本書は、マイクロ波リモートセンシングの代表的なセンサであるSARをいろいろな分野に応用することを目指す専門家、研究者、技術者、実務者、学生を対象に、SAR画像の解析や判読応用上の指針を解説したものである。
本書は、日本の花粉分析の研究の現状を背景として、これまでの70年間の日本の花粉分析の研究の一応を総括を試みるものである。
本書は、対象とする現象の範囲をきわめて広くとり、現在、話題の狭義の複雑系にも適宜に配慮しながらも、むしろ、伝統的な物理学、化学、生物学、社会経済学などにおいて、非線形性、揺動、統計的現象、偶然性、ランダム性、確率的現象、境界条件に敏感な現象等々が主要な要因となっている事象をも広く取り上げてみた。
「膠原病・リウマチ学」を取り上げ、その病因、病態、治療法などを新進気鋭の学者および臨床医に新たな切り口で書き上げていただいたのが本書である。しかも、最新の知見を取り上げつつ、かつわかりやすく、というのが編集方針である。
本書は、「事典」と「辞典」の性格を併せ持った情報源である。そのことを原著者は、「項目によって記述に使った数学的表現の水準に違いがあるのは、それらの項目に関心をもつと思われる読者側の違いにあると考えていただければ幸いである」と表現している。必要に応じて数式を駆使してはいるものの、著者は統計で使われる方法の考え方に記述の重点を置いており、それがこの辞典の魅力である。
本書では、21世紀の飛躍発展のために、20世紀最後の四半世紀に生まれ育った「文化財科学」がどのような内容をもっているかを事典の形でまとめた。
本書は、考古学的解析、粘土板・パピルス等古代文字の言語学的解析、さらに古典時代の文献、現代技術学にいたるあらゆる手段を駆使して、古代技術の見取図を与えようとするものである。とくに、青銅、鉄などの冶金術をめぐる、各地域の独自的発明とそれらの逐次的伝播の問題については興味深い議論を展開している。