は安土桃山。運命的に出会った四人の若者が一座を結成した。驚くべき速さで三味線を弾きこなす藤次郎。出雲のお国一座の笛役者・小平太。信長の従者だった黒人の太鼓叩き・弥介。べらぼうに喧嘩の強い天性の舞姫・ちほ。型破りな芸で熱狂的に民衆に迎えられた彼らは、やがて、庶民への支配を強める秀吉に立ち向かうことにー。エネルギッシュで爽快な、第20回小説すばる新人賞受賞作。
幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。「高望みなんてしない。平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、一人の男性を助けようとするがー。5編の泣ける奇蹟。
東京、神奈川、大阪。離れた3つの場所での殺人。だが、全ての遺体に“モモタロウ”の文字と五芒星が刻まれ、被害者は皆、岡山に関係する人物だった。県警の特命班に招聘されたSTたちは事件を調べ直し、地元に伝わる“桃太郎”の伝承を探っていく。異能の5人が謎を解く警察小説。ST“伝説”シリーズ、第二弾。