本書は理論に関する第1部と、応用に関する第2部、そして包絡分析法の過程と文献目録を収めた第3部とからなっている。第1部は、加法モデルから出発し、主問題を包絡面までの距離問題とすることで、包絡分析法という名前どおりの包絡面を強調した。第2部では、様々な応用が取り上げられ、応用に即した新しい尺度やモデルの提案も行われている。第3部の文献集は1996年までの論文を収録した。
本書は、n次元のユークリッド空間Rn上の微積分を中心として、ユークリッド空間の位相からベクトル解析までのいわゆる多変数解析学を学習している方々の理解を深めるための演習問題を集めたハンドブックである。
分離化学・分析化学についての様々な事象や現象を解説した事典。400項目を選び、具体的かつこの二つの分野全体を見渡せるように、わかりやすく解説した。
本書は“血管炎の概念と分類”、“血管炎の理解のために”、“血管炎症候群の診断と病態把握”、“治療法とその適応・留意点”、“症例から学ぶ血管炎”の5項目から成り立ち、各種血管炎の発症機序、病態から診断・治療に至るまで、現時点での最新の知見を横と縦からわが国第一線の専門家がわかりやすく執筆している。
本書は、精神医学の本質的基盤と最近の著しい進歩の両者に視点をおいて執筆され、編集されたものである。
本書は、身体運動に関わる筋骨格系の構造的機能的特性について最新の研究結果をもとに解説したものである。スポーツ科学、身体運動科学、体育科学、リハビリテーション科学等のヒト身体運動の研究に関わるあらゆる研究者や学生諸君に充分に参考にしていただくことを念頭に編集されたものである。
環境影響の原因は、ほとんどすべての人間活動や人間の欲望そのものに及び、その影響の出方も多様であるから、一つの影響を防ごうとすれば、別の影響が出てくることも多いし、仮に、あり得る影響のすべてを未然に防ごうとすれば、人間の生そのものを否定せざるを得ないところまで追いつめられるかもしれない。これに対する処方箋の一つが、環境影響をリスクとして捉え、環境対策をリスクマネジメントという、不確実なことを処理する枠組みの中で考えることである。不確実であるが故に、その枠組みは明示的でなければならない。本書は、第1部「リスクを見つける」、第2部「リスクを測る」、第3部「リスクを管理する」の三部から構成されている。多くのリスク評価やリスク管理の本が出版されている欧米でも、「リスクを見つける」に、これだけ重きをおいた本はないだろう。まず、リスクを見つける眼力と方法論がなければ、リスクマネジメントもあり得ないと考えてのことである。
本書は、発火・爆発危険、有害危険、環境汚染の潜在危険をもった化学物質である危険物を取り扱う大学等の教職員、学生、院生、研究者、また、化学関連産業における、管理者、技術者、作業者、研究者の方が安全に実験、研究、製造や取扱いを行う上で、また、化学物質の規制等に係わる担当官の方々が危険物の特性をもとにした適切な指導を行う上で、化学物質の発火・爆発危険性、有害危険性および環境汚染性に関する適切な情報を提供する。