奈良時代〜鎌倉時代の和歌が伝える、日本人の美意識。奈良・京都の桜のたたずまいが、王朝の心を今に伝える写真集。
本新版は多くの新分野における高分子関連用語を、特に次のような分野を大幅に強調しつつ、新たに収集、選定した。化学機能性、物理機能性、バイオ関連、境界領域材料、情報・通信材料、材料化技術、新産業高分子。また新高分子工業は、基礎から、すなわち科学から立ち上げるべき必要性より基礎用語を十分に吟味し、高分子科学・技術の初学の方々にも利用できるように用語選定を行った。ただし物質用語は本学会が昭和61年に“高分子データハンドブック”を刊行したばかりのため、バイオ関連用語を除き本辞典から割愛し、最少限の物質名はその基礎物性とともに巻末付録とした。
舘野泉のデビュー50周年を期して編まれたBOX。2004年以降は「左手のピアニスト」として活躍する彼が、70年代にいかに傑出したレコーディング活動を行なっていたかを如実に示すもの。24枚中17枚分が初CD化で、スペシャルCDには舘野と親交のあった石田一郎(1909〜1990)の作品(堅固な構成に込められた郷愁と憧憬が聴きもの)と未発表音源も収録。各アルバムのジャケットはLPリリース時のデザインを復刻、当時のライナーノーツも再録しており、中でも『フィンランド・ピアノ名曲選』のブックレット(132ページ!)には知られざる作曲家たちの作品が譜例入りで解説されており、資料としてもきわめて貴重。演奏は正攻法にして真摯、作品に寄せる温かな共感が素晴らしい。パルムグレンとエングルンドの清冽&重厚な協奏曲、フィンランドの人々にシベリウスの小品の魅力を再認識させたピアノ名曲集と歌曲集など聴きごたえ十分。グリーグとラフマニノフの録音は分裂直前の日本フィルの充実を伝えるドキュメントでもある。録音が希少な作品の収録に情熱を傾けた70年代の関係者たちのひたむきさ、それを今に蘇らせた制作サイドの姿勢に大拍手。★
数理計画とは、最適化問題に取り組むための数学の一分野であり、応用数学の中でも最も実務的に役立つものの1つである。本書は、数理計画の応用に力点を置きながら、数理計画の理論・応用を一段高い視野から整理し、体系的にまとめると同時に、この分野の最先端の成果をできるだけわかりやすく解説することを目的としている。
これまで、旧通商産業省の製品科学研究所から、生命工学工業技術研究所を経て現在の独立行政法人産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門に至るまで、当部門は人間生活工学の確立を目指してきた。特に、90年代初頭に90社近い企業の参加を得て実施した「人間生活科学技術研究動向調査」や、産業科学技術研究開発制度の下で産官学連携の中心となって実施した「人間感覚計測応用技術研究開発プロジェクト」をはじめ、様々なプロジェクト研究を通して、高齢者・障害者の動作特性や感覚特性を含む人間の諸特性の計測技術、評価技術についての研究開発を行い、その成果を蓄積してきた。この間、(社)人間生活工学研究センターの設立にも寄与し、連携して研究開発や人間特性データベースの構築に取り組み、この分野の基盤技術の確立に貢献してきた。本書は、これらの関係者に加え、人間工学の分野で活躍しておられる多くの研究者・技術者の方々のご協力を得て、実践的な視点から現時点で最新の基盤技術を集大成し、各界の現場で活用してもらえるように整理してハンドブックにまとめたものである。
世界中の花を、美しいカラー図版で詳しく解説。25万種以上の花の特徴・生態を全300科で記載。ガーデニング愛好家から、植物学の研究者まで。