本書は総合知識を必要とする技術分野を扱っている。特に、マイクロ光学、マイクロ力学の基礎、マイクロマシニング、マイクロオプティカルセンサ、マイクロメカニカルセンサ、マイクロアクチュエータ、マイクロオプティクスなどの最先端技術を、詳細に記述してある。
高分解能CTによる画像と病理の対比の研究は、当初びまん性肺疾患から始まったが、やがて孤立性肺結節性病変のような限局性肺疾患へと進み、小型肺癌の精密検査にも積極的に用いられるようになってきた。単純写真やCTには、病理学的変化を反映する所見がその画像特性とともに示されている。画像の病態的な成り立ちを理解することが、ことに鑑別診断において重要である。そこで、本書では原点に戻って、画像の成り立ちとその背景にある病理学的変化の関連についての記述を盛り込むことを心がけた。
堆積学の基本的事項からシーケンス層序学などの先端的分野までの用語約4000項目を収録した辞典。収録項目は、各種層序学、環境地質、資源地質、海洋地質、プレートテクトニクス、海洋水系、水理、物性、火山噴出物、生態、生痕、主要な人名、地層名、学史なども含む。索引付き。
本書では、まず触媒ならびに触媒反応に関する事項は網羅している。触媒化学の基礎知識から、触媒の調製法、キャラクタリゼーション、反応機構、工業プロセスに至るまで、関連する物理化学、無機化学、有機化学、固体化学、表面化学、化学工学などを取り込んでできるだけ完璧を期している。有機合成や重合反応に関する触媒も、基礎化学を含めてほぼ採録している。
産業分野の発展は、常にその分野に関わる材料開発もしくは設計技術の進歩に支えられてきた。しかし、産業技術の発展とともに、各文野で使われる材料も多様化かつ専門化し、材料を専門とする研究者あるいは技術者にとってもその全容を理解するのが困難となりつつある。本書は、このような状況の中で、広い範囲に亘る材料全般を、初心者にも分かりやすく知らせることを意図した事典である。マテリアルを大きく括り、その中に個別の材料を配置した。
人と微生物の関係は多岐にわたっているが、食に関してはその最たるものの一つであろう。食物素材に働いて、食べやすく、消化しやすく、栄養価を高め、保存を容易にし、さらにその香味やテクスチャーを改善して五感に好ましさを与える、アルコールによる酔いのように人の精神神経に働くなど、古来、人は微生物を利用して食品の改善を行い、食を豊かにしてきた。これらの多くは醸造・発酵食品と呼ばれ、食品の大きな領域を占めている。当然、地域により、用いる微生物、醸造工程や製品の特徴も異なる。本書は、それらを網羅し体系付けたものである。