病床にある我が身の代わりに奉公人に磐城国の滝桜を見に行かせる公家の屈折した心理を炙り出す「滝桜」。画業をことごとく上の位の者に奪い取られたがためにある悲劇を引き起こした絵仏師が最期を前に那智瀧図を描く「熊野の絵師」。村人を熱病から救うために瀧に打たれて死んだ男が生じさせた奇跡に心洗われる「天空妙音」など、運命の中を必死で生きる人々を滝に関わらせて描いた12の短篇集。
本書は、この30〜40年間になされた解析力学の新しい定式化を、物理学のサイドから、できるだけ広く詳しく、ていねいに展開しようとしたものである。とくに、状態空間・相空間上の力学を、幾何学的な視点からわかりやすく解説することに主眼をおいた。
本書は、この30〜40年間になされた解析力学の新しい定式化を、物理学のサイドから、できるだけ広く詳しく、ていねいに展開しようとしたものである。とくに、状態空間・相空間上の力学を、幾何学的な視点からわかりやすく解説することに主眼をおいた。
本書は、共分散構造分析、あるいは構造方程式モデリングと呼ばれる数理統計的手法の入門的教科書である。入門編といっても、構造方程式モデルの概略をスケッチしたものではなく、中級のユーザーとして応用的に十分な知識の習得が可能な内容構成とした。
大爆笑シリーズ初の単行本化!!読む「ちびまる子ちゃん」登場。マンガともアニメともちがうちびまる子ちゃんの新しい面白さ。
本書は、これから素粒子物理学を目指そうと試みる理科系の学生、もしくは素粒子物理学を専門としてではないが基本から学ぶ意欲があり、そのためには式のチェックの労をいとわない人々を対象とした素粒子物理学の入門書であり、多彩な素粒子現象の一部を紹介したものである。本巻では、場の量子論の初歩的解説を行った。
本書は、これから素粒子物理学を目指そうと試みる理科系の学生、もしくは素粒子物理学を専門としてではないが基本から学ぶ意欲があり、式のチェックの労をいとわない人々を対象とした素粒子物理学の入門書であり、多彩な素粒子現象の一部を紹介したものである。本巻では、素粒子現象について解説、素粒子のクォーク構造を理解することと、統一理論が成立していく過程に重点を絞った。
西暦2005年のサンフランシスコ。大地震によってベイ・ブリッジは倒壊し、多くのホームレスが一種の共同体を橋の上に形成していた。メッセージ運搬人の少女シェヴェットは、盗んだサングラスがもとで何人かの男に追われていた。このサングラスこそ、光子を必要とせず直接視神経に作用して視覚を発生させる装置「ヴァーチャル・ライト」だった。そのサングラスに隠された秘密とは…。近未来の都市風景を透視し、最新テクノロジーの行く末を予言しつつ、そこに蠢く人間達のドラマを見事に描ききった傑作。
寛弘四年(1007)、春。道長の金峰山参詣のための精進を一緒にと、高雅邸に招かれた義明。だが、結界の弱いその屋敷で、人々は惨い悪夢に襲われる。疑心暗鬼の道長の策略で、宮は義明の想いを誤解したまま斎院に閉じ込められてしまう。ヒトの欲望を歪んだ悪夢へと変えて苦しめる夢魔を、操っているのは誰?そして、黄泉と現世の狭間で、ひとり絶望的な闘いに挑む義明は…。
冬の寒い夜、離婚届を置いて三国泰弘の妻・良香が出ていった。様々な生活上のトラブルを隣人の藤川に助けられるうちに、三国は穏やかな藤川に安らぎを感じるようになるが、藤川には秘密があった…。表題作他、男子寮の高校生活と恋を描く『夏の体温』、幼い頃のほのかな気持ちを不器用に育てる物語『決戦のクリスマス』の3編を収録したアンソロジー。
日本の代表的な火山の成り立ちを歩いて知るコース設定と解説。ハイキングから防災まで、幅広く使える本格的な火山フィールドガイド。九州の火山についての概説と火山災害、過去の噴火を知る方法についてしめして、各火山について取り上げ、巻末には簡単な用語解説を載せた。
本書では、建築学部で学ぶべき基本的な都市計画について解説したものであり、次の4点を執筆の方針としている。一つは建築系学科の学部学生に対する1学期間(15コマ)の都市計画の講義に活用されること、二つは基本に詳しく総花的にはならないこと、三つは規範的な事項を述べること、四つは地方自治体で策定された事例の図面を取り入れ、都市計画の図面を通して理解を深めることである。
あたし、七倉花梨、15歳。受験、卒業を間近にひかえた中学3年生。あたしの住む咲良村は、ダムの底に沈むために、もうじき失くなってしまうの。こんなド田舎の村を出て、あこがれの東京に引っ越せるなんて、もーうれしくって。でも、幼なじみの和馬と一緒に、村の写真を撮りはじめたあたしの心は、少しずつ変わっていって…?決して忘れられない、ふたりの春の物語。ノスタルジックなタッチで描く、ピュアな恋物語。
量子力学の数学的構造を組み立てる素材は、ヒルベルト空間と、そのベクトルに作用する演算子(作用素ともいう)である。本書は、その素材の解説からはじめて、物理的背景を説明しながら、量子力学を数学的に組み立ててゆく。