大小さまざまな社寺がひしめく京都は、日本人にとって特別な街。そんな京都のスピリチュアルガイドとして人気を博した『京都でひっそりスピリチュアル』が文庫になりました。人気ブロガーの著者が、京都の神仏との交信で得た、面白くてためになる話を紹介します。さらに、織田信長の息子・信忠が明かす信長のその後とはー。また、新章「水の京都」では、京都の水にまつわるパワースポットを紹介します。
自らの行動はすべて理性が決めていると私たちは信じているが、それは錯覚にすぎない。行動は、喜び、怒り、恐怖などの「情動」に、強く支配されているのだ。情動は動物の生存には不可欠だが、人間はさらに、より高次の機能として「こころ」を獲得した。それはどこで生まれ、私たちに何をしているのか?神経科学の第一人者が永遠のテーマを解き明かす!
可愛くて美しい、22歳の純真。女優として次のステージへ。
五歳のあたしに、ママは言った。「コマコ、逃げるわよ」。母の名前はマコ、娘の名前はコマコ。美しい母と、小さなその分身。老人ばかりの村や奇妙な風習の残る温泉街などでの逃避行の中でコマコは言葉を覚え、「物語」を知る。いつまでも続くように思えた二人の旅は突然終わりを迎え、一人になったコマコは無気力に成長し、そして「物語」を自ら紡ぎ始めるー。母と娘の因縁を描く渾身の長編小説。
ときに酒は、記憶を呼び覚ます装置になる。わたしを魅了するあの人は昼間から水玉のお猪口を手にしていた。僕はビールの苦さに重ねて父の呟きを反芻する。恋の行方を探りながらそっと熱爛を飲んだ日、ただ楽しくて倒れるほど飲んだ夜、まだ酒を知らなかった若さを、今は懐かしく思う。もう会えない誰かと、あの日あの場所で。九人の作家が小説・エッセイに紡いだ「お酒のある風景」に乾杯!
異国情緒あふれる新大久保に構える「道明寺探偵屋」。真田紅は、事務所に飛び込んできた少女ハイタカにボディガードを依頼される。同じ頃、相棒の黒川橡は公安の追う偽札事件に巻きこまれ…やがて、2つの事件は重なり始める。
「ごりやく」をいただけば、すべてうまくいく。神仏との対話と修行で識子さんが得た、スピリチュアル世界の知っておくべきこと、ありがたい仕組み。神社仏閣参拝の初心者にもベテランの方にも必要な知識が満載!
優莉匡太の七女・伊桜里は、5歳のときに児童福祉施設から養子として引き取られ、いまは中学生になっていた。優莉家の子供たちの多くはその宿命により過酷な道を歩んできたが、果たして伊桜里は?ベールに包まれた最強姉妹の妹は、暗色に覆われはじめた日本で何を思い生きてきたのか。姉・結衣との出会いによって、運命の歯車が大きく動き出す白熱の大展開!新しいエピソード満載、人気シリーズ、怒涛のスピンオフ!
1986年、世界的な経済恐慌と戦争と疫病に見舞われた人類は滅亡の危機に瀕していた。折りしもエクアドル崩壊の直前、ガラパゴス諸島遊覧の客船バイア・デ・ダーウィン号が何人かの男女を乗せて海へ漂い出ていた。船長、女教師、結婚詐欺師、盲目の娘、インディオの少女たちーダーウィンの進化論で知られるガラパゴス諸島に漂着した彼らとその子孫たちが、百万年を経て遂げた新たな進化とは。鬼才が描く旧人類への挽歌。
エッセイ・ファンも漫画ファンも大満足保証付。2秒に一回あなたを襲う笑いの爆弾、遂に登場!!歯切れのいい名調子は、もはや芸術。テーマは待望の「子供時代」。もちろん大爆笑モノ。
ネット掲示板「メビウスゼロ」に書き込みをする“チェルシー”と名乗る少女。その掲示板では、集団自殺旅行『フェアウェル・ツアー』が計画されていた。気怠い毎日に感じるぼんやりとした苛立ち。そして、そこからの逃亡。チェルシー、ポッキー、プリッツ、ハイジの4人は、富士の樹海を目指す。死へと向かっていく少女たち、スリリングな旅の果てにたどり着く場所は-。
UFO、宇宙人、超常現象、世界一の漢方名人、インディアンのサバイバル…こんなトンデモないテーマで世界中を旅して、いったいどうなる!?さくらももこのからだをはった大爆笑エッセイ。
すべての生産手段が完璧に自動化され、すべての人間の運命がパンチ・カードによって決定される世界…ピアニストの指を拒絶し、あくことなく自動演奏をつづけるプレイヤー・ピアノの世界を描く本書は、『1984年』と『不思議の国のアリス』とのはざまの不可思議な文学空間を生みだした。アメリカ文学の巨匠として熱狂的な支持を受けているヴォネガットが、現代文明の行方をブラックな笑いのうちにつづった傑作処女長篇。
一面を同じ色で彩っては、一斉に散っていくソメイヨシノ。近代の幕開けとともに日本の春を塗り替えていったこの人工的な桜は、どんな語りを生み出し、いかなる歴史を人々に読み込ませてきたのだろうか。現実の桜と語られた桜の間の往還関係を追いながら、そこからうかび上がってくる「日本」の姿、「自然」の形に迫る。
「俺と、つきあってくれないかって頼んでるんだ」私立桜丘学園高等寮で暮らす烏丸旭には、その気になった男を弄ぶという悪い噂があった。そんな旭の前に、端正な容姿と雰囲気から王子と呼ばれ、憧憬される寮生・伊達洸貴が現れる。それまで誰とも均等な距離を保っていたはずの伊達だったが、旭には好意を隠すことなく接してくる。初めは伊達を避けていた旭も、少しずつ頑なだった心を溶かされ、やがてつきあうことになるのだが…!?恋するせつなさ、苦しさ、喜びを綴った物語をあなたにー。