雪深い町で育った桜庭菜穂子、和貴子姉妹。姉の菜穂子は地元の大学に進学し、そのまま大学の助手を、妹・和貴子は東京の大学を卒業後、故郷に戻り、ラジオ局でDJをしている。姉が中学時代に淡い想いを抱いていたクラスメート・樫村と和貴子が婚約したことを発端に二人の心の溝は広がっていったがー。雪国を舞台に姉妹の心の成長と和解を描いた感動の物語。
品川宿門前町にある立場茶屋おりきは、庶民的な茶屋と評判の料理を供する洒脱で乙粋な旅篭を兼ねている。二代目おりきは情に厚く鉄火肌の美人女将だ。理由ありの女性客が事件に巻き込まれる「さくら舞う」、武家を捨てて二代目女将になったおりきの過去が語られる「侘助」など、品川宿の四季の移ろいの中で一途に生きる男と女の切なく熱い想いを、気品あるリリシズムで描く時代小説の傑作、遂に登場。
有名小説家の宇佐美秋彦に勉強を教わることになった高校生の高橋美咲が、しだいに恋する気持ちを知っていく。中村春菊原作のボーイズ・ラヴ・コミックを、豪華声優陣によりTVアニメ化。
小さなまちで、男の目を引く「いいからだ」を持て余しつつ大人になった地味な性格のアカリ。色目を使われたり「むんむんちゃん」などのあだ名をつけられたりしない静かな生活を送りたくて、大きなまちに引っ越し、美容関係の仕事を見つけた。しかし、新しくできた屈託のない親友、奇妙な客、奇妙な彼氏との交流が、アカリの心の殻を壊していくー。読む者の心をからめ取る、あやうくて繊細でどこか気になる女のひとの物語。
高校の軽音楽部を舞台に、放課後ストーリーを描く2009年放送の『けいおん!』のオープニング曲を収録。主人公・平沢唯(声・豊崎愛生)がヴォーカルを務める劇中バンド、桜高軽音部が元気いっぱいに乙女心を歌う。
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『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』など、驚異的なCG技術と、心躍る冒険物語で子供から大人までも惹きつけるピクサー・アニメーション・スタジオ。CGアニメーション映画の分野では、他社がまねできないクオリティと実績を誇る同社は、いまやクリエイティブ企業の理想として世界中から注目される存在である。彼らはどのようにその地位を手に入れたのか?その創造性の源にあるものは何なのか?とても順風満帆とは言い難い草創期、ジョブズへの売却と大出血のハードウェア・メーカー時代、ディズニーとの蜜月と破局、新たなるライバルたちの出現…激動の日々を経たものの、天才たちは必然的に現在の成功に辿りついたようにも思える。彼らの信念へのゆるぎない確信と物語への情熱こそが、時代の流れ自体を引き寄せてきたのだ。ピクサーの歴史を彩り作り上げてきた人々に取材を重ね、30年におよぶ彼らの社史を構築するなかで、彼らの創造性の源泉と「強さ」の秘密を浮かび上がらせるノンフィクション。
「わたし」を脱いで裸になりたい。シャレにならない大人の事情ー朝倉かすみが贈る、ほろ苦くもエロティックな恋愛短編集。
幼い頃、自分のために怪我をした遠縁の衛守と清泉学院の中等部で峰は再会した。心を残しつつも、それ以来顔を合わせていなかった衛守の怪我が骨折を含む大きなものだったことにショックを受ける峰。寡黙で己の犠牲を問わない衛守に惹かれていく峰だったが、優しげに整った容貌に目をつけた先輩につきまとわれ、またも衛守に守られてしまう。複雑な家庭環境から、どこか愛情を求めていた峰は、いつも手を差し伸べてくれる衛守にいつしか強く執着してしまうのだったが…。
“おもてなしといえば肉のかたまり”というのはひと昔前の話。今は、肉や魚が珍しい時代ではありません。世の中はおいしい料理であふれかっています。でも、現代に生きる私たちにとっての本当のごちそうとは、日ごろ不足しがちなビタミンやミネラルをたっぷりと詰め込んだ、ココロとカラダを癒す野菜料理です。この本では、そんなヘルシーで、おいしくって、わくわくする野菜100%のおもてなし料理を紹介しています。
2010年6月発表の、初のコンプリート・シングル・コレクション。2004年のメジャー・デビューから2009年、志村正彦が急逝するまでの彼らの軌跡が存分に詰まっている。アルバム未収録の生産限定シングル「蒼い鳥」を含むA面曲を完全収録。
桜が満開の十八歳の春、東京の大学に行った陽太との遠距離恋愛とともに、咲奈の浪人生活は始まった。予備校の友人・春子、享、賢吾らと、来春の大学生活を目指して受験勉強に励む日々。疎遠になる友人たちや、遠慮してメールも送らなくなる恋人に感じる寂しさ…。冬を乗り越えた先に恋人たちに訪れる春は、どんな色に彩られることになるの?真面目で恋に臆病だった頃の貴女を想いおこさせる、とっておきのラブストーリー。