「だけど、また本を最初から読みはじめれば、みんな帰ってくるんだよ…きみだってそうなんだ」孤独な少年の元に物語の登場人物が訪れるーウルフの代表作にして不朽の名作「デス博士の島その他の物語」、治療を目的とした島における少年たちの非情な運命を詩情豊かに描き出すネビュラ賞・ローカス賞受賞作「アイランド博士の死」、冷凍睡眠から目覚めた男を待ち受けていたものは…「不死」のテーマをサスペンスフルに展開する「死の島の博士」、文明崩壊後のアメリカでの謎と幻惑に満ちた彷徨を流麗な筆致で綴る「アメリカの七夜」、目の見えない少年が繰り広げる夢と奇蹟と冒険の物語「眼閃の奇蹟」、そして限定本に付された著者による「まえがき」を特別収録。「もっとも重要なSF作家」ウルフの傑作中短篇を集成。
行方不明の父親を探すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。冬休み目前、今度は廃墟専用カメラマンの撮影助手を務めることになった。しかし、向かった先でミイラ化した死体を発見!しかもそれが、長年行方が知れなかった雇い主の母親だというから…。この発見を契機に、崩れ落ちそうなその廃墟で、次々と人が死んでいく。著者渾身のシリーズ第三弾。
少年は、迷いの中にあった。一度は、救い出すことができた。奪い去られてしまった姫を。暗黒の要塞から。それからしばらく後ー。どうすれば、彼女を護りつづけることができるのだろう。そう思いながら、東洋からやってきた少年久城一弥は、迷路花壇の中を走る。姫ーヴィクトリカに会うために。今日も、彼女を退屈させることのない、謎を抱えて。二人きりで語り合うために。高原の秋の訪れは、早く、彩るように山々を染める。二人は語り合う、かつて自分たちと同じように歴史のうねりにのみ込まれ、挫けずに闘った人々たちの思い出を。季節は、夏から秋へと。少女と少年の思いも積み重なるゴシック・ミステリー短編集。
サンライズやCLAMPら、トップ・クリエイターたちが集結したピカレスクロマン・アニメ。ブリタニア帝国の属領となった日本。黒の皇子・ルルーシュと白の騎士・スザクが、それぞれの立場から国を変えるために立ち上がる。
わたし、好きだ、このひと。鍵屋の若旦那に恋をした風吹の心に、やすやすとは開けられない錠前が取りつけられてしまったー!?注目新人の、書下ろし長編ラブストーリー。
北海道に生きる男女の性をまったく新しい筆致で描く“新官能派”鮮烈のデビュー作。
拿捕、遊郭、マフィア…男女の欲望が交差する根室港。デビュー作で北海道に生きる男女の性を艶やかに描いた作者が挑む新感覚官能ミステリー。
既発の編集盤『SINGLES BEST』と『SINGLES B-side BEST』をまとめた4枚組ボックス。人気のシングル曲からBサイドのトラックまで、フル・ヴォリュームで彼の魅力を堪能できる。
激動の明治時代を生きた女、杉本鉞子(一八七二ー一九五〇)。戊辰戦争で賊軍と呼ばれた長岡藩の筆頭家老の娘として生まれた彼女は、十三歳での婚約、渡米、二女の出産、夫の死などを経て、アメリカで自伝的エッセイ『A Daughter of the Samurai』を著した。その本はたちまち大きな反響を呼び、世界七か国で翻訳され、日本でも『武士の娘』として出版された。武家の躾、男の覚悟、女の道、夫婦の絆、親の看取りー名著に活き活きと描かれた「明治人の美徳」を、鉞子と同じ長岡出身の櫻井よしこ氏が読み解く。
ミャンマー、サウジアラビア、イタリア、スペイン…。作品タイトルを聞くだけで悲鳴をあげ、人気アニメのエンディングの振り付けをマスターする海外のファンたち。日本のアニメは、想像を超えて世界に広がっている。本書では、日本のアニメが世界でどう愛され、憧れの的になっているかを、現地の声で再現。また、このアニメ文化を外交ツールとして積極的に活用する意義を論じ、加えてそのための戦略をも提示する。